岡山女児虐待死を考える 船橋被告に懲役18年求刑
岡山市で西田真愛ちゃん(当時6歳)への虐待事件で、逮捕監禁致死罪や強要罪に問われた船橋誠二被告(40)の裁判員裁判の論告求刑公判があり、検察側は「長期にわたって常習的に虐待を行っていた。拷問と言うべき犯行だ」として懲役18年を求刑したています
検察側の踏み込んだ判断だと思います。「拷問と言うべき犯行」との指摘もその通りでしょうし、懲役18年の求刑も妥当な線でしょう
公判の中で、船橋被告は「(母親である)西田彩被告からこどものしつけを頼まれた」と主張していました。が、西田被告は「船橋被告にしつけを頼んだりはしていない」と証言し、食い違いが明らかになっています
西田被告が自身の罪を軽くするため偽りの証言をしている可能性もありますが、2人の関係が対等な愛人関係などではないと示唆するものと解釈できます
冒頭陳述で検察は「犯行は非常に悪質で、船橋被告が主導的な役割を担っていた」などと指摘。
これに対し、弁護側は「西田被告が子どものしつけを無関係な船橋被告に丸投げした。西田被告の無責任さが犯行につながった」などと主張しています。
検察の冒頭陳述によりますと、船橋被告と母親の西田被告は2019年2月頃に、出会い系サイトをきっかけに交際を始めたといいます。ところが、船橋被告は交際の2か月後には真愛ちゃんへの暴行を繰り返し始めました。
被告の女の自宅に出入りし「しつけ」と称して子どもの食事を制限
そもそも、妻子を持つはずの船橋被告。真愛ちゃんら4人の子どものいる西田被告の家に出入りするようになり、次第に「しつけ」と称して子どもたちの食事を制限し、家の窓や扉に鍵を取り付けるなど生活全般を支配するようになりました。
そして2021年1月頃、西田被告の浮気を疑い、家のリビングや寝室に「カメラ」を設置。そこには真愛ちゃんに対する執拗な虐待が映っていて今回、検察はカメラの映像を証拠に船橋被告を逮捕監禁致死罪のほか10件の強要罪、7件の暴行罪などで起訴しています。
被告の女(母親)側は「精神的な支配下にあり犯行を止められなかった」
一方で、母親の西田被告の弁護人によりますと、西田被告は「しつけを頼んだことはない」としていて「船橋被告の精神的な支配下にあり、犯行を止められなかった」などと訴え、共謀して虐待したという起訴内容については争うとしています。
裁判はあす12日も行われ、10月16日に結審する予定です。
なお、あす(12日)の証人尋問には出廷するものの、西田被告の審理自体は分離され、来年以降に始まる予定です。
(TBSニュースの記事から引用)
西田被告の家の中には幾つもの監視カメラが設置されており、何とも不可解な状況でした。当初は船橋被告が不在の間、こどもたちを監視する目的で設置したのかなと思ったのですが、西田被告の浮気を疑って船橋被告が設置したというのが事実のようです
つまり、2人が愛人として良好・円満な関係だったというものではなく、船橋被告は猜疑心が非常に強く、西田被告の浮気を疑っていたのでしょう。また、それは船橋被告の独占欲の強さを示しています
他方で、西田被告もマッチングアプリを利用し複数の男性と関係を持つのが常態化していたのかもしれません
そのせいもあってか、船橋被告は一時、西田被告の携帯電話を取り上げていたのだとか
本件は家の中で主に行われた犯行です。従来なら密室の中の出来事で、犯人しかその犯行内容を知らないわけですが、船橋被告が家の中に設置していた監視カメラに真愛ちゃんに暴行を加える様子が記録され、立証される結果となりました。形からすれば船橋被告の浮気を疑う猜疑心が墓穴を掘った形です
ただ、監視カメラの映像は残っていても、船橋被告はあくまでも「しつけのためにやった」と言い張り、己の歪んだ性的嗜好は認めないままなのでしょう
さて、報道はされていませんが、船橋被告は妻から離婚請求されているのではないでしょうか。他の女の家に入り浸った挙げ句、女の子を殺害して逮捕された夫に尽くそうという女性はいないはずです。着替えやら差し入れを持って、せっせと拘置所に通ったりはしないものと想像します
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