綾瀬はるか巻き込む詐欺事件 主犯格に実刑判決

女優綾瀬はるかの実家と親交のあった広島の税理士が絡んだ詐欺事件を以前、当ブログで取り上げました。
税理士の安土義和容疑者(74才)ら出資金の元本を保証して配当金を支払うと約束し、広島県内の50~60代の5人から計6億7000万円を預かったというもので、もちろん出資法違反でもありますし、出資者から集めた金で配当金を払っているように見せかける詐欺です。綾瀬はるかと一緒に撮った写真を見せ、出資者を信用させていた、とも報じられています(もちろん、綾瀬はるか自身は写真を悪用されたのであり、詐欺には関係していません)。広島県警は、容疑者らが2014年から、20都府県の約240人から計40億円を集めたと睨んで捜査をしていました。綾瀬はるかの母親も1億円を預け、その後返済を受けたとされます
逮捕された容疑者らがどうなったのか、調べてみました
2023年6月から7月にかけて広島地裁で判決が出ていました。件の税理士が安土義和被告で、主犯格とされるのが武田将之被告です


元本保証などをうたい多額の現金を集めたとして、出資法違反(預かり金の禁止)の罪に問われた広島市中区東白島町、元税理士安土義和被告(75)の判決公判が6日、広島地裁であった。桜井真理子裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年、罰金100万円(求刑懲役1年6月、罰金100万円)を言い渡した。
桜井裁判官は、出資者は安土被告が営んでいた税理士事務所の顧客らで、安土被告やスタッフを信用して金を出したとし「果たした役割は主犯に次いで重要だ」と指摘。実体に反する金銭貸借の契約書を取り交わし「罪を逃れるための偽装工作をしていた」と非難した。出資者への配当のうち4千万円以上を手数料として取得しており「手数料欲しさという動機があったのは明らかで、酌むべ事情はない」と断じています
(中国新聞の記事から引用)

綾瀬はるかさんのお母さんから1億円を騙し取った松浦グループ傘下の武田将之に懲役6年、罰金300万円の実刑判決が言い渡されました。
元本保証や配当をうたい、広島県内の男女5人から現金約6億7千万円を集めたなどとして、詐欺と出資法違反(預かり金の禁止)の罪に問われた住所不定、無職の武田将之被告(39)の判決公判が30日、広島地裁であった。
桜井真理子裁判官は懲役6年、罰金300万円(求刑懲役10年、罰金300万円)を言い渡した。
武田被告は事件の主犯とされていた。
(中国新聞の記事から引用)


逮捕されたのは4人で安土被告は執行猶予付き判決となり、武田被告は実刑です。残る2人も有罪となったはずですが、量刑等については検索しても報道が見つかりませんでした
詐欺事件の常として、預けた金のほとんどは取り戻せていない状態ではないか、と思われます。刑事事件としては決着したとしても、民事上はまだ係争中なのかもしれません
安土被告が執行う猶予付判決となったのは、個人資産を処分して被害者への弁済に充てたからでしょう。もちろん、それでも被害金額の1部を返済したに留まると思われます
この詐欺事件では主犯とされる武田被告のバックに別の詐欺師がいたようで、そちらの捜査がどうなったのかよく分かりません
現在の超低金利時代に高額の配当が得られる投資など存在しないのであり、「美味しい話」には釣られないよう気をつけましょう。芸能人の写真など見せて勧誘するのも詐欺師特有の手口です

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