「40代以上はなぜ石丸伸二を理解できないか」との記事
幾つかのメディアは、「立憲民主党の幹部が誰1人として東京都知事選挙敗北の責任を取らない」のを異常だと報じています。が、大多数のメディアは「立憲民主党が共産党と手を組んだのが失敗」だとか、「もともと蓮舫個人にさほど人気はなく、むしろ女性を中心に反発を買っていたので負けたのだ」とか、「立憲民主党は無党派層のニーズを把握できていなかったのが問題だ」など、どうにも的外れな敗因捜しに明け暮れている気がします
そして同時に石丸伸二候補の欠点を炙り出し、「化けの皮が剥がれた」と鬼の首でも獲ったかのような報道が飛び交っています
目についたのが現代ビジネス掲載の記事で、『40代以上はなぜ「石丸伸二」を「理解できない、大嫌い」なのか?若者不在の「オールドメディア」と化した「ネットとX」の限界』と題する記事です
自分は40歳以上のシニア世代ですが、石丸伸二候補の言動に違和感も嫌悪感も覚えません。なので、世代とか年代で理解できる・理解できないと区切りような論旨は大間違いだと思い、取り上げます
ちなみに現代ビジネスの元記事には、街頭演説をする石丸候補と取り巻く聴衆を撮った写真が使われているのですが、聴衆は40代以上の人も混ざっており、40代以上に支持されないとの論旨には疑問符がつきます(若者世代の支持を受けたというのは、投票者の出口調査で得たデータによるものですから、それも正しいのでしょう)
40代以上はなぜ「石丸伸二」を「理解できない、大嫌い」なのか?若者不在の「オールドメディア」と化した「ネットとX」の限界
https://gendai.media/articles/-/133609
(前略)
見逃せないのは2位以下の波乱だ。当初は2位を独走しながら小池氏を猛追、あわよくば小池都政を終焉させるのではないかと支持者たちが盛り上がっていた蓮舫氏が、広島県安芸高田元市長の石丸伸二氏に追い抜かれ、まさかの3位落選となった。
メディアでは「蓮舫氏の大惨敗」「共産と組んだことで票離れを招いた」などと報じられているが、氏の支持はもとより立憲と共産の岩盤支持層頼みでそこまで上振れも下振れもしていない。これは端的に石丸氏の大健闘と評価するべきだろう。公示直後の関係筋の事前調査では、首位の小池氏に肉薄する形で蓮舫氏が2位につけ、そこから大きく引き離されて石丸氏3位という下馬評だった。実際今回の都知事選で衝撃を受けたのは蓮舫陣営だけではない。政治関係者もメディア関係者も、ほとんどの人が石丸氏の大躍進を予想していなかったのだから。
いったいなにが石丸氏をここまで躍進させたのか? そしてなにより、なぜその躍進の兆しを、ほとんどの人が捉えられなかったのか?
Xで渦巻く「理解できない」の声
いきなり結論から言ってしまうと、今回の都知事選の「石丸フィーバー」を支えたのは間違いなく10代~30代の若年層である。
逆に蓮舫氏は、立憲民主党と日本共産党の主たる支持層であるシニア世代の支持を固めた。データでみるとその差は歴然で、報道各社の出口調査を見ると10代・20代・30代では石丸氏が投票先としてもっとも多く、これらの世代における蓮舫氏の得票(支持)はかなり小さいことがわかる。
統計的には、東京は日本でもっとも少子化が進んでいるものの、しかし日本全体を見ればもっとも若年層の絶対数が多い地域だ。つまり若者が「数の論理」によって高齢世代の政治力を跳ね返しうるポテンシャルを持つ、数少ないエリアのひとつであることもまた事実なのである。今回の「石丸フィーバー」は、「若者の絶対数が多い」という東京の特性がわかりやすく顕在化した事例と見ることができる。
しかしながら、いまやアクティブな情報発信や意見交換を行うユーザーをもっぱら中高年層が占めるXを観察してみると、10~30代が石丸氏を熱烈に支持していることについて、理解がまったく及ばない人が多いようだった。
(以下、略)
そして同時に石丸伸二候補の欠点を炙り出し、「化けの皮が剥がれた」と鬼の首でも獲ったかのような報道が飛び交っています
目についたのが現代ビジネス掲載の記事で、『40代以上はなぜ「石丸伸二」を「理解できない、大嫌い」なのか?若者不在の「オールドメディア」と化した「ネットとX」の限界』と題する記事です
自分は40歳以上のシニア世代ですが、石丸伸二候補の言動に違和感も嫌悪感も覚えません。なので、世代とか年代で理解できる・理解できないと区切りような論旨は大間違いだと思い、取り上げます
ちなみに現代ビジネスの元記事には、街頭演説をする石丸候補と取り巻く聴衆を撮った写真が使われているのですが、聴衆は40代以上の人も混ざっており、40代以上に支持されないとの論旨には疑問符がつきます(若者世代の支持を受けたというのは、投票者の出口調査で得たデータによるものですから、それも正しいのでしょう)
