名古屋カラオケ殺人 出張ホストのなれの果て
昨年12月末、名古屋のカラオケ店内で20代の女性を刺殺し逮捕された曾我春暉容疑者(25)は、住んでいたマンション内でも同居女性を殺害しており、1日に2人を殺すという無軌道振りを発揮しています
2人を殺害すれば死刑が求刑される場合もあるのですから、自暴自棄の結果の犯行なのかもしれません。曾我容疑者の犯行んの背景は、当ブログで既に取り上げていますので繰り返しませんが、25歳でそうも自暴自棄になるものか、と思うばかりです
曾我容疑者は逮捕時、取り調べにも応じていたようですが、その後黙秘に転じたと報じられており、1月末には名古屋地検が鑑定留置を請求して認められています。約3ヶ月間ほど精神鑑定が実施され、刑事責任能力を問えると判断すれば起訴する流れとなります
名古屋市のカラオケ店で昨年12月、女性を刺殺したとして送検された同市の自称風俗店店員、曽我春暉容疑者(25)について、愛知県警が16日にも、同居する女性(30)をマンションの浴室で溺死させた疑いが強まったとして、殺人の疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で15日分かった。
捜査関係者によると、昨年12月25~26日ごろ、名古屋市中区大須の自宅マンションの浴室で、同居女性をおぼれさせ、殺害した疑いが持たれている。
曽我容疑者は26日、カラオケ店で別の女性(20)を刺したとする殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。県警は殺人容疑に切り替え、捜査していた。
20歳の女性には胸から背中に届くほど深い傷があった。カラオケ店内から自ら110番し、「同居女性を風呂に沈めて殺した」とも話していた。
(産経新聞の記事から引用)
名古屋市のカラオケ店などで女性2人が殺害された事件で、名古屋地検は29日、殺人の疑いで逮捕、送検された同市中区大須の風俗店店員、曽我春暉容疑者(25)の鑑定留置を始めた。5月31日まで。刑事責任能力の有無を調べる。
カラオケ店で昨年12月26日に女性(20)を刺し殺害したとして、愛知県警が曽我容疑者を送検した。自宅マンションの浴槽で同居女性(30)を溺死させたとして今月16日、再逮捕された。
(産経新聞の記事から引用)
同居していて殺害された女性の氏名は既に報道されていますが、カラオケ店内で刺殺された女性については実名が伏せられたままです。前回も取り上げたように性風俗業に従事している女性は、たとえ被害に遭ったとしても本名は晒されたくないとの思いが強く、その辺を配慮した扱いなのかもしれません。当ブログとしても、被害者をあれこれ詮索する意図はありません
さて、話を戻して曾我容疑者の黙秘にはどのような意図、意味があるのかを考えます
2件の殺人について曾我容疑者以外の第三者が介在しているとは考えられず、曾我容疑者の犯行で間違いないのでしょう。本人も自分の犯行だと認めいます
ならば、なぜ供述を拒み黙秘するのか?
黙秘したからと言って減刑されたりはしませんし、いまさら冤罪扱いにもなりません。ですから黙秘する理由があるとは思えないのです
精神的な病のため事件について供述できない…とのケースも皆無ではありませんが、それならば事件前に精神障害を疑うに足る行動なり、あったはずです。統合失調症でもほとんどの場合、予兆ともいえる異常行動が観察されます
自分で出張ホスト業を始めたものの思ったほどは儲かっておらず、むしろ女性のヒモになって食いつないでいたのが実際です。だから精神的に落ち込み、自暴自棄になって殺人に至ったと考えてよいものなのか?
想像するに、カリスマホストと呼ばれるローランドのようなサクセス・ストーリーを思い描き、「ホストとしてのし上がってやる」との野望が曾我容疑者にはあったのでしょう。しかし、現実は厳しく、どうにもならないほど金に困って追い詰められた…のでしょう。が、そこからいきなり殺人に走るのは飛躍しすぎで、自分には理解できません
精神鑑定の結果、起訴されるかどうか注目しましょう
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