新宿ストーカー殺人 被害者の壮絶人生とか
新宿のタワーマンション前で女性を刺殺し、逮捕された和久井学容疑者の事件について、続報です
週刊新潮が被害者である平澤俊乃さんについて取材し、記事にしています
ただ、被害者側の個人的な事情をあれこれ暴くような必要があるのか疑問です
興味本位で勘ぐるのが週刊誌の性とはいえ
「ホストの恋人から刺されそうに」「かわいそうな子でパトカーが家に何度か」 新宿タワマン刺殺事件、殺害された平澤俊乃さんの凄絶な半生
(前略)
彼女の幼い頃を知る実家周辺の住民いわく、
「俊乃ちゃんの両親は幼い頃に離婚しているんです。彼女を引き取ったお母さんが男の人と再婚し、妹と弟が生まれた。だけど、いつも一人でいた印象です。継父も実母も、なぜか俊乃ちゃんの扱いが次女や長男とは違って突き放す感じで、かわいそうな子だった。パトカーが家に何度か来ていたし、どうやら親からせっかんを受けていたと聞いた。だからか彼女は家に寄り付かず、外でぶらぶらする姿をよく見かけてね。ふびんに思った近所の人が、自分の家の子と一緒に面倒を見ていましたよ」
母方の祖父宅を頼ることも多く、昨年5月にも平澤さんは帰省で立ち寄るほど親密だった。別の住民が言うには、
「彼女は親から教育をキチンと受けていないというか、物事の善しあしを教えてもらってないのか、ぶっ飛んでいるところがあってね。他人の家の花を平気で摘むなどしてトラブルになっていた。小学校高学年くらいから、スカートの丈を短くしたり男の子とよく連れ立ったり、おませさんというか同年代の子たちとは違って派手な雰囲気。中学生の時は、正午前に家を出ていくのをよく見ました」
“刺されそうになって、かばんでガードしたら穴が開いた”
中学時代の同級生にも話を聞くと、
「とっちー(平澤さん)は学校にほとんど来なくて、行事や修学旅行などにも参加せず、たまに教室に現れると皆がびっくりするような存在でした。芸能活動をやるため東京へ通っていたと話し、読者モデルとかドラマ、映画にも出演していたそうです。市内にある県立高校に進んだけど、その頃から繁華街のクラブで働いていた。高校は2年の頃に中退、東京へ行ってホストと同棲していたと聞きました」
(以下、略)
再婚した母親とも溝があり、家を出たいとの思いが早くからあったのでしょう
家庭での愛情に恵まれなかったこどもが若くして同棲を始めたり、結婚するのはよくある話です。自分なりに幸せな家庭を築きたいと欲し、少女漫画みたいな結婚生活を夢見るわけですが、現実はそう上手くはいきません
それでも彼女なりに水商売の世界を渡り歩き、やってきたのでしょう
他方で和久井容疑者は、金を渡し執拗に言い寄れば女は落とせる、とでも思い込んでいたのか。それ以外の方法が頭に浮かばなかったのか?
被害者の側からすれば、金が続かなくなれば自然と縁が切れる、と期待していたのかもしれません。が、逆に和久井容疑者は、「これだけ金を注ぎ込んだのだから」とさらに執拗に迫るようになり、ストーカー規制法による警告も無視し、ついには刃物を持って襲いかかるまで行動がエスカレートしています
どうするのが正解だったのか、と答え探しをしても虚しいのですが、身を守るための具体的な手段を講じる必要があったのだろうと考えます
ニュースサイトのコメント欄には防犯関係の方が、「非常用の防犯ブザーを常に持ち歩くこと」を勧めています
しかし、防犯ブザーを鳴らした程度で、殺す気満々の和久井容疑者を止められるはずもなく、ボディガードを雇うとか防刃ベストを着用するとか、物理的な防御策が講じないと命を守れないと感じます
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