菊川市の家族3人殺害 実家を巡るトラブルか
片山宏一容疑者は犯行を否認しておらず、祖父母ら3人を殺害したと認めていますので、犯行の背景・恨みつらみなど洗いざらい語るのだろうと思われます
集英社オンラインの記事には殺害された渋谷さん一家と、片山家との間で住宅建築を巡るトラブルがあったと伝えています。ただ、この記事からだけでは何とも判断がつきません
片山容疑者は歯科技工士の父と、亡くなった渋谷昭一さんの長女である母、兄の4人家族で菊川市の西隣の掛川市内で育った。木造3階建ての住宅は大工だった昭一さんが長女一家のために建てたものだが、実はこれが渋谷家と片山家を分かつ原因になっていたことが親戚の証言でわかった。
二世帯住宅の利便性を考慮して設置したエレベーターに不具合があり、補償問題にまで発展。同居していた義父母と折り合いが悪くなった長女は片山容疑者を連れて離婚、父と兄と離れ離れに暮らすことになったという。
「あの家を建てるまでは渋谷家と片山家の関係も良好だったんだけどな……」
昭一さんの遠戚にあたり、交流の深かった男性はため息まじりに両家の確執を語り始めた。
「もともと昭ちゃんの長女の娘が片山家に嫁いで行ったんだけど、家には舅と姑もいた。その片山の家が区画整理の関係で新しく建て直すっていうんで建てたのが今の3階建の家だ。長女の嫁ぎ先ってこともあって、まぁお金的にも昭ちゃんは引き受けたんだと思う。
それで家を建ててから何年か経ってから、欠陥が見つかったんだ。3階建てにした関係で取り付けたエレベーターに不具合があったんだな。片山家は昭ちゃんに対して補償を請求してそこでゴタゴタになった。
(中略)
近くの商店主によると、片山兄弟は自宅でタバコの吸い殻を外に投げ捨てるようなマナーの悪さが目立ったという。
「何年か前にお父さんが亡くなってからは息子さんたちを見かけることはなくなりましたが、それまではたまに自宅を出入りするところを見かけたりもしました。兄弟が2階か3階のベランダの窓からタバコを吸っているのもよく見かけました。
その窓に隣接する月極駐車場にタバコの吸い殻が捨てられていて問題になったことがありました。お父さんは話すと気さくな方でしたが、あの家族自体があまり近所付き合いをする方ではありませんでしたね。
お父さんが亡くなってからは、あの一軒家を売るだかなんだかで弁護士やら不動産屋が出入りしましたが、不動産屋が『売れない』と嘆いていたのを覚えています」
(以下、略。集英社オンラインの記事から引用)
記事を読んで不可解なのは、エレベーターは家庭用であっても製造メーカーと保守契約を結ぶのが一般的であり、エレベーター本体の不具合があったなら住宅を施工した工務店ではなく、エレベーターのメーカーに苦情を入れるはずです
木造3階建ての新築ですから、柱を組み上げた時点でエレベーターのメーカーが設置のため現場確認をし、構造に問題がないか調べたと思われます。もし構造に問題があったなら(柱の強度が不足しているなど)、工務店に補強工事をするよう申し入れたでしょう
なので、エレベーター本体に問題があったとは考えにくく、エレベーターを動かすと振動が出て家が揺れるとか、騒音がするなど工務店側の責任となる問題があったのかな、と推測されます。が、これも推測にすぎません
それよりも片山兄弟がタバコの吸い殻をベランダから屋外にボイボイ捨てるという、非常識な行動の方が問題のような気がします。つまり、殺人事件を起こした片山容疑者とは、そのような行儀の悪い行動を平気でするような人物であり、地元の高校を卒業したか中退した後、就職先に困って自衛隊に入った…とも考えられます
また、記事の引用した部分の末尾の、「不動産屋が『売れない』と嘆いていた」との部分も不可解です。建物に欠陥があるゆえ売れないのなら、解体して更地にして売る方法もあるわけで。ですから『売れない』というのは建物の欠陥ではなく、相続人の権利や抵当権が絡み合い、整理されていないため『売れない』と言ったのでは
記事を書いている記者は以上のような点を不審に思わなかったのでしょうか?
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