「紀州のドン・ファン」　元妻に懲役４年６月求刑: 夾竹桃日記

2024年07月06日

「紀州のドン・ファン」　元妻に懲役４年６月求刑

和歌山県の資産家の元妻が独身時代、札幌のキャバクラでホステスをしていた際、男性から留学のための費用などと嘘をついて３０００万円を騙し取っていた疑いで起訴され、公判が続いています。検察は須藤早貴被告に対し、懲役４年６月を求刑しました

検察側としてはこの詐欺事件で須藤被告の有罪判決を勝ち取り、本題である野崎さん殺害でも有罪に追い込みたいのでしょう

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の元妻が、40歳以上年の離れた、別の男性に対する詐欺事件の裁判で、検察側はきょう、須藤早貴被告に懲役4年6か月を求刑しました。

起訴状によりますと、須藤早貴被告（当時19歳）は2016年、札幌市内の男性（当時61歳）から、海外留学の準備金名目などで、約3000万円をだまし取った罪に問われています。

5月の初公判で弁護側は、「被害男性はホステスだった須藤被告のことを心理的に支配したいために金を支払った」として、詐欺罪の成立について争う姿勢を示しました。

また、須藤被告は「これだけのお金を受け取ったのは事実で、嘘も反省しているんですけど、ベースは愛人。私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者だと思っている」と話しました。さらに、男性がお金を払ったのは「全面的に私の話を信じていたわけではない」とし、体を触る対価や口止め料として払っていたと主張しました。

一方、検察側は「被告の発言で被害男性が錯誤に陥り、金を振り込んだ」と指摘しています。被害男性も証人として出廷し、「（須藤被告と）誕生日が同じで運命を感じていた。美容師になりたい、という早貴の夢を応援していた。嘘だと知っていたらお金を支払わなかった」などと主張してきました。

5日の裁判で検察側は「欺罔によって錯誤に陥り金銭を支払った。親切心につけ込み酌量の余地はない」として、須藤被告に対し懲役4年6か月を求刑しました。

最後に裁判官から言っておきたいことはないかを問われた須藤被告は、「被害者の証言は明らかに一部が嘘。そのことを見落とすことなく判決を下していただきたいと思います」と述べました。

判決は9月2日に言い渡される予定です。

（MBSニュースの記事から引用）

金額が金額ですから、キャバ嬢と客の間の嘘・口約束といった軽微な案件として片付けるわけにはいきません。１０万円や２０万円ならともかく、３０００万円となれば見過ごせないはずです

さりとて、これで懲役４年を超える実刑を科すというのも微妙な気がします。有罪の判断を下すものの、懲役３年執行猶予４年くらいが落とし所のようにも思います。検察は有罪判決を得たことで面子を保てます

他方で須藤容疑者は無罪を主張し、騙し取った金を返済する気もないのですから、有罪判決は納得できず控訴するのでしょう

この事件の裁判の行方がどうなろうとも、本題は野崎さん殺害の方で、そちらの裁判がいつ始まるのかが気になるところです

野崎さんが自宅で死亡していたからには、家族や社員以外の第三者が侵入して殺害するとは考えらず、内々の人間による犯行と考えるのが筋ですし、野崎さん死亡で得をする者が怪しいと考えるのは当然です。となれば、殺害する動機があるのは須藤容疑者になります

追記：須藤被告に懲役３年６月の判決が下されています

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