闇バイトに手を出す若者
ルフィ強盗団のみならず、闇バイトに手をだす若者(未成年者を含む)がかなりの数、存在するのは毎日のニュースを見ていて感じます
ただ、ノンフィクション作家で久留米大学非常勤講師や龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員を務める廣末登氏によれば、教えているクラス93人の学生に訊いたところ、新聞を読むのは0人、インターネットのニュースサイトを見るのは1人だったとか。それだけ世の中の出来事には無関心であり、なおかつ情報に疎いのが判ります
スマートフォンを肌身離さず持ち歩き、時間さえあればスマートフォンを見ている学生でもこの結果です。彼ら、彼女らが見るのはSNSであり、動画サイトなのでしょう
なので「闇サイトは危険」だと報道されていても関心を払わず、SNSの「短期間高収入のバイトあり」といった書き込みにホイホイと釣られてしまうのかもしれません
廣末氏の書いた記事から一部を引用します
スマートフォンを肌身離さず持ち歩き、時間さえあればスマートフォンを見ている学生でもこの結果です。彼ら、彼女らが見るのはSNSであり、動画サイトなのでしょう
なので「闇サイトは危険」だと報道されていても関心を払わず、SNSの「短期間高収入のバイトあり」といった書き込みにホイホイと釣られてしまうのかもしれません
廣末氏の書いた記事から一部を引用します
強盗事件の少年検挙人員「前年比+63.6%」の衝撃…「捕まってからのことを何も考えていない」若者が増えている「納得の理由」
https://gendai.media/articles/-/124602
(前略)
筆者は、昨年、テレビ番組制作の一環で闇バイトに応募したが、テレグラムによる通話は、非常に丁寧で、普通のアルバイト先に応募しているようであった。
ただ、印象的だったこととして、最初から「タタキ=強盗」を勧めてきたことだ。闇バイトのリクルーターは「ハイリスクだが、ハイリターンだから、手っ取り早く稼げますよ」と、高額な報酬を強調した。
さらに「うちは逮捕されたことないので、ハイリスク案件でも心配ありません」と続けた。
なぜ闇バイトに応募するのか
闇バイトで検挙される者は、2015年の2506人以降、2023年の2499人まで、毎年2000人を超えている。
これほど闇バイトの違法性が報道されているのに、なぜ巷間では認識されていないのかと疑問に思った筆者が、担当する大学のクラス(93名登録)の学生に聞いたところ、新聞を読む者は0名、ネットニュースを読む者は1名に過ぎなかった。大学生ですらこのような状況だから、一般の若者は推して知るべしであろう。
闇バイトに応募する若者は新聞を読まず、ニュースも見ていないということだ。だから、闇バイトの実態に関する理解が為されておらず、「高収入」「即金」などという言葉に騙されるのではないかと思い至った。
何れにしても、情報不足の感が否めない。闇バイトの犯罪性、逮捕された時のリスクなどが正しく伝わっていないから、警戒心が薄く、安易に手を出すのではなかろうか。
元強行犯が獄中から警鐘を鳴らす
この点につき、現在刑務所に服役している半グレの元強行犯は、筆者あての書簡(2024年2月8日消印)の中で、次のように述べる。
「私たちですら、犯罪後の逮捕を恐れます。然し、今の若者の殆どは、捕まるとどのような劣悪な環境で生活しなければいけないかという、精神的、社会的ダメージを軽く考えているように思えます」
「目先のお金に目が眩み、捕まってからのことなど何も考えていないように見えます」
SNS検索してみると「犯罪じゃない」「闇バイトじゃない」「絶対に捕まらない」「弁護士に確認した」などと書かれている。
その上、高額な報酬を即金で払うなどの文言があるため、無知な人や警戒心が希薄な人は引っ掛かってしまう。何より、アクセシビリティー(近づきやすさ)が顕著であり、青少年や一般人でも、スマホ環境があれば誰でも容易に接触ができるのが闇バイトである。
ただし、半グレの元強行犯が指摘するように、逮捕されたら人生を失ってしまうほどの社会的ダメージを受けるのが、闇バイトであることを肝に銘じてほしい。
大学生で新聞を読んでいる者が皆無、という実態には驚き呆れました。それでも就職活動の時期になると日本経済新聞を読み出したり、時事用語をチェックしたりするのかもしれません
20歳で無職の若者とか30歳で無職といった人物になると、得ている情報も「友達から聞いた」とか「SNSで見た」のがすべてだったりするのでしょう
「情報化社会」で「情報が溢れている」とは言うものの、結局は関心がある情報のみを摂取し、関心がない情報には触れようとしない実態があるものと推察されます。なので、「大麻は外国で禁止されていない。犯罪にはならない」などという偏った情報のみを取り入れ、「大麻は犯罪じゃないから大丈夫」と乱用する若者が増えるといった事象が起こるわけです
ならば「学校できちんと教育すべきだ」と言い出す人が現れるのですが、学校では授業で教えるカリキュラム(教科)がびっしりと詰まっており、教科科目以外を教える時間がないのが実際です。オレオレ詐欺とか闇バイトとか、社会で無事に生き抜くには必要な知識ですが、こればかりは家庭でしっかりと教える必要があります
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