聖カタリナ学園高校野球部暴行事件 訴訟合戦に
愛媛県の私立聖カタリナ学園高校では2018年、ソフトボール部監督も務める教師が、部員の生徒に対し、数々のセクシャルハラスメントやパワーハラスメントを繰り返したとして、諭旨解雇処分になる事件がありました
その後、2021年には野球部が全国大会(春の選抜)に出場し、全国的に名前が知られるようになりました。が、野球部内での集団暴行事件が発覚し、問題となっています
野球部で暴行を受けた1年生(既に退学済み)が学校を相手取って3500万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしています(その後、松山地裁へ移管)
この元1年生に暴行を加えたとされた野球部の1年生、2年生らは学校から退学処分勧告を受け、退学せざるを得なかったのですが、「暴行は3年生の命令によるもの」だとし、学校長と学校を相手取り2300万円の損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こしています
なお、野球部監督は責任を負わされる形で更迭されています
松山市の聖カタリナ学園高校の野球部で起きた暴行事案を巡って、加害者と認定され退学勧告の処分を受けた元部員らが、処分は不公平だとして、学校側に損害賠償を求める訴えを起こしたことが分かりました。
元部員側は暴行は上級生の命令によるもので、自身らも日常的に暴行を受けていたとしています。
訴えを起こしたのは聖カタリナ学園高校の野球部の元部員7人です。
訴えによりますと元部員らは当時1年生だった去年5月、野球部の寮で同級生に対して素手で殴るなどの暴行を加えたとして、去年6月、学校から退学の勧告処分を受け、転校を余儀なくされるなどしました。
これについて元部員側は同級生に対する暴行は上級生の命令によるもので、自身らも入学当初から野球部の寮で上級生から日常的に暴行を受けていたなどと主張しています。
そのうえで、暴行した上級生は懲戒処分を受けておらず、退学勧告の処分は不公平で、精神的苦痛を受けたなどとして、学校を運営する学校法人と学校長に対して、7人の合計でおよそ2300万円の損害賠償を求めています。
今後、松山地方裁判所で初めての弁論が開かれる見通しです。
これについて聖カタリナ学園は「裁判に関することなのでコメントは差し控える」としています。
一方、一連の暴行事案を巡っては、元部員たちから暴行を受けたとされる同級生側も学校側に対しておよそ3500万円の損害賠償を求める訴えを起こしていて、松山地方裁判所で裁判が続いています。
【上級生から受けたとする暴行とは】
元部員側が野球部の上級生から受けたとする暴行の内容です。
訴えによりますとある元部員は寮の規則に違反した同級生の身代わりとして拳やスマートフォンで殴られたということです。
また別の元部員はグラウンド整備ができていなかったことを理由に、3年生の部員2人から、バットのグリップエンドで後頭部を何度も殴られたとしています。
野球部内では1年生の規則違反があると、同級生が身代わりとして上級生から暴行を受けていたほか、「お前らがやらなければ、お前らをやる」などと、同級生に対する暴行を命じられることもあったということです。
上級生から暴行を受けたと訴える元部員が自身の上半身を撮影した写真では、胸の周辺に赤黒いあざのようなものが複数確認できます。
大きいもので直径が10センチ弱ほどあります。
元部員の父親によりますと、野球部の上級生からたたかれるなどの暴行を日常的に受けていたほか、バットのグリップエンドで体を殴られるなどしたということです。
暴行を受けて吐いてしまうこともあったということです。
(NHKの記事から引用)
元部員側は暴行は上級生の命令によるもので、自身らも日常的に暴行を受けていたとしています。
訴えを起こしたのは聖カタリナ学園高校の野球部の元部員7人です。
訴えによりますと元部員らは当時1年生だった去年5月、野球部の寮で同級生に対して素手で殴るなどの暴行を加えたとして、去年6月、学校から退学の勧告処分を受け、転校を余儀なくされるなどしました。
これについて元部員側は同級生に対する暴行は上級生の命令によるもので、自身らも入学当初から野球部の寮で上級生から日常的に暴行を受けていたなどと主張しています。
そのうえで、暴行した上級生は懲戒処分を受けておらず、退学勧告の処分は不公平で、精神的苦痛を受けたなどとして、学校を運営する学校法人と学校長に対して、7人の合計でおよそ2300万円の損害賠償を求めています。
今後、松山地方裁判所で初めての弁論が開かれる見通しです。
これについて聖カタリナ学園は「裁判に関することなのでコメントは差し控える」としています。
一方、一連の暴行事案を巡っては、元部員たちから暴行を受けたとされる同級生側も学校側に対しておよそ3500万円の損害賠償を求める訴えを起こしていて、松山地方裁判所で裁判が続いています。
【上級生から受けたとする暴行とは】
元部員側が野球部の上級生から受けたとする暴行の内容です。
訴えによりますとある元部員は寮の規則に違反した同級生の身代わりとして拳やスマートフォンで殴られたということです。
また別の元部員はグラウンド整備ができていなかったことを理由に、3年生の部員2人から、バットのグリップエンドで後頭部を何度も殴られたとしています。
野球部内では1年生の規則違反があると、同級生が身代わりとして上級生から暴行を受けていたほか、「お前らがやらなければ、お前らをやる」などと、同級生に対する暴行を命じられることもあったということです。
上級生から暴行を受けたと訴える元部員が自身の上半身を撮影した写真では、胸の周辺に赤黒いあざのようなものが複数確認できます。
大きいもので直径が10センチ弱ほどあります。
元部員の父親によりますと、野球部の上級生からたたかれるなどの暴行を日常的に受けていたほか、バットのグリップエンドで体を殴られるなどしたということです。
暴行を受けて吐いてしまうこともあったということです。
(NHKの記事から引用)
事態を放置してきた学校に責任があるのは当然ですが、野球部内での暴力の連鎖に関与してきた3年生や卒業生にも責任はあります。訴訟の方は民事であり、学校に損害賠償を求める内容で、個々の生徒に損害賠償を求めてはいません。これもちょっと不可解です。暴行や傷害で刑事告発はしなかったのでしょうか?
同じ高校の、同じ野球部の生徒を刑事告発するのをためらう気持ちは理解できなくはないものの、民事だけで解決する問題ではないと思います
また、既に卒業してしまった野球部の生徒たちこそが暴力の連鎖を生み出したのですから、彼らの責任を不問にするのはなんとも消化不良な気がします。暴行や傷害の時効は3年ですから、まだ卒業生たちを刑事告発する時間はあります。たとえ嫌疑不十分で不起訴扱いになろうとも、卒業生らにその責任を自覚させる手段になるのでは?(不起訴になることで、「バレなきゃ犯罪にならないんだよ」と慢心を植え付ける結果になる懸念もありますが)
部活動に伴う暴力の連鎖は聖カタリナ学園にとどまらず、全国の高校や大学で繰り返されており、根絶のためもっと本気で取り組むべきでしょう
運動部の部活に参加し、「暴力に耐え、根性を養うのも一つの経験」だとする風潮は時代遅れだと思います
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