八戸5歳児虐待死 児童相談所の対応が疑問だらけ

浅草のビジネスホテル経営者が娘を殺害した事件は、東京での出来事だけに報道が多く出ています。そちらは逮捕後、精神鑑定を経て起訴に至るまで半年以上かかるものと思われますので、当ブログとしては後回しにし、八戸市での5歳児殺害事件を優先して取り上げるつもりです
児童虐待による死亡事件が起こると、児童相談所がすぐまさ会見を行い、児童相談所の対応に問題はなかったと表明するのがいつの間にか慣例化しています。しかし、対応に問題がなかったのかどうか、精査するには時間もかかるわけで、すぐさま会見して「問題はなかった」と強弁するのはアリバイ作りでしかありません。それだけ世間からの批判を恐れているのでしょう
しかし、世間の批判を恐れて萎縮してしまうようでは、問題ある家庭に踏み込んで実態を調べる気概がないと児童相談所が白状しているのも同然です


青森 八戸 5歳長女死亡事件 児童相談所 2度通告も対応終了
先月、青森県八戸市で、5歳の長女に浴槽で水を浴びせて放置し低体温症で死亡させたとして母親と同居する交際相手が逮捕された事件について、16日児童相談所が会見を開き、去年の7月と9月の2度にわたって虐待の疑いがあると通告を受けたものの、去年11月時点で対応を終了させていたことを明らかにしました。
先月、八戸市のアパートの浴槽で宮本望愛さん(5)が低体温症になって死亡し、警察は水を浴びせて死亡させたとして、母親の宮本菜々美容疑者(21)と同居する交際相手の関川亮容疑者(31)を傷害致死の疑いで逮捕しました。
事件を受けて八戸児童相談所と青森県が16日記者会見を開き、去年7月と9月の2度にわたって虐待の疑いがあると通告があったと明らかにしました。
児童相談所が面接を試みたものの仕事の都合などを理由にできず、望愛さんと母親、交際相手の合わせて3人と直接面接ができたのは去年10月末だったということです。
同居する交際相手は「しつけのためにげんこつを1回だけした」と話したのに対し、児童相談所の職員は口頭で指導したということです。
また、望愛さんの状況を服の上から確認したということですが、あざなどは確認できなかったということです。
児童相談所は、その後も電話でのやりとりを行い、保護者から引き離す「一時保護」の必要はないなどと判断し、去年11月末に対応を終了したということです。
県は第三者委員会を設置し児童相談所の対応について検証を進める方針で、八戸児童相談所の細越亜起子所長は「結果として子どもが亡くなったことを重く受け止めている。いま思えばいろいろと対応をできたのかもしれないと思うこともある」と話しています。
(NHKの記事から引用)


この「望愛さんの状況を服の上から確認したということですが、あざなどは確認できなかったということです」との言い分を聞いて、記者たちは何も思わなかったのでしょうか。服の上から体のアザが確認できるはずはなく、何もしていないのと同じです。つまりはその場にいた関川亮容疑者と宮本菜々美容疑者が、児童相談所員によるアザの確認を拒んだというのが実際でしょう
拒むということは体罰を繰り返しており、自覚していた…と考えられます
児童相談所職員が訪問しても応対せず、「家の中に入れようとしない」とか、「こどもに会わせない」などという親は珍しくないのであり、この場合はほぼ確実に家庭内で虐待が行われていると考えられます
親が非協力的だから何もできない、などと弁解するのではなく、児童相談所職員に家庭内へ立ち入る権限を付与するよう、法律の改正を厚生労働省に働きかけるとかしないのでしょうか?
家庭内でのこどもの虐待が問題になって20年も30年も経つというのに、なぜ法律の改正を求めないのか不思議でなりません。立ち入りを妨害した保護者・親権者には公務執行妨害として相応の刑罰を科すと法律に明記して、児童相談所職員を法律でバックアップし、執務能力を後押しするくらいのことは十分に可能でしょう
厚生労働省やこども家庭庁は何をしているのか、と言いたくなります。第三者委員会による事後的な対処より、もっと現場が仕事を進めやすいよう体制を整えることを検討してもらいたいものです

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