大谷グローブ市役所展示で批判

大分県別府市長がフェイスブックに「私が見るだけではもったいない!という事で、市役所正面入口に当面飾ります!」と投稿し、大谷翔平選手が全国に寄贈したグローブを市役所に展示したため、批判が寄せられる事態になったと報道されています
別府市長は良かれと思ってやったのでしょうが、こどもたちへと贈られたグローブを大人がその思惑で横取りする格好になったため、批判を浴びたのでしょう


■「市役所正面入口に当面飾ります!」に批判
大谷選手は23年11月、日本全国約2万の小学校に3つずつ野球用グローブを寄贈すると表明。連日、全国各地の小学校に届いていると報道されている。
こうした中、大分県別府市では、子どもたちの元に届ける前に市庁舎内でグローブを展示。別府市長の長野恭紘氏は18日にフェイスブックで「私が見るだけではもったいない! という事で、市役所正面入口に当面飾ります!」と投稿していた。
展示の意図について「野球をしている人以外にも是非見てみたい!と思う市民の方々からお声をいただきました」といい、「今現在全く野球に触れていない子どもたちが、飾ってあるなら見に行こうと、親やじいじ、ばあば達と行ってくれたらなと想像しました」と説明。その意図について、
「大谷さんの気持ちは勿論大切ですが、大谷さんも想像できないくらい、日本人にとって大谷さんの活躍の話題は少年少女のみならず日本人全員の勇気や希望になっています。年始から暗い気持ちになっている、この時だからこそ、できる限り市民の皆さんにも見てもらい、少しの勇気や元気にしてもらいたいなと思います」とつづっていた。
別府市・長野市長の対応をめぐっては、「見たいけど見れないよー!という年齢や学年のお子さんもいますものね」「飾ることを目的にした贈り物ではないと思います」など市民の間でも意見が割れていたが、ネットニュースで取り上げられると全国から批判の声が相次いだ。
こういった声を受け、29日までの展示期間を短縮し、26日に各校に配布するとしている。
「大谷グローブと関わりたい各市長村長の最適解動画となりそう」
総社市・片岡市長は24日「大谷翔平選手から総社市の小学校へグラブを頂きました。みんな大喜びでさっそくキャッチボールをしたところ、この子の豪速球には驚いた!」とXに投稿した。
添付された動画には、小学生らが見守る中、大谷選手から寄贈されたグローブをはめた男の子とキャッチボールをする片岡氏の姿が映っている。小学生の球を受ける片岡氏がはめているのは、大谷選手のグローブではなく、自前のグローブだという。
Xでは、こうした総社市・片岡市長の対応に称賛の声が相次いだ。別府市・長野市長との対応と比較する声も目立つ。
「これ市長は自分のグローブ使って 子どもだけに大谷グローブ付けさせてあげてるの本当に好感度高い 自分も大谷グローブ使いたいからってキャッチボールした訳じゃないところにも優しさ感じる」
「別府市長ー見てるかー」
「これが贈られたグローブの一番ベストの使い方ですな」
「別府市長、これが『教育』なんだよ」
(J-CASTニュースの記事から引用)


別府市長の周りで、「自分も見たい」と言い出した市民は大人たちでしょう。言い換えれば市長選挙での投票権を持った有権者でしょう。なので市長としては有権者へのサービスとして市役所に展示をし、それから小学校への配布という段取りにしたと思われます
ただ、これがこどもたちへの贈り物を大人が横取りした…と受け止められ、批判されました。別府市長にすれば自分の意図が誤解されたとか、伝わっていないと不満を抱いたかもしれません
大谷選手のグルーブはあくまで小学生のこどもたちへの贈り物ですから、「見たい」という大人がいてもその要望を優先するのは大間違いで、「できるだけ多くの市民に見てもらいたい」とする市長の思惑も間違いです
そのまま別府市内の各小学校に配ればよいのであり、市役所展示は不要と言わざるを得ません。市民=有権者へのサービスを考えた結果、批判されたのですが、別府市長はなぜ自分の判断が批判されるのか理解できないのでは?
別府市長は市民の立場になって考えたのでしょうが、大事なのはこどもたちの立場になって考えることですし、大谷選手の「野球やろうぜ」というこどもたちに向けたメッセージを理解することです。グローブは使ってこそであり、展示のためではないと理解できなかったのでしょう。大谷選手は「展示しようぜ」とは言ってません

(関連記事)
大谷選手の読書 自己啓発書だらけ?
サッカー選手の著書がベストセラーになる時代
WBC開幕 大谷をディスる韓国メディア
アジアプロ野球選手権で日本に敗北した韓国
WBC「米国打線一軍、投手は三軍」と書く韓国メディア