大阪のF1グランプリを誘致に呆れる
万博の後には自動車レースのF1グランプリを誘致する、と大阪観光局の溝畑宏理事長が記者会見で述べています
この溝畑宏というのは自治省の元官僚で、サッカーの大分トリニータの運営会社社長を勤めた際、放漫経営でクラブを経営危機に至らしめた張本人です。クラブ経営のノウハウなど持ち合わせておらず、社員の管理監督も十分にできず、スポンサー企業が撤退したため赤字に転落、市民からの募金と大分県スポーツ文化振興財団からの借り入れでかろうじて経営を維持する…という事態を招きました。もちろん溝畑1人に責任を帰すものではありませんが、経営者としての資質、才覚は大いに疑問です。にも関わらず、アイディア豊富な実務家との評価があって、初代観光庁長官に抜擢され(当時の民主党政権・前原誠司国土交通大臣の推薦)、その後は内閣参与の役職を経て2016年から2代目の大阪観光局長に就任しています
大阪万博がさまざまな批判を浴びている現状にあるのに、万博後の観光政策の目玉としてF1グランプリを大阪で開催しようと打ち出したのでしょう
イベントの次にはまた別のイベントをやろうという、広告代理店みたいな発想です
この溝畑宏というのは自治省の元官僚で、サッカーの大分トリニータの運営会社社長を勤めた際、放漫経営でクラブを経営危機に至らしめた張本人です。クラブ経営のノウハウなど持ち合わせておらず、社員の管理監督も十分にできず、スポンサー企業が撤退したため赤字に転落、市民からの募金と大分県スポーツ文化振興財団からの借り入れでかろうじて経営を維持する…という事態を招きました。もちろん溝畑1人に責任を帰すものではありませんが、経営者としての資質、才覚は大いに疑問です。にも関わらず、アイディア豊富な実務家との評価があって、初代観光庁長官に抜擢され(当時の民主党政権・前原誠司国土交通大臣の推薦)、その後は内閣参与の役職を経て2016年から2代目の大阪観光局長に就任しています
大阪万博がさまざまな批判を浴びている現状にあるのに、万博後の観光政策の目玉としてF1グランプリを大阪で開催しようと打ち出したのでしょう
イベントの次にはまた別のイベントをやろうという、広告代理店みたいな発想です
1月23日、大阪観光局が記者会見をおこない、「F1」の誘致を正式に表明した。
溝畑宏理事長は会見で「F1だけでなく、総合エンターテインメントとして飲食などと組み合わせることで、持続可能なスキームとなる。その成功事例がラスベガスにもある」と熱弁。開催の時期や場所は未定としている。大阪府の吉村洋文知事も、協力に前向きな意向を示している。
「大阪のF1構想は、吉村知事が大阪市長だった2019年にもありましたがその後、採算が合わないなどの理由で断念しています。
溝畑宏理事長は会見で「F1だけでなく、総合エンターテインメントとして飲食などと組み合わせることで、持続可能なスキームとなる。その成功事例がラスベガスにもある」と熱弁。開催の時期や場所は未定としている。大阪府の吉村洋文知事も、協力に前向きな意向を示している。
「大阪のF1構想は、吉村知事が大阪市長だった2019年にもありましたがその後、採算が合わないなどの理由で断念しています。
現実問題として、誘致のハードルはきわめて高い。前回断念した経緯について『読売新聞』は、主催のFIA(国際自動車連盟)への支払いだけで400億~500億円かかる一方、チケット販売による収益は30億円程度だと報じています。
今回の誘致は民間主導とはいえ、ある程度は大阪府や市も身銭を切ることになる。万博の運営費がどんどん膨らみ、赤字の可能性も指摘されるなか、F1にまで首を突っ込もうというのですから、もはや底なし沼と批判されても仕方ないでしょう」(週刊誌記者)
SNSでは、
《正直大阪はF1をナメてるとしか思えない。万博ですらグダグダなのに、うまくいくイメージが沸かない》
《大阪にF1を誘致する事に関して、まず大阪万博やって成功してから言ってくれないかな? あれも莫大なお金かかるよね?》
など非難轟轟だが、問題が指摘されているのは、それだけではない。
「大阪観光局の理事長(局長も兼任)をつとめる溝畑宏氏ですが、ある意味 “いわくつき” の人物なのです。
溝畑氏はもともと自治省(現・総務省)の官僚で、大分県に出向していたことから、2004年にJリーグ『大分トリニータ』の代表取締役に就任しています。
2008年にナビスコカップで優勝という実績は残したものの、チームの運営は杜撰なものでした。次々と補強をおこなった結果、人件費などが増加、2009年には経営破綻に近い状況に陥り、同年社長を引責辞任しています。
その際、粉飾決算の疑惑も指摘されましたが、その後の調査で『法的責任は問えない』とされました。そのうえで、貸付金を放棄する形で1000万円を補填しています」(同)
SNSでは、
《トリニータを財政破綻に追い込んだ溝畑が観光局理事長となりF1大阪開催をぶち上げてるのか…今のF1の新規開催費用や鈴鹿の継続的な観点から全く勝ち目のない事をやろうとしてる。懲りない人はとことん懲りないな》
《F1誘致のあの理事長はトリニータの時もそうだったが、身の丈に合わない事やって夢は見れるけどその後は組織がやイベントが破滅寸前までいっちゃう。看板ならいいけど実務畑で重用するのは人事無能の証》
《信用したらあかんやつやで》
など、冷ややかな意見が多数並んでいる。
(FLASHの記事から引用)
大阪にはF1グランプリを開催できるような国際規格のレース場はないので、モナコグランプリのように市街地の公道をコースとして開催するつもりなのでしょう。自分は自動車レースについて詳しくはないので、それが可能かどうか判断は専門家に委ねます
ただ、イベントを連発して観光客を誘致しようとの発想は驚くほど貧困であり、とても賛同する気にはなれません。大阪万博がコケて(客が集まらず、大赤字で終了)しまった後に、自動車レースで観光客を呼べるとは思えないわけで
大阪観光局の前任の局長はK-POP歌手を集めたイベントを企画したものの、韓国の旅客船セウォル号沈没事故によってK-POP歌手が参加を辞退したためイベントが中止になり、事業全体で約1億円の赤字を抱える事態となりました。このため局長自身が2700万円の自腹を切り、赤字を補填しています。なので、1発のイベント頼りの観光振興がいかに危ういものかが判ります
ただ、イベントを連発して観光客を誘致しようとの発想は驚くほど貧困であり、とても賛同する気にはなれません。大阪万博がコケて(客が集まらず、大赤字で終了)しまった後に、自動車レースで観光客を呼べるとは思えないわけで
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