韓国ウェブトーンの「カカオ」 欧州から撤退

今年の3月、韓国の縦読みマンガ「ウェブトーン」が好調で日本のマンガを追い越し4兆円もの市場規模に達する、と予測した共同通信記者小川悠介の記事を取り上げました

韓国発の「ウェブトゥーン」が日本漫画を追い抜く?スマホ画面に最適化、市場規模は約4兆円予測

スマートフォンで読むことに最適化されたウェブトーンの今後、急速に市場を拡大するとの予想は、韓国メディアが繰り返し発出しています
しかし、ウェブトーンのプラットフォームを提供するNAVERなど韓国の3社は、いずれもウェブトーン事業単体では赤字というのが現実です。「無料で読める」と宣伝して集客しているものの、有料契約する読者がなかなか増えないのでしょう
それでもなお市場が拡大し売上も利益も右肩上がりで増える…との報道は、眉唾ものではないか、というのが自分の見解です
ここに来てウェブトーンを提供している「カカオピッコマ」は、欧州の現地法人を清算し事業から撤収すると報じられています


カカオのコンテンツ子会社「カカオピッコマ」がヨーロッパ進出約3年目で事業を整理する。
12日、関連業界によると、「カカオピッコマ」は欧州現地法人を撤収決定し、関連手続きを進行中だ。ヨーロッパのマンファ・ウェブトゥーンプラットフォームのピッコマは9月にサービスを終了する予定だ。
今回の決定は予想とは異なり、ヨーロッパウェブトゥーン市場の成長の勢いが鈍かったためだ。「カカオピッコマ」は主力市場である日本攻略を強化する方針であることが分かった。「カカオピッコマ」の関係者は、「進出決定当時とは異なり、鈍った市場成長幅に応じて多角的な側面から検討後、選択と集中のために撤退を決定した」とし、「事業展開経験を保存し、ピッコマのネクスト拡張に向けた努力を続けていく予定」と説明した。
2021年9月、「カカオピッコマ」はフランスパリにヨーロッパ法人を設立した。2022年3月にはヨーロッパ現地サービスを開始し、カカオページ・カカオウェブトゥーンなどでサービス中の韓国ウェブトゥーンをヨーロッパ現地に発売した。ピッコマのヨーロッパユーザーは100万名水準だと伝えられた。
(アジア経済の記事から引用)


有料読者になってくれるはずとヨーロッパに進出したものの、思惑ほどはユーザーを獲得できなかったのでしょう。記事ではヨーロッパのユーザーを100万人と書いていますが、そのほとんどが無料で読んでいる人なのでは?
有力市場であるはずのヨーロッパから撤退し、日本市場に注力すると記事にはありますが、北米市場や南米市場の状況はどうなのでしょう。ヨーロッパほど多言語で作品を提供する必要はなく、英語とスペイン語でほとんどの地域をカバーできるのですが
ともあれ、これでウェブトーンが世界で大人気という主張は虚妄だったと露見したのであり、右肩上がりで市場が拡大し続け4兆円の規模に達する可能性は消えた、と考えられます
改めて指摘するまでもなく、韓国のマンガには「DRAGON BALL」や「セイラームーン」のようなキラーコンテンツがないのですから、いくらフルカラーの縦読みにしたところで、読者はついてきません
もちろん、これから優れた作品がいくつも登場し、読者の支持を集める可能性まで否定するものではありません
以下の動画では韓国でウェブトーン作家を目指す若者の姿が紹介されています

「ウェブトゥーン」人材育成に全力注ぐ韓国

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