木更津フィギュア強盗の１９歳に懲役１２年判決: 夾竹桃日記

2024年03月13日

木更津フィギュア強盗の１９歳に懲役１２年判決

ネット通販で物を購入する際、代金引換を利用する人がいます。理由はそれぞれですが、自分名義のクレジットカードを作れない未成年者や定職に就いていない人は、代金引換を利用する機会が多いのでしょう

千葉県木更津市で、人気アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」に登場するレムとラムという２人のメイドのフィギュアを代金引換で注文し、届けに来た配送業者を刃物で刺し重傷を負わせた１９歳の男性に、千葉地裁は求刑通り懲役１２年の判決を言い渡してします。被害者は全治１年という怪我であり、傷が癒えたとしても障害が残り、今後の就労も難しいのではないかと思われます

自宅を訪れた宅配業者の配送員を刃物で切りつけ、宅配物のフィギュアを奪ったとして、強盗殺人未遂の罪に問われた木更津市、無職の男（19）の裁判員裁判の判決公判が5日、千葉地裁であり、水上周裁判長は求刑通り懲役12年の判決を言い渡した。弁護側は懲役刑ではなく少年院での保護処分が相当と主張していたが、水上裁判長は犯行の悪質性の高さなどから「刑事処分をもって臨むほかない」と退けた。

水上裁判長は判決で「少年院送致を中心とする保護処分によって、被告が更生する可能性が大きいとは言えない」と指摘。被害者を殺害してフィギュアを強奪しようとした点について「欲望を満たすために何ら落ち度のない被害者を殺すことをいとわず、犯行に及んだことは短絡的で身勝手」と述べた。

判決によると、昨年1月、自宅を訪れた配送員の50代男性から代金を払わずに宅配物を強奪するため、背中などを果物ナイフと包丁2本で突き刺すなどして全治1年の重傷を負わせ、フィギュア2点（販売価格計5万6980円）を奪った。

（千葉日報の記事から引用）

被告がどのような人物であるのか、報道では詳しい記述がありません。別の記事では「自称高校生」とありましたので、通信制の高校には籍をおいていたものの、自宅に引きこもった生活をしていたのではないか、と推測されます

包丁２本と果物ナイフ１本を使って刺したのですから、あらかじめ殺害目的で用意していたのでしょう。そもそも最初から代金を支払う気がないまま注文していたのでは？

弁護人は、「被告は自閉症スペクトラム障害や愛着障害の可能性がある」と指摘した上で少年院での矯正教育が必要と主張したそうです。また、「刑罰の場合は懲役３年６月～４年程度が相当」とも述べています。弁護士も商売ですから、被告が「実刑は嫌だ」と言う以上は、無理筋だと思いながらもこうした弁論をします

全治１年にも及ぶ重傷を負わせているのですから懲役３年６月はあり得ません。懲役１２年でもヌルいと感じます

また、発達障害を抱えているとしてもこれだけの事件を起こしている以上、少年院送致はあり得ません

被告の男性は何が何でもフィギュアが欲しいとの愛着障害（モノなどに対して異常なほど執着を抱く障害）があり、金はないけど注文し、配達業者を殺してでもフィギュアを自分のものにしたかった…という事件なのでしょうが、凶悪な犯罪であることに間違いなく、相応の刑罰を受けるのは当然です

被害者に対し十分な慰謝料と治療費を支払い、なおかつ今後の生活保障を提供するというのであれば、情状を汲んで懲役７年くらいになったかもしれませんが

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