小学校修学旅行 児童の財布を勝手に調べ謝罪
学校運営の中で異常とも思える教師の行動が時々明るみに出て、報道される場合があります
先には修学旅行時、風呂から出た生徒の体に水滴が残っていないかどうか、教員がチェックしていると報道され、全国の父母が呆れたのではないかと思います。水滴が残ったままだと風邪をひくとか、余計なお世話でしょう。水滴の3つや4つで風邪をひいたりしません。教員自身がこの水滴チェックを「異常な行動」だと認識しないまま毎年やっていた、というところが異常です
今度は兵庫県西宮市立小学校で、修学旅行時に児童が持参した財布を教員が一旦預かり、中身を調べて上限4千円を上回る額が入っていた児童に反省を求める事態があった、と報道されています
兵庫県西宮市の市立小学校が今年5月に実施した修学旅行で、引率した複数の教員が、参加した6年生約150人全員の財布の中身を無断で調べていたことがわかった。市教育委員会は不適切な行為だったとして校長を口頭指導し、学校は保護者に謝罪した。
学校によると、修学旅行は5月下旬に実施され、広島県を1泊2日で訪問した。宿泊先ホテルに到着後、貴重品管理の目的で学校側が全員の財布を預かることになっており、この時、学年主任の提案で、複数の教員が手分けして所持金額をチェックした。
その後の夕食会で、学年主任は、児童らに財布の中を調べたことを告げ、小遣いの上限額4000円を上回る金額を持ってきた人がいることを明かした上で、反省を求めたという。
市教委は匿名の通報で事態を把握。財布の中身を無断で確認することは、プライバシーの侵害に当たるとして、校長を6月20日付で口頭指導した。
校長は修学旅行に同行し、夕食会での学年主任の話も聞いていたが、問題だと認識していなかった。子どもの権利に詳しい兵庫県弁護士会の津久井進弁護士は「子どもだからといって、プライバシーを軽んじることは許されない。人権意識を持って行動してほしい」と話している。
(読売新聞の記事から引用)
学年主任の提案だと記事にはありますが、毎年、修学旅行時に同じことを繰り返していたのではないか、と疑いたくなります
学年主任も担任教師も学校長も、財布の中身を調べる行為を異常だとは感じていなかったのでしょう。すべては教育上の指導、という扱いで
この小学校だけで行われていたのか、他の西宮市立小学校では行われていなかったのか、気になります
こうした異常な行為も「教育上の指導」でまかり通ってしまうのですがら、「ブラック校則」と称される異様な校則も「教育上、必要なもの」だと教師は思い込み、生徒や保護者からの異議申し立てを頑として受け入れない体制が出来上がってしまいます
保護者にしても、教師によるおかしな行為は見過ごしたりせず、「おかしいのではないか」と声を挙げ是正を求めてこそ、教育の健全性を担保できるのでは?
大阪府の公立高校では、海外からの交換留学生が金髪だったため「校則で髪の色は黒と決まっている。黒く染めるように」と強制した件もありました。髪の色も瞳の色も生来のものですから、これを「変えろ」というのは基本的人権の侵害です。が、教師はそう思わず、「校則通りにするよう指導した」と言い張るのです。日本人の中にも遺伝的な理由で毛髪が赤みがかっていたり、白かったりする例はあるわけですが、教師にとってはこれらも「校則違反」になってしまうのです
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