40代以上はなぜ「石丸伸二」を「理解できない、大嫌い」なのか?若者不在の「オールドメディア」と化した「ネットとX」の限界
https://gendai.media/articles/-/133609
(前略)
見逃せないのは2位以下の波乱だ。当初は2位を独走しながら小池氏を猛追、あわよくば小池都政を終焉させるのではないかと支持者たちが盛り上がっていた蓮舫氏が、広島県安芸高田元市長の石丸伸二氏に追い抜かれ、まさかの3位落選となった。
メディアでは「蓮舫氏の大惨敗」「共産と組んだことで票離れを招いた」などと報じられているが、氏の支持はもとより立憲と共産の岩盤支持層頼みでそこまで上振れも下振れもしていない。これは端的に石丸氏の大健闘と評価するべきだろう。公示直後の関係筋の事前調査では、首位の小池氏に肉薄する形で蓮舫氏が2位につけ、そこから大きく引き離されて石丸氏3位という下馬評だった。実際今回の都知事選で衝撃を受けたのは蓮舫陣営だけではない。政治関係者もメディア関係者も、ほとんどの人が石丸氏の大躍進を予想していなかったのだから。
いったいなにが石丸氏をここまで躍進させたのか? そしてなにより、なぜその躍進の兆しを、ほとんどの人が捉えられなかったのか?
Xで渦巻く「理解できない」の声
いきなり結論から言ってしまうと、今回の都知事選の「石丸フィーバー」を支えたのは間違いなく10代~30代の若年層である。
逆に蓮舫氏は、立憲民主党と日本共産党の主たる支持層であるシニア世代の支持を固めた。データでみるとその差は歴然で、報道各社の出口調査を見ると10代・20代・30代では石丸氏が投票先としてもっとも多く、これらの世代における蓮舫氏の得票(支持)はかなり小さいことがわかる。
統計的には、東京は日本でもっとも少子化が進んでいるものの、しかし日本全体を見ればもっとも若年層の絶対数が多い地域だ。つまり若者が「数の論理」によって高齢世代の政治力を跳ね返しうるポテンシャルを持つ、数少ないエリアのひとつであることもまた事実なのである。今回の「石丸フィーバー」は、「若者の絶対数が多い」という東京の特性がわかりやすく顕在化した事例と見ることができる。
しかしながら、いまやアクティブな情報発信や意見交換を行うユーザーをもっぱら中高年層が占めるXを観察してみると、10~30代が石丸氏を熱烈に支持していることについて、理解がまったく及ばない人が多いようだった。
(以下、略)
と、ここまで引用しましたが、この記事も後段は従来のメディア(オールドメディア)と同じ見方、同じ語り口になっています
オールドメディアが長年反復してきた自らの文法・語り口をそう簡単に改められないのは判りますが、その延長上で今回の都知事選挙を語り、説明しようとするところに無理があります石丸伸二を支持するかどうかはともかく、旧来の政治屋が牛耳ってきた政治の世界を打ち壊そうとしている彼の言説を理解するには、新しい文法・新たしい語り口が必要となります。つまり石丸伸二の語る新たな政治=新たな言語、だからです。構造主義やポスト構造主義、あるいはソシュールの言語哲学、ラカン派の精神分析などに親しんでいる方には、新たな政治=新たな言語という定義はすんなりと理解できるはずです
前回、当ブログで取り上げたように「若者世代の代表」とされる古市憲寿でさえ、旧来の語り口でしか都知事選挙を語れないのです。まさにそこが古市憲寿の限界であり、石丸伸二の言わんとしているところがまったく理解できない姿をさらしました
それは石丸伸二の語りに問題があるのではなく、新たな言語を持たない者には理解できない…という話です
小池百合子は古い政治家ですから、古い言語を持つ人々にとって彼女の語りは馴染みやすく耳あたりが良いのでしょう。ただ、自分には恐ろしく空疎な内容に聞こえますし、「東京をバージョンアップします」宣言に至っては「何を言ってるんだ、この人は」と思うだけです。例のごとくカタカナ言葉を乱発するだけで、内容がないのは誰でも判るのでは?
であるにしても小池百合子に投票するのは、唯一「何を言ってるのか理解できる」候補だったからでしょう
何を言ってるのか判らない、理解できない言語を話す候補者にわざわざ投票する有権者はいません
さて、このまま新たしい政治が定着し、旧来の政治を駆逐するのが望ましいと自分は思うのですが、旧来の政治を愛する人達が保守系・革新系ともに大多数を占めますのでそう簡単にはいかないのでしょう。寄って集って潰そうと試みるはずです
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