教師が学校給食減らす指示は体罰か 福岡県宮若市

いまだにこんな馬鹿げた教育が行われているのか、と唖然とします。福岡県宮若市の小学校で、担任教師が指示して男子児童の給食の量を減らしていたとして民事訴訟になっています。当該児童が宿題をやってこなかったとの理由によるものです
教師の指導とか教育以前の問題でしょう。にも関わらず、宮若市の教育委員会は「体罰には当たらない」と主張し争っています。これも教育委員会の頭の硬い職員がいるからなのでは?
宮若市での訴訟を取り上げた記事と、横浜市の公立小学校教師が児童の給食を減らすよう指示したことが体罰に該当するとして懲戒免職処分になったと報じた記事の2つを貼ります。横浜市の事案を報じた記事は2022年3月のものです


福岡県宮若市の市立小で担任教諭が男子児童(9)の給食を減らしたのは体罰にあたるなどとして、児童と両親が市と県に計165万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、福岡地裁であった。市と県は棄却を求め、争う姿勢を示した。原告の代理人弁護士によると、給食の減量を体罰として裁判で争うケースは異例という。
訴状によると、児童は1年生の1学期後半から3学期にかけ、当時の担任教諭から宿題をしていないなどの理由から給食の量を半分以下に減らされた。「減量は心身に深刻な悪影響を与える」として、体罰にあたると主張している。
市によると、両親の指摘を受け学校が調査した結果、この児童を含む3人の給食を減らしていたことが判明した。
この日、記者会見を行った両親は「気に入らない児童を排除する意図があったと思われ、許せない」と話した。市は「裁判の内容については答えられない」、県は「事案を詳しく知る立場にないので答えは控える」としている。
(読売新聞の記事から引用)

担任する児童の一部に授業やテストを受けさせない、給食を減らす、長時間叱り続けるなどの差別的扱いを繰り返したとして、横浜市教育委員会は25日、旭区の市立小学校の男性教諭(46)を懲戒免職とし、発表した。第三者調査委員会は報告書で「児童らの尊厳を害する許されない行為」と厳しく非難。直接被害を受けた児童だけでなく、目撃した児童らにも心理的苦痛を与えたとして、心の傷に懸念を示した。
担任する児童の一部に授業やテストを受けさせない、給食を減らす、長時間叱り続けるなどの差別的扱いを繰り返したとして、横浜市教育委員会は25日、旭区の市立小学校の男性教諭(46)を懲戒免職とし、発表した。第三者調査委員会は報告書で「児童らの尊厳を害する許されない行為」と厳しく非難。直接被害を受けた児童だけでなく、目撃した児童らにも心理的苦痛を与えたとして、心の傷に懸念を示した。
第三者委「児童らの心に傷を残している」
市教委によると、教諭は2020年度、担任する4年生の児童4人に数カ月間、給食を少量しか盛り付けない、頻繁に配布物を渡さない、などの行為を繰り返し、このうち1人を配布物について「もらったか、もらっていないのかも、分からないのですか」と強く叱った。また、この児童を教室外に複数回連れ出し、長い時で約1時間にわたって叱り続け、教室を施錠。児童が教室に戻ると、涙で衣服の広い範囲がぬれていたこともあったという。この児童を含む2人に対し、タブレット端末やパソコンを使わせず、授業の間、廊下に出したこともあった。4人中3人には、テストや授業を受けさせないこともあったという。
昨年3月、不登校になった児童の保護者からの訴えで、一部の行為が発覚。市教委は9月に弁護士らによる第三者調査委員会を立ち上げ、実態解明を進めていた。聞き取り調査では、記憶がはっきりしなかったり泣き出したりした児童もいて、報告書は「思い出したくない」という反応が見られるとして「児童らの心に傷を残していることがうかがえる」と指摘。「他の児童に対しても心理的苦痛を与えた」とした。
教諭は「感情を抑えられず、憤りのままに行動し、言葉をかけた」と説明したという。同校の男性校長(58)も減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。
(朝日新聞の記事から引用)


おそらく宮若市教育委員会の担当者は上記の横浜市の事例を知らなかったのでしょう。横浜市では担任教師の行為(給食を減らすだけでなく、さまざまな機会に児童を圧迫し、吊るし上げる言動があったようです)の非を認め、教員としてあるまじき言動を繰り返したとして懲戒免職処分にしています。この考えに立つのであれば、宮若市の小学校教諭も当然懲戒処分相当、となります
学校(教育委員会)によって処分が異なるのはともかく、根本的な認識の部分で宮若市教育委員会は誤っているのは明らかで、裁判で勝てるとは思えません。敗訴した後、教員を処分するのでしょうか?
どうも九州地方ではいまだに「学校・教師>児童」との考えが根強く、児童や保護者は学校に従えとの風潮が残っているようです
ただ、今はそんな権威で押し切れる時代ではありません。学校も教育委員会も誤りは誤りと素直に認め、正していかないとますます時代遅れな教育を続けることになります
教員の中にも不適格な者がいて、勝手な授業をやったり体罰を繰り返したりしている事実があります。そんな教員は退職させ、教育現場を風通しの良いものにしていく必要があります

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