日本アニメ売上2兆92百億円 韓国アニメは8百億円

いつも書いているように、アニメ産業といってもどこまでの売上(関連グッズ、その他)を含めるかによって計上される数字は違ってきます
一般社団法人「日本動画協会」の発表した数字では、2022年のアニメ産業の売上を2兆9277億円としています
3兆円に届こうかという数字ですから、日本経済を動かす重要な産業分野といえるでしょう。いまだに経済界の大物経営者の中には、「漫画やアニメなどいくらにもならん」との意見を持つ方もいるようですが、老害の戯言は放置しましょう


日本エンタ拡大の中心に位置する「アニメ」。2014年から増加を続ける「配信」が、20~21年に新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要でブーストがかかり成長を後押し。直近のデータで「海外」は前年比11%増。エンタテインメント企業の海外進出も活発化するなか、「ゲーム」と「リアル」が今後のカギとなりそうだ。
直近のアニメ産業市場は、一般社団法人 日本動画協会の『アニメ産業レポート2023』によると、史上最高の年だった2021年に続いて22年も増加。3兆円に迫る2兆9277億円と過去最高額となった。
伸長を担っているのが、1兆4592億円を占め、前年比111.1%の「海外」だ(図1)。「配信」で同時視聴や視聴地域が拡大、「IP(グッズ)」「ゲーム」が連動する効果も大きく、横ばいの国内と海外がほぼ並んだ形だ(図2)。「Netflixなどの 国内・海外が同時の配信売り上げは統計上では国内市場に含むため、海外市場をもっと大きく考えることもできます」(日本動画協会の長谷川雅弘氏)。
映画市場も海外の興行収入が増大。なかでも日本を代表するアニメ会社・東映アニメーションは絶好調で、22年は『ONE PIECE FILM RED』が海外興収122億円、23年は『THE FIRST SLAM DUNK』が中国で131億円超えもの興収を記録した。
こうした傾向を受け、海外事業に注力する企業も増えている。「東宝では、『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』などジャンプ系作品が躍進、同社アニメレーベルのTOHO animationの23年3~8月の海外売り上げが前年同期比85.8%増の約50.4億円を記録しました。今年7月には国際事業の海外拠点を統括し、TOHO Globalを設立。海外展開においても、アニメが成長ドライバーの1本に位置づけられています」(長谷川氏)。同じくKADOKAWAも海外事業を強化中だ。
(日経クロストレンドの記事から引用)


海外展開が成功するかどうかはともかく、昨年ヒットしたアニメーション作品のほとんどが日本の視聴者を対象としたものであり、海外展開を視野に入れてあれこれ小細工した作品ではない、というところが重要です
韓国のように、「海外展開するには無国籍アニメしかない」などと変な小細工をしている国もありますが、日本製のアニメーション作品は違います。過去には経済評論家やジャーナリストが、「海外展開を積極的に進めるべきだ。無国籍アニメを作るべきだ」などと提言していましたが、そんな見解が決して正解ではないと分かります。中には「日本アニメはガラパゴス化している。このままでは先細りだ」と悲観論を唱える経済評論家もいました。が、彼らの予想は外れまくっています
それはさておき、韓国コンテンツ振興院が発表した「2022年下半期および年間コンテンツ産業動向分析報告書」によると、7882億ウォン(約800億円)なのだそうです
日本に追いつき追い越す、と長年主張しているわけですが、その差は歴然であり追いつくどころではありません。2023年では差が開くものと思われます。興行収入100億円を超えるような劇場版アニメ作品を年に10本くらい出さないと差が縮まらないのでは
何度も槍玉に挙げてしまいますが、2006年から2010年くらいにかけて、「中国や韓国はアニメの人材を育成しており、国も支援策を講じているのだから、数年もすれば日本に追いつき追い越すだろう」との預言を垂れるジャーナリストが何人もいました。韓国のアニメ産業との差を見れば、彼らの預言が大間違いだったと判ります
さて、以前に韓国の映画・アニメにNetflixが巨額の投資をするとの話があり、韓国アニメ業界も潤沢な制作費で作品を手掛けられると報じられていました。が、その潤沢な制作費でどのような作品が登場するのか、なかなか情報がありませんでした
そのNetflixが手掛けるアニメ作品の報道を見つけましたので取り上げておきます


Netflix初となる韓国アニメ映画「Lost in Starlight(英題)」の製作が決定。声優キャストにキム・テリとホン・ギョンが起用される。
宇宙飛行士のナンヨンとミュージシャンのジェイによる“世界でもっとも遠い距離”のロマンスを描く本作。ナンヨンは科学者でありながら、事故で地球帰還に失敗した母親の痕跡をたどるため宇宙飛行士を目指し、2050年の第4次火星探査プロジェクトで選抜される。ジェイはレトロ音響機器を修理しながらミュージシャンとしても活動しており、ナンヨンと偶然の出会いを果たす。そしてナンヨンの母の遺品であるターンテーブルを通じて、2人は運命的に再会し愛を育んでいく。
映画「スペース・スウィーパーズ」やドラマ「二十五、二十一」のキム・テリがナンヨン役、映画「潔白」やドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」「弱いヒーロー Class1」のホン・ギョンがジェイ役で参加。キム・テリとホン・ギョンは7月に最終回を迎えたドラマ「悪鬼」で、悪鬼に憑かれた女性と不審死を調査する刑事という役柄で共演したばかりだ。本作では事前収録と実写撮影に参加し、より豊かなキャラクター解釈をアニメの制作過程に組み込む予定だ。
脚本および演出を担当するのはハン・ジウォン。韓国芸術総合学校の在学当時に初めて手がけた短編「KopiLuwak(英題)」が劇場公開され、韓国国内のアニメ界で名を揚げた。Netflixシリーズ「地獄が呼んでいる」「D.P. -脱走兵追跡官-」「JUNG_E/ジョンイ」などのクライマックススタジオが制作する。
(映画ナタリーの記事から引用)

Kim Tae ri and Hong Kyung to Voice Star Crossed Roles in Netflix

まだ予告編もないようなので、キャラクターデザインの絵だけですが微妙な感じしかありません。宇宙が舞台なのですから、「宇宙兄弟」や「オネアミスの翼」くらいの話の奥行き、陰影に飛んだ人物描写、宇宙のスケール感などなど必要な要素だと思いうのですが、大丈夫なのか
逆にキャラクターデザインのような、色鉛筆でさっと描いた画調で宇宙を舞台にしたロマンスを描き切れたなら、それはそれで凄いと驚きます

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