また塾のトイレ盗撮 講師の大学生逮捕

「また」と書いてしまうように、学習塾のトイレに盗撮カメラを設置した容疑で講師だった大学生が逮捕されています
四谷大塚の盗撮事件以来、学習塾での盗撮が次々と立件され逮捕に至っているのですが、いつものように大学生はニュースなど見ていないのでしょう。スマートフォンを常に手にしているくせに、自分の知りたい情報のみを摂取し、興味・関心のないニュースは「知る価値がない」あるいは、「知ったところで役に立たない。タイパが悪い」と敬遠しているため、彼らこそが情報弱者と化しているわけです
もちろん、そうと指摘されれば色をなして反論し、自分たちこそが情報化社会を巧みに泳ぎ回り、最新の情報を得ているのだと言い張るのでしょうが


京都府宇治市で、塾の女性用トイレに小型カメラを設置して盗撮しようとした疑いで、元塾講師の男が逮捕されました。
性的姿態等撮影未遂の疑いで逮捕されたのは、元塾講師で大学生の藤田凜太郎容疑者(21)です。
藤田容疑者は、去年10月からことし2月にかけて、当時勤務していた宇治市の塾が入るビルの女性用トイレで、8回にわたり女性を盗撮しようとした疑いがもたれています。
ことし2月、塾の関係者が、トイレに小型カメラが設置されているのを見つけ、警察に通報したことで、事件が発覚しました。
押収されたカメラの動画ファイルから、撮影された女性はのべ12人いるとみられます。
調べに対し、藤田容疑者は「カメラを設置して、女性のトイレを撮影しようとした」などと容疑を認めています。
(関西テレビの記事から引用)


京都府宇治市の塾と聞くと、「京進」の宇治校を思い浮かべてしまうのですが、そうと断定する根拠はありません
別の報道では、藤田容疑者の自宅からも別の小型カメラが見つかっており、余罪があるものと推測されています
盗撮事件を起こすために大学に進学したのでしょうか?
日本版性犯罪者データベースの運用が間もなく始まり、全国の大手学習塾の約6割がこれに参加すると報じられています。しかし、藤田容疑者は報道されている日本版性犯罪者データベースに関心などなく、知らないままと思われます
自分がそのデータベースに載り、性犯罪者としてマークされるのですが
どこの大学に通っているのかは不明ですし、退学処分をくらうのかも判然としませんが、仮に教員免許を取得するため教職課程を取っていたとしても教員採用はかないません。この事件起訴されるのか、罰金刑で決着するのかは判りませんが、前科前歴があれば公務員として採用されるのも不可能です
自分の人生の選択肢を自分で狭めていると理解するのは、これからなのでしょう
当ブログは性犯罪を多く取り上げています。結果、事件で実名の挙がっている人物から「ブログに名前が載っているので、更生の妨げになっている。記事を削除しろ」とか、「名前が載っているので再就職ができない。記事を削除しろ」との要請がしばしば到来します
インターネット上から自分の犯罪に関する報道、ブログを削除できれば、「何食わぬ顔をして社会復帰できる」と安易に考える人が多いようで残念です。更生とは自身の生き方を示すことで世の中に認めてもらい、受け入れてもらうことであって、犯罪歴を隠匿することではないのですが

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