元巨人投手 万引きで懲役2年求刑

元読売ジャイアンツ(巨人)投手の小野仁被告は前科2犯です。2017年に窃盗罪で有罪判決を受けた後、2022年1月にもウイスキーやシャンパンなどを盗み、転売していたとして逮捕されています。この事件では2022年5月に懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の判決を受けています。なので、現在は執行猶予中の身分だったのですが、懲りずにまた転売目的で酒を盗み逮捕されています。当然ながら執行猶予は取り消され、今回の事件での刑罰と前回の懲役3年の刑が執行されるはずです
高級な酒類を盗んでは転売し、生活費に充てることが生活習慣のように身についてしまっているわけで、そこはもっと踏み込んだ治療を受けるべきだったのではないか、と思います。窃盗症(クレプトマニア)の治療を実施している心療内科は多くないものの、関東や関西には幾つかあります


《法廷で判明》元巨人投手が「万引き」で懲役2年の求刑…盗んだ酒をメルカリで売って稼いだ月100万円の「使い道」
横浜市内のスーパーで高級酒を盗んだとして、窃盗罪に問われている元巨人投手で無職の小野仁被告(47)の公判が10月19日、横浜地裁で開かれた。
小野被告はウイスキー7本、計3万5302円分を、持参した大型の手さげバッグに入れたところを保安員に見つかり事務所に連れて行かれたが、隙を見て逃走。その後、防犯カメラの映像などによって特定され、横浜市内の自宅で逮捕された。
小野被告は前科2犯。2017年に窃盗罪で有罪判決を受けたが、2022年1月にもウイスキーやシャンパンなどを盗んだとして逮捕され、2022年5月に懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の判決を受けていた。
今年9月12日の初公判では、前回の公判でも弁護側の情状証人として出廷した実姉が再び証言台に立ち、身内としての複雑な思いを明かした。
「縁を切りたいがやはり弟なので助けたい」
「(前回の判決後)母、私、妹、私たち家族全員で支えていくと決めました。ただ、私には自分の家族がいて仕事もあったため、母が一緒に生活して弟を支えていました。(その間は)弟が問題を起こしたことはなかったです。
しかし、妹が病気になってしまい入退院を繰り返しており、母はサポートのために弟のそばから離れました。母は悩んだと思いますが、弟を信じた。でも、それが原因となってしまいました。
かける言葉がありません。もう、つける薬がない。前回も思いましたが、こんなにバカな男だと思いませんでした。今回のことはもう許すことができなくて。縁を切りたいが、やはりどんなに考えても弟なので。助けたいという気持ちでここに来ました。
私としては保釈しないでそのままのほうがいいと思いましたが、母のどうしてもという強い願いもあり、母のために家族3人で工面して保釈金を用意して保釈申請しました。いま弟は母と二人で。母の料理を食べたりして穏やかに暮らしています」
本人が語った「盗みに走った理由」
10月19日は被告人質問が行われ、小野被告本人の口から再び犯行におよんだ理由が語られた。
まず弁護人による質問が行われ、スーツにネクタイを締めた姿で証言台に立った小野被告は、こう弁明した。
「就職ができず、お金に困ってしまって犯行に及んでしまいました。前回のことが終わって、就職活動をしましたが、犯罪者というレッテルがあった。元プロ野球選手ということで、(報道で)名前が出てしまい、それが障害となりました。知人のつてを頼って就職活動しましたが、断られるという状況が続き、自分の心もそこで折れてしまいました」
続けて「やってはいけないという思いはあったか?」と問われると、次のように説明した。
「踏みとどまらなければいけなかったが、自分の弱さから同じ犯行をしてしまいました。『もう2度とやりません』と言いながらまた同じことをしてしまったので、自分自身の言葉への信用性、信頼性はゼロです。
おそらく『また頑張ります』『反省しています』『もうやりません』と言ってもウソに聞こえてしまうのではないかと思っています。ただ、本当に申し訳ない気持ちです。深く謝罪する気持ちでいっぱいです」
(以下、略)


盗んだ酒などをメルカリに出し、月に60万円から100万円の収入があったと記事には書かれています。その収入もギャンブルで使い果たしたのだとか
記事の中では元プロ野球選手というプライドが捨てられなかったとか、逮捕後は名前が出てしまって犯罪者という目に見られるのに耐えられなかったなどと釈明してます。要はプライドを捨てて地道に働く生活が不満であり、受け入れられなかったのでしょう
弁護人は、「実刑ではなく再び執行猶予付きの判決で、社会の中で更生を図らせたい」と主張していますが、実刑判決は避けられないと思います。小野被告に立ち直るだけの力がないのは明らかで、執行猶予付き判決で服役を免れたならまた同じ犯行を繰り返すでしょう
家族や周囲の友人、知人のささえも、結果として本人の甘さに結びついているのでは?
一度服役し、出所後は窃盗症の治療を受けながら額に汗して働く、という選択がベターではないかと考えます
判決は11月1日になります

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