東京・納骨堂練炭殺人 住職を中毒死させる

密閉性の高い地下の納骨堂内に大量の練炭を置き、火を点けて一酸炭素が充満する状態にして寺の住職を殺害する事件がありました。寺と取引のある石材店の経営者が逮捕されていますが、動機や犯行の背景についてはこれから明らかになるのでしょう
それにしても杜撰というか大胆な犯行です。防犯カメラには練炭を運び込んでいる石材店経営者の姿が映っており、そこまで気が回らなかったのか?
刑事ドラマでもお目にかかれないお粗末な犯行です。それでも殺人事件ですから、逮捕された石材店社長と取締役の女には懲役15年以上の実刑が科せられます。犯人たちはない知恵を絞って完全犯罪を企図したのかもしれませんが


東京・足立区の寺の納骨堂で練炭に火をつけたまま放置し、70歳の住職を一酸化炭素中毒に陥らせて殺害したとして、警視庁が、石材店の社長ら男女2人を逮捕する方針を固めたことがわかりました。
捜査関係者によりますと、警視庁が殺人などの疑いできょう逮捕する方針を固めたのは、石材店の社長の男(50代)と取締役の女(60代)の2人です。
男らは今年7月下旬、東京・足立区入谷の源証寺にある霊園の地下納骨堂に侵入し、火をつけた練炭を放置し、翌日の朝、納骨堂に入った住職の大谷忍昌さん(70)を一酸化炭素中毒に陥らせて殺害した疑いがもたれています。
大谷さんは死亡した日の朝、納骨堂で床に倒れた状態の卒塔婆2つの上に、焼け跡のある練炭28個が並べられているのに気付き、練炭を片付けるために妻(当時60代)を呼んだ後、意識を失って倒れたということです。
大谷さんを助けようとした妻と次女(40代)、孫(10代)も体調不良を訴え、大谷さんとともに病院に搬送されましたが、大谷さんはその後、死亡が確認され、ほかの3人は命に別状ありませんでした。
事件の前夜、現場付近の防犯カメラに寺の敷地内を照らす不審な灯りと、周辺を行き来する乗用車が写っていたことから、男らの関与が浮上。その後の捜査で、男らが事件前に大量の練炭を入手していたことが判明したということです。
HPによりますと、男の会社は源証寺の指定石材店で、2020年に完成した、寺が管理する霊園の開発にも携わっていて、死亡した大谷さんと仕事上の付き合いがあったとみられています。
警視庁は、男らが大谷さんと何らかのトラブルを抱え強い殺意を持って計画的に犯行に及んだとみていて、手口を詳しく調べ、動機を追及する方針です。
(TBSニュースの記事から引用)


寺と取引のある石材店の経営者ですから、寺の内外の様子は熟知していたと思われます。が、防犯カメラの存在までは頭に入っていなかったのでしょう。住職が朝、納骨堂に入って経をあげるのを知っており、前の晩に練炭を持ち込んで火をつけ、そのまま扉を締めておけば中には一酸化炭素が充満します。一酸化炭素は無臭ですから、練炭が並んでいるだけではその危険に気づきません。家族が住職の様子を見に行く前に練炭を片付け、犯行手段を隠蔽する…という計画だったのでしょうか?
たとえ練炭をすべて撤去したとしても、納骨堂内の壁面には大量の煤が付着しているはずで、鑑識係が調べれば練炭由来の煤だと判明します。納骨堂内で練炭を使うはずもなく、誰かが練炭を使って殺害を企てたと警察が見抜くのに時間はかかりません
当然、換気をしなければ納骨堂内は一酸化炭素が充満したままであり、練炭を片付けに堂内に入った犯人たちも一酸化炭素中毒で死亡する危険があります。そこまでは考えなかったのか?
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結びつき、人間の脳に入り込みます。人間の意識を奪ってしまうため、手足を動かすことも助けを求めて声を発することもできなくなります。火災の際には大量の一酸化炭素が発生しますので、「煙を吸わなければ大丈夫」などと考えるのは大間違いです。煙は目に見えますが、一酸化炭素に目に見えず匂いもないため、気がつかないうちに吸い込んでしまい、倒れるのです
逮捕された2人ですが、「殺すつもりはなかった」などの弁解は通用しません。確実に殺害することを狙った仕掛けです

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