甲府放火殺人 「長女を拷問するつもりだった」
甲府放火殺人事件で起訴されている遠藤裕喜被告(21)は法廷でほぼ黙秘した状態だったのですが、11月28日の公判では犯行に至った際の心情を自ら語ったと報じられています
遠藤被告は犯行時、刃物の他にペンチも持参しており、取り調べの段階では「爪を剥いてやろうと思って用意した」と供述していました。この日、遠藤被告は交際を断った長女を「連れ去った拷問しようと思った。自分を忘れられなくするつもりだった」と述べており、長女の爪をペンチで剥ぐつもりだったのでしょう
おととし、甲府市の住宅で50代の夫婦を殺害し、住宅を全焼させたなどとして殺人や放火などの罪に問われている当時19歳の被告の裁判で、被告人質問が再び行われ、被告は「夫婦の長女と連絡が取れなくなったことが後押しになった」と述べ、裁判を通じて初めてみずからのことばで事件の動機などを説明しました。
甲府市の定時制高校に通い当時、19歳だった遠藤裕喜被告(21)はおととし10月、一方的に好意を寄せていた女性が暮らす市内の住宅に侵入し、女性の50代の両親をナイフなどで殺害したほか住宅を全焼させたなどとして殺人や放火などの罪に問われています。
これまでの裁判で被告はほとんどの質問に答えず、今月14日の被告人質問では質問に答えない理由について「社会に戻るつもりがないからです」と短くことばを発しました。
28日の裁判では弁護側の求めに応じて再び被告人質問が行われ、弁護士が事件前の動機などについて尋ねました。
被告は「ふだんからいろいろなことで疲れていた。夫婦の長女とLINEでの連絡が取れなくなったことが後押しになって現実から逃げ出そうと決めた。逃げ出すなら、興味のあった拷問を彼女にして自分のことを忘れられなくするつもりだった」と述べました。
また、今回の被告人質問に応じた心境の変化を尋ねられた被告は、検察と弁護側それぞれが依頼した鑑定の結果について不服があったからだとする趣旨の説明をしました。
証言台の前のいすに座った被告は、終始、前を見据えたままでしたが、質問が家庭環境などに及ぶと時折、声を震わせていました。
裁判は午後1時すぎから再開し検察からの質問が行われます。
(NHKの記事から引用)
弁護人は心神耗弱を主張して減刑を狙っているわけですが、遠藤被告の執念深い犯行の意図を知れば、「どこが心神耗弱(善悪の判断を下す能力が著しく減衰した状態)だよ」と思うのは自分だけではないはずです
自分が愛した(一方的ではあっても)女性を苦しめてやろうと思うところに、遠藤被告の残忍さと相手の気持ちなどまったく考慮できない心情の欠落した部分を見た気がします
小学生の頃から繰り返し、「相手の気持になって考えなさい」などと我々は教えられるのですが、「相手に気持ちになって考える」ことができない人たちが世の中には一定数存在します。自分の気持ち、自分の思い、自分の考えだけを正しいと信じ、他人の気持ちや思惑、心情などまったく考慮できない人たちです
SNSなどでケンカを繰り広げたり絡んだりする人たちも、こうした「相手の気持になって考える」ことのできない人たちでしょう
ストーカーになったり、暴力に走る「オレ様男」も同類です。「オレ以外の男とは会話するな」などとバカげた要求を当然のごとく押し付けたりうします
世の中の99%の人は自分と違う考えを持っており、自分とは違う価値観や人生観を持っており、自分とは違う趣味・嗜好の持ち主であり、自分とは違う感性で生きていると理解し、認めるところから始める必要があります
結局のところ、遠藤被告は被害者である女性を自分の都合の良いように解釈し・理解したつもりになっているだけで、彼女をありのままに受け入れてなどいないのだ、と分かります。フラれるのも当然でしょう
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