能楽の名門「観世家」巻き込む殺人

伝統のある家柄、格式のある家柄は日本で一目置かれる存在なのですが、長く続けばその間にさまざまなトラブル、事件も起こり得ます
能楽の名門である観世流の家で起きた殺人事件を取り上げます
観世流は能楽の流儀でも最大の会派で、観阿弥・世阿弥の芸を継承すると謳っているわけですが、世帯も大きく各分家がそれぞれ独立して能楽師を養成しているため、実際の芸風にはさまざまな違いが生じているのが実情だそうです
観世流の一派である矢来観世家の理事長の妻の実母(76)が、息子の手で殺害され老人介護施設の敷地内に埋められ遺棄される事件が2023年10月に発覚し、容疑者である息子の榎本虎太郎(40)が逮捕されています


伝統芸能にまた、激震が走った――。
両親に対する自殺ほう助の罪で逮捕され、10月に初公判が行われた歌舞伎役者の市川猿之助被告。大ヒット確実と言われていた、スーパー歌舞伎Ⅱ『鬼滅の刃』は上演中止になるなど、歌舞伎界に暗い影を落としている。
そんな梨園のウラで、もう一つの伝統芸能である「能楽」の世界も揺れている。息子が母の“遺体を遺棄”するという事件が起こっていたのだ。
「10月19日に、山形県鶴岡市にある高齢者施設の敷地に実母を埋めたとして、榎本虎太郎容疑者が遺体を遺棄した容疑で緊急逮捕されました。榎本容疑者は普段は都内に住んでいましたが、この施設は彼が経営しており、2年ぶりに訪れたとか。
捜査員により、母である榎本萬里子さんの遺体が発見されました。虎太郎容疑者は遺棄したことは認めており、警察は殺人の可能性も視野に入れ、捜査をしています」(地元紙記者)
萬里子さんはこの施設には入居しておらず、都内に住んでいた。つまり、母子ともども都内に住んでいるにもかかわらず、わざわざ山形に遺体を遺棄したのか、疑問は残るばかりだ。
実は、この事件が意外なところで波紋を広げている。
「萬里子さんの娘さんの一人が、能楽の名家のひとつである“矢来観世家”の理事長である観世喜正氏の奥様なんですよ。つまり、トップの妻の実母が、実の弟に遺棄されたという痛ましい事件なのです」(能楽関係者)
観世家といえば、室町時代に活躍した流祖・観阿弥、二世・世阿弥の流れを受け継ぐ家柄。矢来観世家はそのひとつとして『観世九皐会』を主宰し、東京新宿区に矢来能楽堂を構える一門だ。
そのトップである理事長の家族がこの事件に関係しているだけに、弟子筋や関係者などには厳しい“かん口令”が敷かれているという。
「喜正さんは今年7月に一門のトップである理事長になったばかり。それなのに、この事件ですからね……。
私たちが気にするのは、次の跡継ぎのこと。
祖母が叔父さんに遺体を遺棄されたという事件に、相当ショックを受けているようです。トラウマにならなければいいのですが……」(同・関係者)
(FRIDAYの記事から引用)


山形県鶴岡市の老人介護施設は虎太郎被告が経営する施設だそうですが、記事には「2年振りに訪れた」と書かれてますので、実質的な経営は現地の施設管理者に丸投げだろうと想像します
虎太郎被告は2023年11月に山形地検から起訴されていますが、まだ公判は開かれないままです。老人介護施設の経営を巡って親子の間で対立があったのかもしれません。が、現地施設にも顔を出さない人間が経営云々というのも不自然に思われます。公判の場で何かしら明かされるのでしょう
上記のFRIDAYの記事以外に材料となるものがない=他の主要なメディアが取り上げない、というのも少し奇妙な気がします
矢来観世家は都内に自前の能楽堂を持っており、つまりは独自に能楽の公演を開催することができる立場です。以下、矢来能楽堂を紹介する動画を貼っておきます

ロバート キャンベルの神楽坂探訪① 矢来能楽堂

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