山梨女性遺棄事件 小棹容疑者は離婚してた

ストーカー事件を連日、取り上げています
警察への被害相談は年に2万件だそうですから、毎年2万人のストーカーが湧いていると考えられます。その中の6割くらいは警察からの警告や接近禁止命令でストーカー行為は治まるとされ、殺人にまで至るケースは希なのでしょう
しかし、殺害された被害者が生き返ったりはしませんので、取り返しのつかない事態に至るわけです。くれぐれもストーカーによって殺されることがないよう、被害を軽く扱ったりせず、警察に相談するとともに可能な限りの対策を講じ、身を守るようにしていただきたいものです
これは被害者やその家族に限らず、雇用主や職場の同僚も心してもらいたいところです
山梨県甲府市の農業信用基金協会職員<平岡美恵さん(40)が殺害された事件で、逮捕された小棹将太容疑者は福井県出身ですが、妻と離婚し山梨で再就職していたと報じられています。離婚理由は不明ですが、DVでも繰り返したのではないか、と想像します
以下、週刊女性の記事から引用します


ゴールデンウイーク最中の5月2日、山梨県警捜査一課と同甲府署は、甲府市に住む団体職員の小棹将太容疑者(35)を死体遺棄の疑いで逮捕した。小棹容疑者は4月30日ごろ、『山形県農業信用基金協会』の同僚であるA子さんの死体を、同県巨摩郡身延町の河川敷に遺棄したというもの。
「30日、A子さんは退勤後、行方不明に。翌日に家族が行方不明者届を警察に提出すると、警察がその日のうちに小棹容疑者を任意で事情聴取。容疑者が犯行を自供しました」(全国紙社会部記者)
小棹容疑者の供述によって、勤務先からおよそ40キロも離れた身延町の山間の湯沢橋の下で、湯沢川のほとりの草むらから、寝袋に包まれたA子さんの死体が発見された。
「殴った」供述も死因は頸部圧迫による窒息死
「犯行当日、小棹容疑者はA子さんより早く退社して、付近の駐車場で、A子さんを待ち伏せしていた。その様子が防犯カメラに映っていたようです。以前からA子さんは“(容疑者から)つきまとい行為を受けている”と職場に相談していた」(同・社会部記者)
小棹容疑者は警察の取り調べに対して、
「2人で話をしようとして、仕事帰りに声をかけたが、拒まれたので殴った。動かなくなり、殺したと思って車に乗せて遺棄した」
などと容疑を認めているというが、
「司法解剖の結果によれば、死因は頸部の圧迫による窒息死であり、殺害方法が供述と食い違う。他にも矛盾する部分があるため、衝動的ではなく、計画的に凶行におよんだ可能性も否めない」(前出・社会部記者)
(中略)
一方、小棹容疑者は、勤務先から車で約5分、1.6キロほど離れた家賃月4万円ほどの築19年、2階建てのワンルームマンションに住んでいた。
「5日だったか、警察が2人、ミニパトカーで来て、部屋に黄色い規制線を張っていきましたね。容疑者はまったく知らない人です」(近隣住民)
同マンションの住人も大半は知らなかったが、1人だけ顔見知りがいた。その住民によると容疑者は4年ほど前に引っ越してきたという。
「独り暮らしでしたよ。中肉中背で、おとなしくて真面目。だいたいこちらから挨拶すると、返してくれるという感じで、口数は少なかった。毎朝、スーツ姿で車通勤していましたね」(同・住民)
容疑者本人のSNSによれば、福井県出身で、12年前に結婚して子どももいたが、その後、離婚。心機一転して、見知らぬ土地で再出発を図っていたようだ。許されない凶行に走った容疑者に一体何があったのか。捜査の進展が待たれる。
(週刊女性の記事から引用)


つきまとわれた側の被害者がストーカー対策として、仕事を辞めたり学校を辞めて身を隠す必要に迫られるというのは理不尽です。本来ならストーカーにこそ責任があり、ストーカーが仕事を辞めて職場を去るべきでしょう
ただ、それをやれば逆上し、かえって被害者への憎悪を膨らませるだけで解決には程遠い現実があります
ストーカー犯の多くが自分がストーカー行為を繰り返しているとの自覚が乏しく、自分の好意を受け入れない相手が悪い、と思い込んでいるからです
おそらく小棹容疑者の場合も、平岡さんへのつきまといを理由にクビを申し渡したなら逆上して平岡さんを襲うなり、職場にガソリンを撒いて火をつけたかもしれません
結局、「被害者の身を守るため」との口実で、被害者が職場を去るのが最善策と周囲は判断する流れに…とも考えられます
同じ職場でのストーカー行為は職場を乱す要因となりますので、クビにするのは可能かもしれません。が、クビを不服として民事訴訟で争えば、裁判所は、「まずはストーカーであるとの自覚を持たせ、休職させて治療を受けるように促すべきで、それでも改善が見られないのであれば解雇も止むを得ない」と判決を下しそうです。裁判官自身がストーカーの治療を担当するわけではないので、どうとでも言えます。が、そのような判決を受け取った企業側はお手上げです
たとえ休職させたとしてもストーカー社員がストーカー治療に専念するはずもなく、時間を持て余してストーカー行為に勤しむだけでしょう
何とも対処が難しい事案です

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