ススキノ首なし遺体 瑠奈容疑者を起訴の見込み
札幌市のススキノのホテルで男性が殺害され、頭部を切断して持ち去った容疑のかかる田村瑠奈容疑者(30)について、札幌地検は鑑定留置終了後に起訴する見込みだと報道されています
共に鑑定留置されている両親についてはまだ不明です。親子3人で約半年間という鑑定留置(精神鑑定のための身柄拘束)は異例で、通常は3か月ほどになります
少なくとも瑠奈容疑者は統合失調症などの精神障害はない、との鑑定が得られたのでしょう。と、なれば考えられるのは人格障害の可能性です
一般に精神障害は自分が自分でなくなる病と解釈され、刑事責任能力が否定され無罪判決を言い渡すか、刑事責任能力が限定的だったとし減刑した判決を言い渡すのが刑事裁判の慣例です
ただ、人格障害の場合は原則として刑事責任能力が否定されない扱いになっており、刑罰が科されます。猟奇的な殺人(遺体の解体など)を行う犯人は必ずしも精神障害者であるとは限りません
以下、NEWSポストセブンの記事から一部を引用します
事件から約3週間後、殺人と死体損壊などの容疑で逮捕されたのが田村瑠奈容疑者(29才)と、彼女の両親である修容疑者(59才)、浩子容疑者(60才)の3人だ。
「凄惨な犯行を行ったのが、まだ若い女性であったこと。彼女の共犯として逮捕された父親が、現役の精神科医であったことなどから、事件はさらに大きな注目を集めました」(全国紙社会部記者)
被害者と瑠奈容疑者は、以前から面識があり、事件当日は3度目の接触だったとされている。
「瑠奈容疑者は犯行前から、パソコンで『指紋』や『洗剤』について検索。犯行時にはマスクとポンチョを着用し、返り血対策までしていました。被害者の携帯を破壊し、SIMカードを持ち去るほど用心深い一方で、被害者の所持品の大半を自宅に持ち帰ってそのまま放置するなど、ずさんな面もあり計画性の有無が判然としません。
逮捕当初の取り調べでも、妄言が入り交じった証言を繰り返しており、彼女の証言の精査は難航。実際、動機や犯行の全容など、解明すべき積み残しも少なからずあります」(前出・捜査関係者)
瑠奈容疑者と彼女の両親は、刑事責任能力を判断するため、来年2月まで、半年間の鑑定留置が実施されている。
そんな中、『女性セブン』が新たにその存在を掴んだのが、冒頭に触れた凄惨なビデオだ。別の捜査関係者が語る。
「容疑者の自宅浴室から発見された頭部は、一部が引きちぎられていた。さらにもぎ取られた皮膚の一部が、まるで洗濯物のように室内にかけられていたそうです。ビデオにはそうした猟奇的な“犯行”の一部始終がおさめられており、瑠奈容疑者のものとみられる白い手袋をした両手が映っています」
さらに、この捜査関係者は第3者の存在を示唆する。
「映像に両腕が映っていながら、ビデオは角度を変えながら撮影されていたので、撮影を担当したもうひとりの人物がいるはずです。事件当日も瑠奈容疑者を送迎し、事件前には、のこぎりや手錠の買い出しにも同行した父親が関与している可能性が考えられます。
さらに、瑠奈容疑者はススキノのホテルでの犯行時にもビデオ撮影しており、後ろ手に手錠をはめられた被害者に襲いかかる様子が記録されていたそうです。猟奇的な所業を記録することにも執着があったとみられます」
(中略)
瑠奈容疑者と両親による一連の行動について、精神科医の片田珠美氏は次のように解説する。
「瑠奈容疑者は凄惨な犯行後もクラブに行き、自宅で頭部を撮影しており、犯罪行為への罪悪感や後悔、被害者への同情心が欠如した『ゲミュートローゼ』、情性欠如者の可能性が高い。とはいえ、刑事責任能力を逃れられるとは限りません。解離性同一性障害だと本人が主張しても、精神鑑定の結果、認められないこともあります。
精神科医にとって、自らが鑑定にかけられるほど屈辱的なことはありません。かつて、精神科医が婚約者の女性を殺害した事件がありましたが、この時も、犯人は鑑定を断固拒否し、実刑に服しました。今回の事件で、精神科医である修容疑者も精神鑑定を受けていますが、相当な屈辱感を覚えているのではないかと思います」
(以下、略)
父親である田村修容疑者と妻の浩子容疑者は鑑定留置に不服を申し立て、特別抗告をして最高裁まで争ったのですが棄却され、鑑定留置となりました。精神科医である修容疑者はさぞ憮然としたことでしょう。修容疑者にとっては精神科医としての学識、経験などすべてを疑われているも同然なのですから
おそらく修容疑者は娘の言動の異常さに気づいており、それでも投薬治療などは行わず、娘の欲するままやりたいようにさせ、自分はそれを父親として精神科医として見守るとの対処をしてきたと推測されます。精神科の医師が投薬にばかり依存し、患者を入院させて閉じ込めるような医療にも批判的だったのでは?
ただ、瑠奈容疑者が刃物に異常なほど関心を示し、それに応じてナイフ買い与えるといった対処が本当に正しかったとは思えません。別のやり方があったのではないかと思います
ともあれ、起訴となれば裁判に持ち込まれますので、瑠奈容疑者の犯行の経緯や動機、被害者男性と何があったのか、修容疑者との共謀の有無が明らかにされるはずで、公判が開かれるのを待ちましょう
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