中国「アイヤー、観光客が戻らないアル」
日本が連休に入っているのですが、海外旅行は台湾や韓国、少し足を伸ばしてタイ辺りが人気のようです。かつては中高年層を中心に中国旅行がブームだった時期もありますが、現在は人気低迷です
中国でスパイを取り締まる法律が改正され、一段と厳しい運用となり、日本人の現地駐在員が逮捕されているのですから一般旅行客も敬遠するのが当然です。怖いもの見たさの若者やyoutuberなら行くのでしょうが
もともと、西欧文化と異なる文化や歴史を有する中国は欧米の観光客にも人気な、不思議の国でした。しかし、コロナウィルスの感染源との認識が定着し、共産党による強権支配の国とのイメージも相まって観光地としての魅力が低減。さらに先述のスパイ取締法強化で、日本のみならず欧米企業の駐在員も逮捕されているのが実際です
海外から中国への旅行客数が伸び悩んでいる。
中国メディアによると、2023年の外国人入国者は、コロナ禍前の19年の半分以下にとどまった。日本への外国人旅行客はほぼ戻っており、中国の不振ぶりが際立っている。特にビザの取得が20年以降必要になった日本人は「ほぼ行かなくなった」(日系大手旅行会社の関係者)という。
中国国家移民管理局によると、渡航前のPCR検査などの入国規制が撤廃された23年以降、訪中旅行客数は徐々に回復してきた。政府はビザ免除の対象国を増やし、同年12月にはフランスやドイツを追加。政府系研究機関は、24年の訪中客がコロナ禍前の半数近くに戻ると見込む。
ただ、業界では需要の回復を「楽観できない」といった見方が根強い。日本人はかつて訪中外国人の1割近くを占めていたが、ビザがネックとなり、JTBや日本旅行は中国のパッケージツアー販売を中止したままだ。
改正反スパイ法が施行され、外国人の拘束が相次いだことを受け、中国への渡航を控える動きも広がった。野村ホールディングスは、23年10~12月期に日米欧から中国を訪れた旅行客が4年前の5%以下にとどまったと分析。その背景には「地政学的な緊張がある」と指摘した。
中国の観光ビザの取得には、渡航者本人が同国の在外公館などに足を運ぶ必要がある。中国を発着する国際線の便数も減ったまま。先の日系企業関係者は「中国は近くて遠い国に戻った」と嘆き、「魅力的な観光地も多く、本当はすぐにでもツアーを再開させたい」と肩をすくめた。
(時事通信の記事から引用)
中国政府が観光客の誘致を本気で考えているのか、疑問です。国内の引き締めに躍起で、外国人観光客の利便性など考慮しているとは思えません
その国内の引き締めの一環として、中国の公安が外国人スパイ(それに協力している中国人)の摘発を急いでおり、いわば点数稼ぎのため疑わしい人物を片っ端から拘束しているように映ります
日本の大学に勤務している中国人教授が一時帰国後、行方不明になっているとも報道されています
神戸学院大の中国人研究者、胡士雲教授が昨年8月に中国に一時帰国した後、約半年間にわたって連絡が取れなくなっていることがわかった。
同大によると、胡教授は昨年8月に夏休みを利用して中国に渡った後、日本にいる家族との連絡が途絶えたという。同9月、家族から大学側に「日本に戻ってこない」と相談があり、判明した。大学側は今月中旬に在大阪中国総領事館に安否を問いあわせたが、回答がないという。
中国外務省の林剣副報道局長は19日の定例会見で「状況を把握していない」と述べた。
胡教授はグローバル・コミュニケーション学部に所属し、中国文学などが専門。「現代中国事情」や「中国の古典と伝統」などの授業を担当していたが、胡教授が不在の間、代行の教員が授業を行っていたという。
日本の大学に所属する中国人研究者をめぐっては、2013年に東洋学園大の教授が一時帰国した際に拘束されたほか、16年には法政大の教授も拘束されたが、いずれもその後日本に戻った。19年には北海道教育大の教授が拘束されている。
(朝日新聞の記事から引用)
他にも亜細亜大学の范雲濤教授も中国に一時帰国後、連絡が取れない状況になっていると報じられています
日本の大学に勤務しているから日本政府、あるいはアメリカ政府のスパイになっているに違いない…という解釈なのでしょう
そんなことを繰り返している国に物見遊山で出かけるなど、よほど酔狂な人でしょう。世界には他に行くべき観光地がたくさんあるのですから
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