山手線切りつけ女 4人を包丁で襲う

新年早々、地震や航空機事故と続いています。そちらはメディアも多く取り上げていますので、当ブログとしてはJR山手線の車内で乗客4人に切りつけ逮捕された女について取り上げます
この手の通り魔事件としては犯人が男性である場合がほとんどで、女性が逮捕されるのは極めて稀です
昨日3日の夜に起きた事件であり、そこから随分と時間が経過しているのですが容疑者の名前は不詳のままです。身分証のようなものは所持しておらず、身許の特定に手間取っているのでしょう


東京・秋葉原を走行中のJR山手線内で乗客の男性4人が切り付けられ負傷した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された女が「人を殺そうと思って刺しました」と供述していることが4日、警視庁万世橋署への取材で分かった。
男性は30~60代で、女と同じ車両にいたが、同署は互いに面識はなかったとみて詳しく調べる。
同署によると、女は刃渡り約15センチの包丁で男性らを切り付けたとみられ、所持していたバッグからはほかにも包丁のような刃物1本が見つかった。いずれの刃物も使い込んだ形跡はなかった。
事件は3日午後10時55分ごろ、JR御徒町駅から秋葉原駅方面に向かう山手線の前から3両目で発生。胸や背中を切り付けられるなどした男性4人が病院に搬送されたが、意識はあるという。
女は20代とみられ、その場で駅員らに取り押さえられた。同署が身元確認を急いでいる。
(時事通信の記事から引用)


上記の記事だけではあまりに情報が乏しく、コメントするのも困難です
包丁とみられる刃物2本を所持していたので、複数名を殺害しようと企図していたのは間違いありません。「刃物に使い込んだ形跡はなかった」とわざわざ書かれていますので、犯行を思い立ってからどこかで購入したのでしょう。つまり計画的な犯行、と判断されます
日本の刑事裁判の特徴は「殺意の有無」や「計画性の有無」にやたらと拘るところで、計画的な犯行だとなれば刑罰が重くなる仕組みです
逆に、口論の挙げ句台所から包丁を持ち出して切りつけた、というケースでは計画性はなかったとして刑罰が軽減されます
さて、問題は逮捕された女がなぜ複数名を殺害しようと思い至ったのか、複数名を殺害した後自殺でも図るつもりだったのか、です
以前にも取り上げた小田急線での切りつけ事件や京王線での切りつけ事件では、それぞれ懲役19年と懲役23年という長期刑が言い渡されており、それだけ犯情が重いと判断されています。今回の事件でも4人を負傷させており、うち2人は重傷との報道です。検察は懲役18年くらいは求刑するでしょう
続報がありましたらまた取り上げます

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