「マッハGoGoGo」実写化で大コケのドタバタ

当ブログを始めたのが2009年で、その前年に公開された映画が人気アニメ「マッハGoGoGo」を実写化した「スピード・レーサー」です。監督と脚本はあの「マトリックス」も手掛けたウォシャウスキー姉妹(元々は兄弟でしたが、性転換をして姉妹になっています)
ただ、制作段階でもあれこれ揉めており、当初からヒットさせるのは難しい作品と見られていました
原作殺しのアメリカ映画手法
いつものように、日本の人気漫画やアニメを原作としてハリウッドが実写化した場合、原作の良いところを根こそぎ改変し、グダグダな設定に入れ替えてしまうのがアメリカ流です
なぜ原作の設定を根こそぎ改変するような愚かしい真似をするのか、さっぱり判りません。ただ、彼らアメリカ映画の制作スタッフは自信満々で「こうした方が原作より面白いだろ」と、改変を押し付けてくるのが常です
そこには原作へのリスペクトもなく、ファンに喧嘩を売るようなものですから映画が歓迎されたりはしません。過去には「ドラゴンボール」を実写化してとんでもない駄作に仕上げ、世界中から轟々たる批判を浴びた件もあります
K-POP歌手レインの起用
世界公開を狙うアメリカ映画ですから、出演者の中にはアジア枠としてK-POP歌手のレインを起用し、ライバルのレーサー役にしています。他にもアジア枠で真田広之が出演
アジアで人気のある人物、というのがレインを起用した(演技力など最初から求めていない)理由でしょう。しかし、レインが「自分は韓国人なのだから日本人役ではなく、韓国人役という設定に変えてほしい」と要求したため、韓国人のレーサーという役柄になり、ヘルメットにもハングル文字を入れてます
「映画はアジアで大ヒットするだろう」との思惑も虚しく、ほとんど話題になりませんでした。日本の映画ファンは最初から見るに値しない映画だと突き放していたわけで
韓国メディアだけが脇役でしかないレインを持ち上げ、インタビューを掲載し、まるで彼が主役であるかのように報道しまくっていました
興行は大コケ
制作費は1億2千万ドルかけたのですが、世界興行収入は9千300万ドルと不振に終わり、制作費・宣伝費の回収ができない事態になっています。アメリカでは公開最初の週で興行成績3位に食い込みましたが、評論家の意見が平均点以下と厳しい評価だったこともあり、伸びませんでした(100点満点で37点という低評価)
2008年4月のWowKoreaは以下のように、レインの人気が映画こう秋の予定とともに沸騰しているかのように書いています

Rainは、来たる21日、韓国を皮切りに香港、アメリカ、ドイツ、イギリスを訪問し、大々的なプロモーションを行う。5月8日に公開される映画『スピード・レーサー』のプロモーション日程を消化するためだ。Rainに注がれている全世界のファンの関心は高まる一方だ。
実際、Rainが23日香港を訪問するというニュースが伝えら、アジア全域が慌しくなった。当初、映画制作者は、香港のマスコミのみに向けて記者会見を行う予定だったが、シンガポール、タイ、台湾、マレーシアなど近隣国から撮影オファーが押し寄せ、アジア全マスコミに向けた記者会見へと予定を変更した。
<TIME誌>に至っては、記者会見に先立ち21日に韓国を訪問し、Rainと単独インタビューを行うという。Rainは、<TIME>の動画インタビュー“10 Questions”に出演し、自身について語る予定だ。アジアスターが登場するのは初めてだという。このコーナーにはこれまで、ジョージ・クルーニー、アル・パチーノ、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドンなどが出演してきた。
Rainの所属事務所<ジェイチューンエンターテイメント>は、「映画制作社側が、韓国をはじめとしたアジア圏の場合、映画の主演俳優よりRainの影響力に期待して、このようなプロモーションに出たのだと思う」と話した。Rainは19日に帰国し、全世界をまたにかける大々的なプロモーションの第1歩を踏み出す予定となっている。
(Wow Koreaの記事から引用)

この辺りから「ワールドスター、レイン」などと形容されるようになったのか、持ち上げすぎの感があります
ただ、彼は映画スターとしてのハリウッド進出もままならず(出演作品がコケてしまっているのですから当然)、出演依頼が殺到する事態にはなりません
本日チェックしていた韓国のニュースの中で、レインが詐欺事犯として刑事告発されたとの報道がありましたので、2008年の大コケ映画「マッハGoGoGo」について書きました
『スピードレーサー』日本版劇場予告編

Speed Racer 1967 - Opening Song In Various Languages


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