京都女学生タリウム殺人 宮本被告の行状

京都タリウム殺人は、京都市内で舞妓さん派遣をビジネスとして展開していた宮本一希被告が、愛人としていた立命館大学の女子学生にタリウム入りの酒を飲ませて殺害したものです。その後、宮本被告の叔母にもタリウムを飲ませ意識不明状態に至らせた殺人未遂にも問われています
さらにコロナ禍での補助金1億1千万円を騙し取った疑いでも追起訴され、叔母名義の不動産登記を不正に書き換えたとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪でも追起訴されています
このように叔母の会社と不動産を乗っ取るため薬物を用いて殺害を企てるという悪質な犯行であり、愛人の女子大生をも殺害していますので、宮本被告には死刑が求刑されるものと考えられます
事件発覚前後の状況を宮本被告の妻(現在は離婚)が語っている記事がありますので、引用します。なお、記事は2023年6月時点のものです


【京都タリウム殺人】被告の“妻”が初告白 夫の浮気を確信した“誕生日旅行”、「別居を決意した直後に警察が…」
(前略)
「いまでも叔母様の事件に主人が関わったとは信じられないのですが、それ以上に浜野さんの事件は信じられないんです。なぜなら、主人は浜野さんと本当に仲が良かったから……」
A子さんは浜野さんの存在をいつから知っていたのか。A子さんに尋ねると、緊張した面持ちで口を開いた。
「昨年の6月くらいから急に仕事が忙しいといって、帰宅が0時を過ぎたり、休日も仕事があるといって出かけるようになって、家庭を顧みなくなる頻度が増えました。最後は平気で朝帰りまでするようになり、これはおかしいと思い、苦渋の決断で高額の探偵を雇って調べてもらいました。そこで浮上したのが、若い女性との“不倫”疑惑でした」
“誕生日旅行”
探偵からの報告書には、手を繋いで歩く二人の写真があった。A子さんは一希被告に“浮気”を問い詰めた。ところが夫は断固として認めない。そのため、「“もうこの家に帰って来ないで”と怒鳴りつけたら、その日から本当に帰って来なくなりました」という。一方、相手の女性にA子さんが抗議するようなことはなかった。ただ、一度だけ、心を痛めたA子さんが取った行動があった。
「彼女のFacebookに、家族旅行で訪れたことのある北海道のレストランについての投稿があったんです。それに対して“いいね”を押しました。昨年10月上旬、二人が“誕生日旅行”に出かけているときのことでした」
一希被告と浜野さんは誕生日が同じだった。そのタイミングに合わせて、二人が淡路島に一泊旅行へと出かける際、A子さんは浜野さんのSNSへの投稿に“いいね”を押したという。周囲に相談することもできないA子さんにとって唯一の、そして精一杯の行動だった。そして、A子さんのアカウントはほどなく、浜野さんからブロックされてしまう。
その後、浜野さんのマンションで半同棲していた一希被告が、A子さんと娘の住む自宅に戻ってきたのは、誕生日旅行から10日ほどが経った2022年10月12日――。
浜野さんが病院に搬送されたのは、まさに、その日の朝のことだった。以降、一希被告は浜野さんのマンションに足を運ばなくなったことを、A子さんは不思議に思っていたという。
別居のための引っ越し当日に警察が
(中略)
一方のA子さんは、離婚に向け、別居を決意する。ところが、娘と一緒に家を出ようと考えていた昨年11月、自宅に“警察”がやってきたという。
「その日の朝に引っ越しを予定していたんです。主人はゴルフで早朝に家を出る予定だったので、それから引っ越し業者が訪れる予定でした。ところが、主人が家を出てすぐに呼び鈴が鳴った。忘れ物かと思ってインタフォーンのモニターを見たら、10人以上もの男性がいて……。まもなく彼らが警察だと分かりました。主人も出先で警察に事情を聞かれていたようですが、当初は“いちばん動機がある者”として、私が容疑者のような扱いで。ほぼ強制同然で任意同行を受け、スマホやPCを押収されました。そのとき“浮気”を疑っていた彼女が亡くなったことを初めて知らされたんです」
(以下、略)


浜野さん殺害で宮本被告の妻が容疑者扱いされていたようです。任意同行との名目で有無も言わさず警察署に連行し、浜野さんと宮本被告の関係について根掘り葉掘り訊かれたのでしょう。自宅からは探偵の調査報告書も見つかったはずで、警察は「夫の不倫を知った妻が激怒し女子大生殺害を企てた…」と見立てたものと思われます
しかし、妻には浜野さんにタリウムを飲ませる機会はなかったのですから、事件当日に飲食をともにしていた宮本被告を疑うのは当然です
ただ、宮本被告がなぜ浜野さんを殺害したのか、宮本被告は黙秘を続けているようなので不明なままです
警察の捜査は今年3月で終結しており、現在は公判に向けて争点整理が始まっているのでしょう。おそらく宮本被告はすべての容疑を否認し、争う構えだと思われますので、争点整理は難航しているのではないでしょうか?
容疑を否認するからには検察側の提示する証拠や証言に宮本被告側は同意はせず、裁判の場であらためて証拠や証言を提示する必要に迫られるはずです。そのため裁判は長期化するのを避けられません。裁判員裁判になるので、裁判員を務める方々は大変です

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