コインランドリーで脱糞 懲役1年10月

世の中にはとんでもない迷惑行為をする人物がいます。ラーメン店で水差しを舐めるどころではない、とんでも男の事件です
東京都中央区内のコインランドリー店の中で脱糞した男が逮捕、起訴され懲役1年10月の有罪判決を受けたと報じられています。男はコインランドリーを利用する客ではなく、たまたまこの店を標的にして2日連続で脱糞し、さらに3日目も犯行を行おうと入店したところを張り込んでいた警察官に逮捕されました


コインランドリーで「大便を撒き散らした男」が裁判で語った“衝撃理由”
コインランドリーで「大便を撒き散らした男」
初公判は2022年3月、東京地裁で開かれた。被告人は60代の男性A。詐欺や器物損壊行為を繰り返し、なんと前科16犯。
起訴状によると、Aは2021年12月中旬の早朝、東京都中央区のコインランドリーに正当な理由がないのに侵入し、店内フロアで大便を排泄。そして汚物を店内設置のモニター3台に塗り、合計約15万円の損害を与えた。
建造物侵入・器物損壊事件の罪に問われたAは、公判で起訴事実を「間違いないです」と認めた。
店はまったく関係ない犯行動機
検察官の冒頭陳述によると、犯行の動機は「苛立ちを解消するためだった」とのこと。公判で読み上げられたAの調書には「他人から、からかわれていると思い、苛立ちを解消するために犯行をした」と記されていた。
検察官は、Aの犯行日時について注目していた。実は、この犯行は1日だけでなく2日間にわたって行われ、そして3日目、入店しようとしたところを張り込んでいた警察官が発見、逮捕されたのだ。
検察官が読み上げた従業員の調書によると、「店内には尿が入った紙コップがあった」、「防犯カメラの映像を確認すると、50代~60代の男性が入店した後に店内で排泄をしていた」とのこと。また、「汚物が取れず、モニターを交換した」とのこともあって被害総額が約15万円と高額であり、厳罰を望んでいた。
被告人質問の内容
2022年4月の第2回公判では被告人質問が行われ、弁護人から犯行の動機について細かくに質問されていた。「なぜイライラしていたか」という問いに対し、Aは「(裁判所の)清掃員やガードマンなどがブログに事件の内容を細かく書いたから」と回答。
前科16犯ともなると、Aはこの裁判以前にも数多くの裁判を経験してきている。過去の事件について、裁判で語ったことを詳しくブログに書かれたことが苛立ちの原因だったようだ。
直後に気を取り乱し、小言を述べはじめたことから、裁判官は落ち着くように諭していた。
続けて弁護人から、被害店舗に対しての謝罪の気持ちについて質問されていた。
弁護人:被害店舗に対してはどう思うか。
被告人:申し訳ないと思っています。
弁護人:弁償はできているのか。
被告人:いいえ。それは出てきてから返したいという気持ちはある。
検察官からは「大便をモニターにつけた理由」を問われ…
一方、検察官からは厳しい質問もあった。
検察官:大便をモニターにつける行為でイライラは解消できるの?
被告人:それはやっぱり……変わっているというか……。
今回は2日間にわたって同じ店舗で犯行に及んでいることから、このことについて検察官は強く追及した。
その後、裁判官からも詳しく聞かれていたが、終始被害店舗に対する「恨み」については否定。Aによると、店舗を選んで入ったわけではなく、「たまたま、そこに入ってしまったんです」と語った。
(以下、略)


一般の方にすれば不潔極まりない迷惑な人物、という話です
ただ、精神分析の側からすると単なる不潔行為で片付けられないものがあるように思い、取り上げました
裁判での質問に対し、被告は「苛立ちを解消するためだった」と動機を説明しています。これは「むしゃくしゃしたからやった」などと同類の、自分の心情を言語化できないゆえ、その場しのぎで口にした答えでしょう。同時に、自分の中にある「苛立ち」の正体を見極める手段を持たないことの現れです
精神分析ではこどもにとって尿や糞便にも意味があると考え、こどもがなぜ尿を漏らしたり糞便をトイレ以外の場所でするといった問題行動を考えます。しばしば見られるのは、幼児のオムツを交換した直後、幼児がオムツに放尿したり排便して汚す、という行為です
これは母親がオムツを交換してくれるのを幼児は理解しており、母親を自分の側に置くため手間をかけさせるためやっていると解釈できます
つまり家事やらその他の用事で母親が自分の側から離れるのを妨害する意図をもってやっているわけです
さらに幼稚園児くらいの年齢になると、尿や糞便をこどもはある種の武器だと考えるようになります。相手を攻撃する手段と思うのです
小学校低学年になっても教室の中で「ウンコ、ウンコ」と叫んでいる児童がいたりするのですが、これも「ウンコ」という言葉が相手にダメージを与えられる武器だと思っているからです
通常、糞尿=武器との思いは小学校低学年くらいで薄れ、その後は発達段階に応じて性的な関心が高まります
話を戻して上記の事件の被告は「軽度精神遅滞」があると指摘されており、いわゆる知恵遅れがあったのでしょう。それゆえ、小学校低学年レベルの糞尿=武器との思いをいまだに保持していると考えられます
彼の抱く「苛立ち」の正体は、精神遅滞のためなかなか周囲から認めてもらえず、人間関係において見下されてしまうとの劣等感を拭いきれないところにあるのでしょう。それゆえ、彼はしばしば東京地裁に足を運んで裁判を傍聴し、法廷で飛び交う法律用語を耳にし、それを真似ることで自分が法律に詳しい人物であるかのように装い、劣等感を補おうとしていたと考えられます。が、そんなニワカの法律知識などすぐバレます
深夜、早朝のコインランドリーは無人ですから、脱糞して攻撃を仕掛けるには格好の場所です。清潔なコインランドリーを汚すことで、彼は何かに勝利した気分となり快感を覚えていたのでしょう
同時に、彼はいまだに小学校低学年時かそれ以前の「未解決の何か」を引きずっているものと推測されます
Serial Poopers(シリアル・プーバー)問題
アメリカでは公共の場で故意に脱糞し汚す行為を「連続脱糞魔(シリアル・プーパー)」と呼ぶのだそうです
南イリノイ大学の学生寮のランドリー内の洗濯機の中に、8度も排便を繰り返していた「便通魔」が捕まった…という事件もあったのだとか
2018年のエスクワイヤー掲載の記事を書きに貼っておきます。関心のある方は一読ください

“連続脱糞魔(シリアル・プーパー)”はなぜ、公共の場にウンチを残すのか

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