統一教会の献金勧誘は違法、と争う裁判

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側の違法な勧誘で献金被害に遭ったとして、元信者の女性の遺族が教団側に約6500万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(堺徹裁判長)は11日、女性が教団に提出した「返金や賠償を求めない」との念書は「無効」との判断を示しました。なおかつ、教団側勝訴とした東京高裁判決について、教団の違法行為責任の検討が不十分と注文をつけ、高裁に差し戻す決定をしています
差し戻し審では教団勝訴とした原判決を見直し、献金は騙し取られたものとして返還を命じる判決が出るものと思われます


旧統一教会勝訴の二審破棄=「念書」は無効
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者だった女性(死亡)の長女が、献金を巡り違法な勧誘を受けたなどとして約6500万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が11日、最高裁第1小法廷であった。堺徹裁判長は教団側勝訴とした二審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻した。
最高裁が教団の勧誘行為について判断するのは初めて。返金を求める訴訟を起こさないとする女性作成の念書については「公序良俗に反し無効」とした。同様に念書が作られた他のケースにも影響しそうだ。
一、二審判決などによると、女性は2015年11月、公証役場で念書を作成し、教団に提出した。半年後に認知症と診断され、17年3月、長女と共に返金を求めて教団と勧誘に関わった信者を提訴。一審判決後に死亡した。
一審東京地裁は21年5月、念書は女性の正常な判断能力に基づき作成されたと認め、「提訴しない合意が有効に成立した」として請求を退けた。二審も22年7月、一審判決を支持した。
(時事通信の記事から引用)


教団から献金を要求されていた時点で認知症が疑われ、正常な判断ができなかった可能性が考えられます。そのような女性を統一教会が公証人役場に連れて行き、「献金の返金を求めません」との念書を書かせ署名させているわけですから、これはもう犯罪行為(違法行為)でしょう
念書を書かせた事情、背景を十分に検討せず、「返金を求めないとの念書があるから、遺族による返金請求は無効」とした東京地裁、東京高裁の判決は大いに疑問です
金のためならどんな汚い手口も厭わない統一教会のやり方にお墨付きを与えた判決ですから、これを取り消さなければなりません
今後も信者の家族や元信者が統一協会を相手取って訴訟を起こし、献金の返還を求め、統一教会を破綻に追い込んでもらいたいものです
統一教会は、「日本人はサタンの子孫であるから、その財産を統一教会に捧げさせるべき」などといトンデモ教義を掲げた組織的犯罪集団なので、是非とも教団の解散命令を発出させ、地上から抹消する必要があります

(関連記事)
統一教会がテレビ番組・弁護士相手に訴訟乱発
統一教会 解散命令逃れのため100億円補償
統一教会韓鶴子総裁 解散命令にブチ切れ
統一教会に解散命令へ 東京地裁で審議
NHK番組が統一教会の手口暴露 教会が猛反発
統一教会に解散命令か 岸田政権の本気?
統一教会トップ 「日本に賠償させろ
日韓トンネルで信者に寄付強要 統一教会
安倍元首相銃撃 山上被告の「心の闇」とは
安倍元首相銃撃 山上容疑者を起訴する方針
統一教会救済法案に疑問 細野豪志の屁理屈
統一教会「先祖七代の祟り」と称し献金迫る手口
統一教会 日本から奪った金で500億円の神殿建設
萩生田自民政調会長「統一教会解散は困難」発言
統一教会の悪あがき 追い詰める日本のメディア