横浜ラーメン店殺人 大橋昭仁を起訴
２０２３年９月、横浜市の「ラーメン弘」で店主が殺害された事件では、逮捕されていた店主の親族で従業員の大橋昭仁容疑者が逮捕されています。大橋容疑者については前回、当ブログで取り上げたように小中学校時代は不登校で家に引きこもっていた時期があり、対人コミュ二ケーションが得意な人物ではないようです
ニュースポストSE7ENの記事によれば、店の券売機前に監視カメラが設置されるようになったとの指摘があり、大橋容疑者が券売機から売上金を盗んでおり、店主とトラブルになった可能性も考えられます
なお、大橋容疑者は鑑定留置を経て横浜地検が起訴しており、犯行時に精神障害等はないとの判断が下されたのでしょう
横浜地検は９日、従業員として働いていた横浜市のラーメン店で昨年９月、店長、大橋弘輝さん＝当時（３３）＝を刺殺し現金を奪ったとして、強盗殺人罪で親族の大橋昭仁容疑者（３５）を起訴した。捜査関係者によると、店長に恨みがあったといい、事前に包丁を購入していたことが判明。地検は鑑定留置を経て刑事責任が問えると判断した。
捜査関係者によると、被告は数年前から店で勤務。店長と意見が食い違い、うまくコミュニケーションが取れないなどとして不満を募らせ、事件前に商業施設で包丁を買っていたという。
起訴状によると、昨年９月１５日、横浜市港南区の店で、店長の胸部などを包丁で多数回刺して殺害し、現金約２１万円などを奪ったとしている。
昨年９月１７日に殺人容疑で逮捕された後、刑事責任能力を調べる鑑定留置となっていた。
（産経新聞の記事から引用）
【横浜ラーメン店主殺害】親族の従業員と金銭トラブルか「券売機前に、突然防犯カメラが設置されていた」
（前略）
弘輝さんは25歳で『ラーメン弘』を開店。弘輝さんの父親が、親族である昭仁容疑者を「従業員として働かないか」と誘ったという。穏やかな関係性に見えたふたりだが、よく店を利用するという70代の男性常連客は、最近店内の様子について気になることがあったという。
「店内入ってすぐのところに券売機があるんだけど、最近明らかに券売機をチェックするような位置に、防犯カメラが設置されたから気になっていたんだ。泥棒が入ってきたら、『なんだこのカメラ』って気になると思うよ。店の入り口にも目立つところにカメラがある。他の客によると、もう一台あるらしいよ」
全国紙社会部記者が、事件の背景について解説する。
「弘輝さんと昭仁さんの間には、事件当日より前から何かしらの金銭トラブルがあったとみられている。現場で血だらけで倒れている弘輝さんを発見したのは弘輝さんの母親ですが、弘輝さんは親族に事前にトラブルについて相談していたのではないか」
店内には刃物が数本落ちていたほか、争ったような跡も残っており、弘輝さんの腹部や背中などには無数の刺し傷があったという。警察は事件の動機について、調査を続けている。
（以下、略）
強盗殺人事件ですから、無期懲役が求刑される可能性が考えられます
起訴前に鑑定留置（精神鑑定）を実施したのは、前述のように大橋被告に不登校で引きこもりの時期があり、精神障害ないし発達障害が犯行に影響したかどうか調べる狙いがあったのでしょう
ただ、直前までラーメン店の従業員として就労していたのですから、統合失調症による妄想に支配された可能性などは考えられません
そもそもラーメン店の従業員として働くのが不満なら退職する選択肢もあったわけで、何も殺人までする必要はなかったはずです。しかし、無職になると親から責められるからと、我慢して働いていたのでしょうか？あるいは券売機から金を盗んでいたと発覚し、問い詰められ、逆ギレしたのか？
よく分からない人物です
何かしら不満、鬱屈、不遇感を抱えていたとは思うのですが、それをきちんと言語化して周囲に伝えるようなコミュ二ケーション能力はなかったのかもしれません
強盗殺人で無期懲役判決を受け、３０年以上は服役するはずです。仮釈放の審査時には被害者遺族から意見を聴取するのですが、遺族は大橋被告を決して許す気にはなれず仮釈放に反対するでしょう。なので仮釈放で出所するのは相当難しいはずです
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