父親から性的暴行 刑事告発した女性
中学生時から高校生時にかけて実父から繰り返し性的暴行を受けた女性が、その後父親を刑事告発し、父親は準強姦の容疑で今年3月に逮捕されています。報道された時点では起訴に至っていませんが、おそらく起訴されるものと思われます
家庭内での性的暴行事件が報じられる機会が増えたものの、詳細を伏せている記事が多くブログでは取り上げにくいのが実情です。被害者や加害者について詮索する気はありませんが、事実関係が不明なままではブログに書けません
MBSニュースが長文の記事を掲載していますので、その一部を引用します
『ママには内緒ねと言われ...』実父からの性的暴行を訴えた女性 親族は「親子で裁判なんかしてよいことあるわけない」「お金ならいくらでもあるから」と抵抗
「嫌なんですけど…感情があったら壊れるような感じがして」
3月6日に準強姦の疑いで逮捕された富山県黒部市の会社役員・大門広治容疑者(52)。捜査関係者などによると、大門容疑者は2016年、当時高校2年だった実の娘に対して、抵抗できない状態だと知りながら性的暴行を加えた疑いが持たれている。
娘の福山里帆さん(24)への実の父親である大門容疑者の性的暴行は、一度にとどまらず、中学2年から高校2年までの約3年間にも及んだという。
(福山里帆さん)「『これはママには内緒ね』って。(性的暴行を受けている際に)ずっと自分は天井を見ているんですけど、そのときに『嫌だ』という感情そのものが途中からなくなっていった。嫌なんですけど…感情があったら壊れるような感じがして、そっちの気持ちの方が大きかったですね。『嫌だ』という感情よりも『考えるのをやめよう』っていう感情が大きかったですね」
明るく振る舞った高校時代「死なない日を延ばしていた感じ」
富山県に生まれた里帆さん。幼少のころの写真には、旅行先で里帆さんを大切に抱きかかえた大門容疑者の姿が写っている。
(里帆さん)「いい人だった記憶があります。時々勉強も教えてくれることもあって。そういう意味ではすごく…父親らしいというよりかは尊敬できる人というイメージが強かったですね」
しかし、中学2年の夏、母親がいない自宅で、その時は突然やってきた。里帆さんが現場の部屋を案内してくれた。
(里帆さん)「実際に父から性的虐待を受けた場所ですね。ここで実際に性行為がある日には父がここに(布団の上に)座っていて。『こっちにきて』と手招きをしてここに来るように言われて。来てから…という感じでした」
その後も決まって母親がいない時間を狙われたという。尊敬していた父親の姿はもうどこにもなかった。
(中略)
(里帆さん)「私を性的対象と見始めたのはいつなんだろう?いつなんですか?」
(大門容疑者)「中学生くらいとか、そんな時じゃないのかな」
(里帆さん)「快楽のため?性的嗜好のため?」
(大門容疑者)「理由とかははっきり…これだという理由はない…わからない」
(里帆さん)「わからないじゃなくて」
(大門容疑者)「言葉にして出せない」
(里帆さん)「私が傷ついているとか、そういうこともまったく考えなかったということやろ?」
(大門容疑者)「そういうことをやるってことは…私がバカなんだろうな。だから考えることができなかったんだろうな。自分が愚かだってこと」
(里帆さん)「避妊していないときもあって、私があなたの子どもを妊娠したらどうするつもりだったの?」
(大門容疑者)「もしそういったことになっていたら堕ろすとかそういったことになっていたと思う」
(中略)
父親逮捕を受けて「確実に起訴してほしい、それが望みです」
そして今年3月6日、大門容疑者は逮捕された。一報を受けた里帆さんは今、何を思うのか。
(里帆さん)「達成感と、あとはやはり家族なので、家族に実際影響があるかなとかそういった感情がいろいろ湧いてきて。覚悟はしているし、実際自分でも今は認めているんですけど、(一報の)直後はそういった感情もあって、いろいろぐちゃぐちゃになってしまいました。ここまで来たからには、ここで不起訴になってしまうと…『やっぱり声を上げてもダメなんだ』というふうに世間が思ってほしくない。確実に起訴してほしい、それが望みです」
警察によると、大門容疑者は調べに対して黙秘しているという。
里帆さんは高校生の時に精神的な変調を感じ、保健室の先生に相談。その後、児童相談所に一時保護され、父親とは別居するようになりました。高校卒業後は東京の大学に進学したと記事には書かれています
児童相談所はこの件に介入したのですが、父親から反省文を徴収したのみで父親を警察に通報するまではしなかったと思われます(詳細が記事には書かれていないので、自分の推測です)
しかし、事件の経過とともに父親の責任を問うべきだと考えた里帆さんは(その間に自殺を図ったことがあります)、昨年3月に父親を刑事告発した…というのが経緯です
上記の記事を読む限り、父親は自分の罪と向き合おうとせず、深く考えないようにしているのが伝わってきます
父親の親族は、「家族同士で裁判をしてもろくな結果にはならない。被害届を取り下げるべきだ」とか「家の名に傷つけてよいわけがない」といった態度であり、刑事告発した里帆さんを責めている感がありありです
父親も含め、娘が性的暴行を受けても黙っていれば表沙汰にはならないのだから、そうするべきと考えているのでしょうし、それが家と家族を守ることになると信じて疑わないのでしょう
この「お前が黙っていればそれで済むんだ」との圧力が里帆さんを苦しめた要因の1つと考えられます
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