ガーシーに懲役3年執行猶予5年判決
ガーシーこと東谷義和被告に東京地裁は懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しています(求刑は懲役4年)
この事件の裁判が続いていたのですが、自分は関心がなくなってしまったのでブログで取り上げませんでした。「単なる芸能スキャンダル」のように思えてしまい、わざわざ取り上げるまでもないか、と
判決が出たからには、「1つの結果が出た」ものとして書いておくことにします
その前に、さまざまな著名人が「ガーシーの帰国はない」とか、「ガーシーの逮捕ない」などとまるで結果が判っている風にコメントしていたのですが、あれはどうなったのでしょう?
身贔屓から出た意見としても、ひどいものです
ダイヤモンド・オンラインに事件ライターの戸田一法は「実刑が濃厚」と書いていましたが、執行猶予付き判決でした
綾野剛「精神が崩壊」「存在自体が恐怖」ガーシー被告裁判で明日判決、求刑4年で“実刑”が濃厚なワケ
(前略)
以上が初公判から第4回論告求刑までの概要だが、検察側が起訴した事実関係については弁護側も争う姿勢を見せず、争点は暴力行為法違反罪が成立するか否かだけ。弁護側は初公判で常習性を否認し、最終弁論では「法の趣旨」からそもそも適用すべきではないと訴えた。
弁護側がここにこだわるのは、実刑か執行猶予のどちらに転ぶのかの焦点が、まさにこの1点に尽きるからだ。
初公判の証拠調べでは、福谷さんが「1億円以上」と具体的な損害額を提示。綾野さん側もファンクラブの退会が約2000人に上り、CMスポンサーの打ち切りなどで事務所に1億円以上の損害が生じたと明らかにされた。
被告が収益を積み重ねる中、被害者側は巨額の損失を出していたわけだが、情状酌量を訴える分かりやすい方法は「金銭的な弁済」であるにもかかわらず、公判で損害を賠償したとの言及はなかった。弁済するだけの「金がなかった」か「被害者側の怒りが収まらず『塀の向こうに行ってくれ』と交渉を拒絶されたか」のどちらかしか考えられない。
検察側の「懲役4年」というのは、実は微妙な求刑だ。一般的に司法関係者の間では「判決は求刑の7~8掛け」と言われる。執行猶予が付く条件は刑法25条の規定で、懲役3年以下でなければならない。
そのため、検察側が懲役4年以上を求刑した場合は「実刑」、同3年以下の場合は「執行猶予」を求めているサインと言われる。その間の同3~4年は「裁判長にお任せ」と言うことになり、被告や弁護側は判決までやきもきする日が続くわけだ。
(中略)
今回は検察側が「実刑が相当」と明言した。これは被告が22年7月の参院比例区代表で初当選したにもかかわらず、一度も登院せず昨年3月に本会議で除名され、国民から強烈な憤怒の声が上がっていたことも影響しているだろう。
犯行の態様も「正義感」とは言いながら実際には借金返済のための私利目的であり、他人に対する悪口雑言で稼ぎ、告訴されると威圧して脅すという手口は極めて悪質と言わざるを得ない。公判を通じて反省の姿勢は示しているが、情状はかなり悪い。
東谷被告が綾野剛ら、誹謗中傷を加えた人たちに損害賠償など支払ってはいないのでしょう。執行猶予付き判決が出たからといって民事上の責任はチャラになったりはしません。これから被害者たちから東谷被告に対し、巨額の賠償を求める民事訴訟が起こされるはずです
また、検察も執行猶予付き判決を不服として控訴する可能性があり、まだまだ決着とは言い難い状況です
ガーシーの名で誹謗中傷動画をアップし、その収益の一部は東谷被告の母親が受け取っていたとも報道されています。適正に税務申告していないのであれば脱税です。その辺りを取材する記者がいないのかな、と思ってしまいます
追記:東谷被告は被害弁償金を弁済供託していると報道されました。損害賠償請求に応じる意思があると示すため、弁償が予定される額を預けておく制度です。実際の弁償額は当事者間の交渉が成立するか、裁判での判決で決めるわけですが
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