池袋暴走事故 飯塚受刑者と損保に1億4千万円支払い命ず

池袋暴走事故で有罪判決を受けた飯塚幸三受刑者ですが、被害者遺族への損害賠償金支払いを巡っては裁判が続いていました
損害保険会社は社会規定に基づく保険金支払を遺族に提示したわけですが、遺族側は事故責任を認めて素直に謝罪しようとはしなかった飯塚受刑者への反感もあり、保険会社の提示額を不服として民事訴訟に持ち込んでいたものです。契約上は対人無制限となっていても、実際に支払う保険金は損害保険会社が算定した被害額に基づく額です
飯塚受刑者は当初、車(プリウス)に欠陥がありブレーキが効かなかったと主張。車両の欠陥が否定された後も、謝罪を拒み続けました。さらには条件付きで謝罪すると言い出して遺族の松永拓也さんを激怒させています(飯塚受刑者側が指定した日時に松永さんが裁判所に来れば謝罪する、という何とも横柄な条件でした。自ら被害者宅に足を運び、仏壇の前で頭を下げる…といった最低限の配慮もない態度です)
ようやく損害賠償を巡る訴訟で東京地裁の判決が下され、飯塚受刑者と損害保険会社に1億4千万円の支払いを命じています


東京・池袋で2019年4月、松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)が乗用車にはねられ死亡した事故で、遺族の松永拓也さん(37)らが、自動車運転処罰法違反で有罪が確定した旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三受刑者(92)側に約1億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、飯塚受刑者側に約1億4000万円の支払いを命じた。
飯塚受刑者は刑事裁判では無罪を主張したが、21年9月の東京地裁判決は、飯塚受刑者がブレーキとアクセルを踏み間違えたと認めて禁錮5年の実刑を言い渡し、確定した。
飯塚受刑者は民事訴訟では踏み間違えを認めて賠償責任を負うことを争わず、過失の程度や賠償額を増やす理由があるかが焦点となった。
訴訟で遺族側は、飯塚受刑者が自動車運転者として最も基本的な注意義務を怠ったとし、その過失は故意に匹敵する重大なものだったと主張。刑事裁判で受刑者は車両に欠陥があったと主張し、全く反省していなかったと訴えた。
これに対し、飯塚受刑者側は踏み間違えは一般にも起こりうる過失だと反論。刑事事件での弁解は荒唐無稽(むけい)とは言えず、過大な賠償を認めるべきではないとした。
(毎日新聞の記事から引用)


記事の末尾にある、「踏み間違えは一般にも起こりうる過失だと反論。刑事事件での弁解は荒唐無稽(むけい)とは言えず、過大な賠償を認めるべきではない」というのが飯塚受刑者の本音なのでしょう
交通死亡事故での保険金がいくらなのかは、年令や性別によって保険会社が支払い基準を設けています。妻と娘の死亡で保険会社が最初に提示した額は1億円を超えるか超えないか、くらいの線だったのではないでしょうか?
これに飯塚受刑者が遺族を憤慨させた分も加わり、民事訴訟では1億7千万円の請求に膨らみました。東京地裁の判決は1億4千万円ですから妥当な金額だと思われます。が、飯塚受刑者は不満で仕方がないのでしょう。どこまでもプライドが高く、被害者の痛みなど察する気もない人物だと判ります
1億4千万円の支払うを命じられたわけですが、控訴するかしないかはともかく、保険契約を締結していた以上、損害保険会社が全額かぶることになるのではないか、と推測します。損害保険会社が、「飯塚はん、あんたが遺族を怒らせたからやで」と飯塚被告に支払うよう要求するとは思えないので。そうなったなら、また飯塚受刑者と損害保険会社との間で訴訟になるはずです

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