今治ピアノ教師殺人 金を奪った強盗容疑も
今年1月26日に愛媛県今治市のピアノ教師が殺害された事件では、逮捕された榊原正道容疑者が黙秘を続けているらしく、捜査が難航しているようです。新たに殺害された冨田小雪さんの財布から金が抜き取られていたと発覚し、容疑が殺人から強盗殺人に変わるかもしれません
今治市でピアノ教師の女性が殺害された事件で、警察は8日、重要参考人の男を殺人などの疑いで再逮捕しました。
捜査関係者への取材で男は犯行時、男子中学生に「子どもは殺さない」という趣旨の話をしていたことが、新たにわかりました。
殺人などの疑いで再逮捕されたのは、西条市樋之口の無職榊原正道容疑者34歳です。
事件が起きたのは2024年1月26日、今治市松本町の住宅でピアノ教師の冨田小雪さんが首を切られて殺害されているのが見つかりました。
事件のあと警察は、冨田さんの次女への暴行容疑で榊原容疑者を逮捕し、
さらにピアノ教室の生徒だった男子中学生を殴り、手足を縛るなどしてけがをさせた逮捕致傷の疑いでも逮捕していました。
これまでの捜査関係者への取材で、住宅の玄関に鍵はかかっておらず、冨田さんは1階で倒れていたことがわかっています。
また、そのすぐ近くでは、血の付いた包丁が「刃が折れた状態」で見つかっています。
警察は榊原容疑者を殺人事件の重要参考人として調べを進めていましたが、榊原容疑者は黙秘。
こうした中で警察は現場の証拠品などから容疑が固まったとして、8日、榊原容疑者を、冨田さん殺害と住居侵入の疑いで再逮捕しました。
捜査関係者によりますと、榊原容疑者は冨田さんを切りつけた後に男子中学生を縛ったとみられていて、その際「子どもは殺さない」という趣旨の話をしていたことが新たにわかりました。
また殺害された冨田さんのすぐ近くには、中身が空っぽの財布が落ちていたことも明らかになりました。
警察は当初、強盗殺人の疑いを視野に捜査していたということで、現在も事件との関連を慎重に調べています。
殺人容疑で再逮捕された榊原容疑者は、依然として黙秘を続けているということです。
警察は、刃の折れた包丁が犯行に使われたとみて、引き続き事件の全容解明を進める方針です。
(愛媛朝日テレビの記事から引用)
通常、財布を空のまましておく人はいません。いくらかの現金を財布には入れているはずです。榊原容疑者が奪ったものと警察が見立てるのは当然ですし、榊原容疑者以外の第三者が盗むとは考えられません
このまま榊原容疑者が黙秘を続けたところで起訴されますし、有罪判決は確実でしょう
黙秘するのは被告の権利ですが、黙秘し続ければ反省が見られないと裁判官や裁判員が判断します。検察も殺人罪で懲役20年と考えられていたところが、強盗殺人なら無期懲役を求刑するのでしょう
状況から判断しても榊原容疑者以外に富田さんを殺害した人物はいないのですから、何のために黙秘を続けているのか理解不能です。確かに昔は、「1点でも疑わしき点(検察の立証に)があるなら被告人の利益とすべき」との法理が唱えられていましたが、だからといって無罪判決が相次いでいたわけではありません。容疑者・被告が黙秘を貫いた事件で殺害に使用した凶器が発見されなくても、あるいは殺害方法が不明でも有罪判決が下されたケースは多くあります
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