神戸大のサークル 事情聴取も結局は軽い処分?
昨日も取り上げた神戸大学のバドミントン同好会「BADBOYS」の乱行について、補足しておきます
大学生、大学院生、OBを含め62名が合宿に参加していました。このうち4年生については、「卒業に必要な単位を取得していた者は卒業を認める」と大学側が明かしています。本日が神戸大学の卒業式です
つまり、4年生14人はなんら懲戒を科すこともなく卒業させるという意味です。当然、卒業後は大学が懲戒を科すことはできません。もちろん、合宿に参加していたOB11人についても同じです。これではあまりに温い対応なのでは?
民事上の責任は残りますので、卒業する4年生やOBも賠償責任を分担する責任があるのは言うまでもありません。しかし、4年生だけが懲戒なしに卒業し、残る学部生と大学院生だけ停学処分を科すのはバランスを欠くわけで、大学側が本気で処分をする気があるのか疑わしくなります
問題となったのは、神戸大学のバドミントン同好会が富山県内で3月10日から16日にかけて行った春合宿の際に撮られた動画です。
同好会のメンバーが、旅館内の部屋内の障子や天井を破壊したり、キムチを投げつけて壁を汚損するなどの動画がSNSで拡散され、神戸大学は19日、「関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」とHP上でコメントし、調査の上、厳重に対処するとしていました。
会見では、春合宿には1年生が12人、2年生が12人、3年生が13人、4年生が14人、修士課程の学生や卒業生が11人の合計62人が参加していたことが明らかになりました。未成年の飲酒や過去のトラブルについても「調査中」としています。
会見には、約10年前から同好会の顧問を務める男性教員も出席しましたが、「夏や春に合宿をしたり、他大学と対外試合をしたりしていることは知っていたが、具体的にどのような活動をしているかは承知していなかった」と釈明しました。
同好会の会長ら4人の幹部学生は、大学の聞き取りに対し、事実関係を認め、旅館側に謝罪に訪れたい旨の意向を示しているということです。
これとは別に、大学の理事や同好会の顧問が謝罪のために旅館を訪れたといい、大学側は、サークルは処分が決定するまでは活動を停止し、聞き取り結果を踏まえ、厳重、厳正な対処を行うとしています。
(読売テレビの記事から引用)
卒業済みのOBが11人こんなふざけた合宿に参加するというのも異様に映ります。それほど、お遊びサークルの居心地が良いのでしょうか?
それに卒業生=社会人と思われますので、旅館内での乱痴気騒ぎを諌める立場でしょう。学生と一緒になって暴れまわり、物品を壊してはしゃいでいるとなれば、異常です
テレビ番組の中でコメントしていた弁護士は、「旅館の天井を破壊する行為は建造物損壊に該当し、器物損壊より罪が重くなる」との指摘です
器物損壊罪は3年以下の懲役または30万円以下の罰金ですが、建造物損壊罪は罰金刑がなく5年以下の懲役になります
ふざけて天井に当たっただけ、などという釈明は通用しません
バドミントン同好会「BADBOYS」のWebサイトは削除されており、そのメンバーは特定できないものの、インターネット上ではメンバーを特定する動き(いわゆる特定班)があります。学生だから、と匿名のまま隠れ逃げ切れると考えるのは甘いのでは
ただし、昨日も取り上げたように、合宿と称してトラブルを起こしたり迷惑行為をしている大学のサークルは他にも多くあるようで、神戸大学だけを問題視するのは間違いです
学生のノリで迷惑行為をし、逮捕されて人生を棒に振ることがないよう全国の学生には自戒自重してもらいたいところです
大学に送り出した息子が回転寿司店や牛丼屋でバカな行為をし、逮捕の報せが親許に届く、といった事態にならないように
(関連記事)
神戸大のサークル 暴れて旅館破壊行為
USJで迷惑行為の大学生 書類送致される
USJで迷惑行為の神戸大生 停学処分を食らう
駒沢大吹奏楽部 野尻湖水死事件で和解成立
合宿中の大学生2人が湖に飛び込んで死亡
東大生コンパで死亡事故 サークル仲間は「責任ない」と主張
東大生 コンパで飲酒し死亡
東大生淫行事件 執行猶予付き有罪判決
泥酔させた女子大生に淫行 逮捕された東大生5人の氏名
近畿大サークル飲み会死亡 参加学生に賠償命令
小樽商科大コンパ 未成年者飲酒で意識不明