神真都Q会の幹部岡本一兵衛に有罪判決
コロナワクチン接種に反対し、接種会場に乱入するなどして逮捕された「神真都Q」(やまとQ)のリーダー、岡本一兵衛こと倉岡宏行被告には懲役1年6月執行猶予3年の判決が2022年12月に言い渡されています
コロナウィルス騒動の落ち着いたわけですが、海の向こうではドナルド・トランプ元大統領が復活を目指して選挙戦を戦っており、これに伴ってまた変な陰謀論が台頭し始めているようです
岡本一兵衛への判決を当ブログで取り上げ損ねていましたので、改めて言及します
反ワクチン団体「神真都Q会」幹部らに有罪判決 陰謀論の代償重く
陰謀論を信じ、ゆがんだ正義感に駆られて起こした行動がもたらした代償は、有罪判決だった。
新型コロナウイルスのワクチン接種を担う複数の会場に無断で立ち入ったとして、建造物侵入の罪に問われた反ワクチン団体「神真都(やまと)Q会」のメンバーら5人に対し、東京地裁の平出喜一裁判長は22日、執行猶予のついた有罪判決を言い渡した。
団体の元リーダー格で、「岡本一兵衛(いちべえ)」と名乗って活動していた倉岡宏行被告(44)は、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)となった。倉岡被告と同様に、接種会場3カ所に入った男女2人は懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)、2カ所に入った男女2人は懲役10カ月執行猶予3年(求刑懲役10カ月)だった。
判決によると、倉岡被告は今年3~4月、コロナワクチンの接種会場になっていた東京ドーム(東京都文京区)、渋谷区内のクリニック、新宿区の区立施設の計3カ所に、他のメンバーらと共謀して無断で押し入った。
平出裁判長は「多数の共犯者による計画的な犯行だ。各会場の勤務者らは恐怖感や不安感に襲われ、接種会場の平穏は大きく害されている」と指摘。「デモ活動などの適法な方法による意見表明ではワクチン接種を中止させるという目的が達成できないと考え、自分たちの意見を押し通すために犯行に及んだ」と批判した。
一方、倉岡被告は初公判で起訴内容を認め、団体を退会。11月の被告人質問では「いまは冷静に反省しています。当時は正義を背負い、人の気持ちがわからなかった」と語り、団体に対して解散請求をする意向も示していた。判決はこうした点も考慮し、執行猶予をつけて社会内での更生を求めた。
神真都Q会は、英語圏発の陰謀論集団「Qアノン」の派生団体とされる。検察側の論告によると、結成宣言には「最悪最強巨大権力支配から『多くの命、子どもたち、世界』を救い守る」などと記されていた。
(朝日新聞の記事から引用)
いまだに「コロナウィルス・ワクチンは人を殺すためのものだから接種するな」とか主張している人もいるようで、陰謀論はお風呂場のカビみたいにしつこく、繰り返し登場します
こうした陰謀論を好む人たちにすれば、はしかの流行も世界政府の仕掛けた計画になるのでしょう
神真都Q会の主張は以下のようなものだそうです
「人々は光と闇の銀河戦争から逃げ延びた悪い宇宙人によって構成されるディープステートに支配されており、解放されなければならない」
「龍神天王は甲軍と神真都Qを守る世界皇帝」
「警察は宇宙人がゴムマスクをしたゴム人間であり、松ヤニに弱い」
「人口の37%が目覚めれば宇宙人の支配から解放される」
「大和民族を『善なる宇宙人』と『龍神』の遺伝子を受け継ぐ末裔である」
「神真都Q会はアメリカ合衆国の元大統領であるドナルド・トランプから承認された17億人いるQのグループの一つ」
本家であるアメリカのQアノンにすれば、「神真都Q?知らねーよ」という扱いでしょう。彼らはアメリカ至上主義ですから日本人などすべての外国人を敵視しています。そもそも日本人と中国人の区別ができるかすら怪しい人たちですし(大多数のアメリカ人にとって世界=アメリカであり、アメリカ以外の国は異世界のようなもの)
そもそもQを名乗るグループ同士で密接な連携や情報交換がされているのかも疑問です
また、かつて男性デュオ、チャゲ&飛鳥で活躍したASKAは現在、すっかり陰謀論の虜となっておりSNSで「コロナウィルスワクチンと電磁波の関係」など電波を飛ばしまくっています
芸能人で陰謀論にはまってしまう人が多いのはなぜなのか、不思議です
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