今治ピアノ教師殺人 殺人など6件の罪状で起訴

愛媛県今治市の住宅でピアノ教師だった女性を殺害し、元交際相手だった次女を連れ去ったとして逮捕された榊原正道容疑者が殺人罪など6つの犯罪容疑で起訴されいぇいます
榊原被告は未だに黙秘を続けているとかで、このまま公判でも黙秘するのでしょうか?
いつも書いているように黙秘をするのは被疑者、被告の権利ですが、黙秘したからといって無罪判決が出たりはしません。黙秘しているのは、逮捕されたこと自体に不満があり、榊原被告なりに冨田小雪さんを殺すだけの理由があって殺したのであり、自身の行動の正当さ(榊原被告から見た場合の)にしがみついているからなのかもしれません。なので、反省を口にしたり、謝罪などする気はさらさらないものと思われます


愛媛県今治市でピアノ教師冨田小雪さん(64)が刺殺された事件は29日、地検が西条市の無職榊原正道容疑者(34)を殺人など六つの罪で起訴し、節目を迎えた。事件発生から約2か月の経緯を振り返る。
冨田さんは1月26日午後6時10分頃、今治市松本町の自宅で首から血を流して倒れているのを発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。自宅では、ピアノ教室に通う男子中学生が結束バンドで両手足を縛られた状態で見つかった。
榊原容疑者が逮捕されたのは27日夜。冨田さん方近くの路上で26日夕、冨田さんの次女(35)の腕を引っ張るなどしたとする暴行容疑だった。県警は、次女が昨年11月に榊原容疑者との交際トラブルを今治署に相談していたことも発表した。2月16日には、男子中学生に対する逮捕致傷容疑で再逮捕された。
地検は両容疑について処分保留としたが、監禁罪と逮捕致傷罪で起訴した。また、次女の携帯電話を壊したとして、器物損壊罪も加えられた。
起訴状では、榊原容疑者は1月26日午後5時20分頃、「お前のお母さんから裁判で訴えるって言われてるんだよ」などと言い、次女を車に乗せて監禁したとする。男子中学生については包丁で脅して口に軍手を押し込み、両手足を縛ってけがをさせたとしている。
今月8日、県警は榊原容疑者を冨田さんに対する殺人と住居侵入の両容疑で3回目の逮捕に至り、地検は銃刀法違反も付け加えて起訴。起訴状では、榊原容疑者は1月26日午後5時頃、冨田さん方に侵入。冨田さんの首を包丁(刃渡り約15・9センチ)で複数回切りつけ失血死させたとしている。
榊原容疑者は調べに黙秘しているといい、地検は認否を明らかにしていない。
(読売新聞の記事から引用)


榊原被告にすれば元交際相手である次女は「オレの女」ですから、これを取り戻そうとするのは正当な行為であり、それを妨げた冨田さんは邪魔な存在という認識しかなかったのでしょう。決して義理の母にあたる人物として敬意を払ったり尊重する相手ではなく、敵という認識です
ただ、榊原被告の側には次女を奪還したとして、彼女との幸福な生活というビジョンを有していたわけでもなく、彼女のヒモという立場に安住し、その稼ぎの上前をハネることしか頭になかったものと想像します。あるいはそのヒモ生活こそ、榊原被告にとって幸福な生活だったのでしょう。自分で稼ぐこともせず、女に貢がせて暮らすのが当たり前という人生観、価値観しか持ち合わせていなかったのでは?
なので、現時点では「警察によってオレの人生がめちゃくちゃにされた」とか、「すべてあの女(冨田さん)のせい」とか、他罰的な思いでいっぱいであり、自省する気にもなれない…と推測します。素直に反省できるような人間なら、こんな犯行はしません
弁護人は接見(面会)を繰り返し、何とか榊原被告とコンタクトを取って弁護方針を決めたいのでしょうが、会話が成り立つのかどうか
そもそも、榊原被告の側に情状に訴える要素がほとんどありません。ヒモ生活を続けたかった、と述べて「ああ、それなら仕方がないね」と理解を示す裁判官はいません。これで公判でも黙秘を続けるなら「ふてぶてしい男」との印象を与えるだけです。せめて榊原被告の不幸な生い立ち(親に捨てられ養護施設で育った、など)を前面に押し立て、裁判官や裁判員の同情を得られるような「お涙頂戴のストーリー」を語るしかないのでは?
もちろん、そんな不幸噺が必ず裁判で効果を発揮するとは限らないのですが(裁判員の中には犯罪者が生い立ちの不幸で同情を惹こうとするのを不快に思う人もいるはずです)

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