甲府放火殺人 謝罪の手紙朗読
犯行後、現場から逃げていた遠藤裕喜被告は自分の母親など家族宛てと、被害者である井上さんの長女宛ての手紙6通を書き、その後警察に出頭して逮捕されていた、と公判で明らかにされました
検察側が遠藤被告による6通の手紙を公判で読み上げています。その中では井上さんの長女に対し、「自分の逆恨みで一生消えない傷を与えてしまい申し訳ない」と謝罪する内容が含まれています
当時19歳だった被告が夫婦2人を殺害するなどした甲府殺人放火事件の裁判で、被告が出頭した際に持っていた夫婦の長女らにあてた手紙が読み上げられました。長女への手紙には「一生消えない傷を負わせてしまって申し訳ない」などと書かれていて、事件の重大性を認識し被告が責任を感じていたことが明らかにされました。
裁判は、当時19歳だった遠藤裕喜被告(21)が2021年10月、甲府市の住宅で夫婦を殺害するなどして殺人などの罪に問われているものです。
裁判で、検察側は被告が出頭時に持っていた母親ら家族や被害者の長女にあてた6通の手紙を朗読。手紙は犯行後に書いたとみられ、長女への手紙には「今回のことは全て僕の逆恨みです。一生消えない心の傷を負わせてしまって申し訳ない。死んで償いたい」などと謝罪の言葉が書かれていました。
裁判では、事件当時の被告の完全責任能力の有無が争点になっていて、手紙の内容から被告が当時、事件の重大性を理解し、責任を感じていたことが示された格好です。
一方、弁護側は犯行に至った背景について「被告が小学生のころに父親の事情で転校せざるを得なくなり、性格形成に影響した」などとする父親の供述調書を朗読。被告は生い立ちが説明されると、耳に手をあて時折、涙を拭うような仕草を見せていました。
次回は、11月13日に被告人質問が行われる予定です。
(YBS山梨放送の記事から引用)
公判が始まって以来、遠藤被告は黙秘を続けており、法廷で被害者に謝罪の言葉も述べないままです
逮捕直前には謝罪の意を伝える内容の手紙を書いており、「自分の逆恨み」だとする分別を有していたのが判ります。とても精神異常下で犯行に及んだとは考えられません
しかし、公判では黙秘しているのですから、逮捕から起訴され公判を迎えるまでの間、遠藤被告の心の中は二転三転したのでしょうか?
まさか弁護士に説得され、「黙秘を続ければ心身耗弱と判断され、減刑されるから」と黙秘に徹している…とか
正確なところは本人に確かめるしかないわけですが、上記の記事のように弁護人が読み上げた父親の供述調書に涙するところを見れば、恨みや憎悪に凝り固まってしまった状態のようには思えません
弁護人がどのような法廷戦術を講じようとも、被告と合意の上であるなら咎められる理由はありません
しかし、事件の重大性を考慮するなら遠藤被告が全面的に非を認め、初公判から被害者への謝罪の気持ちを表明した方が裁判官や裁判員の心証は多少なりとも良くなったはずです。黙秘を貫くのも1つの手段でしょうが、それでは反省もなくふてぶてしい態度と映ります
弁護人は遠藤被告の父親(実父の方でしょう。過去に窃盗罪で服役しており、そのため遠藤被告はドロボーの息子と卑下され、差別されてきました)の供述調書を読み上げ、裁判官や裁判員に情状を訴えたつもりでしょうが、遅きに失したのでは
いかに悲惨な生い立ちであろうと、井上さん夫妻を殺害し、家に放火するような犯行に理解など及ぶはずはありませんし、情状を酌量せよと言われても首を傾げるしかないはずです
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