ススキノ首なし遺体 エディプスコンプレックス

久しぶりにススキノでの首なし遺体事件を取り上げます
現在、田村瑠奈容疑者と両親の3人は鑑定留置となっており、来年の2月まで精神鑑定が行われます。被害者の殺害と首の切断は瑠奈容疑者の犯行とされ、あとは3人の共犯関係がどのようなものであったのか、が立件の鍵となります
鑑定留置理由の開示手続きの際、父親の修容疑者や母親の浩子容疑者は共謀を否定しています。ただ、一緒に暮らしていた娘の異常な行動について、「何も知らなかった」は通用しません
鑑定留置はあくまで犯行時の責任能力を推察し、また犯行に取り掛かった際の精神的な力動(犯行の背後にある怒り、恨み、憎悪といった感情の働き)を調べるものであって、共犯関係について取り調べるものではありません。ただ、親子3人の依存関係や支配関係は重要な要素ですから、そこには立ち入って聞き取りをするはずです


札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され首を切断された事件で、殺人などの疑いで娘とともに逮捕された両親が、娘と共謀したという容疑について否認しました。
7月に札幌・ススキノのホテルで起きたこの事件では、田村瑠奈容疑者(29)とその両親が、3人で共謀のうえ行った殺人などの疑いで逮捕され、先月28日からは鑑定留置されています。
弁護人によりますと、きのう、札幌簡易裁判所で行われた鑑定留置理由の開示手続きで、父親の修容疑者(59)は「娘が取り返しのつかないことをし、道義的責任を感じている」と述べました。
また、母親の浩子容疑者(60)も「このような重大なことになり、心から申し訳ない」と話し、謝罪しました。
そのうえで、2人は瑠奈容疑者と共謀したという容疑を否認したということです。
(TBSニュースの記事から引用)

【ススキノ頭部切断殺人】田村瑠奈容疑者はナイフの収集家だった
札幌市・ススキノで会社員の男性が殺害され、その頭部が切断された事件で、北海道警は14日、無職の田村瑠奈容疑者(29)と父親で医師の修容疑者(59)、母親でパート従業員の浩子容疑者(60)の3人を殺人容疑で再逮捕した。
北海道放送の記事によると、被害者の頭部を自ら切断したとされる瑠奈容疑者は、ナイフの収集家だったという。驚いた読者も多かったに違いない。この件に関する道警の捜査を報道から丁寧に振り返ってみよう。
北海道新聞は18日、「容疑者宅 刃物10本超押収*ススキノ殺人*4本のこぎり」との記事を朝刊に掲載した。ポイントは以下の通りだ。
◆捜査本部は3容疑者の住む自宅から、少なくとものこぎり4本を含む刃物10本以上を押収した。
◆大半は瑠奈容疑者のもので、以前から刃物に強い関心を持っていたとみられる。
◆瑠奈容疑者と修容疑者は事件前に札幌市内の量販店を複数回訪れ、ナイフやのこぎり、おもちゃの手錠などを購入していた。
翌19日、読売新聞が「ススキノ殺害 両親『共謀していない』 弁護人に 自宅の刃物『娘の趣味』」との記事を朝刊に掲載した。
◆捜査関係者によると、押収した刃物は約20本。
◆読売新聞が弁護士に取材したところ、両親は「娘が男性を殺害したことは事件後に知った。一切共謀はしていない」と主張しているという。
◆弁護士によると、修容疑者は刃物の購入について「娘は普段からナイフを趣味で集めていて違和感はなかった」と説明したという。
木刀に対する関心
新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「瑠奈容疑者が男性を殺害しようと決心し、事前に入念な計画を立てていたとしても、犯行に20本もの刃物が必要だったとは考えられません」と指摘する。
「瑠奈容疑者は以前から刃物に興味を持ち、収集していたと見るのが自然でしょう。ナイフの愛好家は男性に多く、女性は珍しいと言えます。瑠奈容疑者は1人で男性を殺害し、頭部を切断した容疑で逮捕。ナイフやのこぎりが凶器として使われたとみられています。瑠奈容疑者がナイフの収集家だという事実は、犯行動機や殺害方法、死体損壊と関係があるのかどうか、真相解明のため捜査本部が力を入れるのは当然だと考えられます」
(以下、略。デイリー新潮の記事から引用)


確かにナイフを収集する女性というのは珍しい存在でしょう
ただ、精神分析の側からすれば、瑠奈容疑者が自分の性的アイデンティティに悩み、問題を抱えていたという情報と、ナイフ収集は別段違和感のない話として解釈できます
ナイフを精神分析では男性性器の象徴ととらえます。瑠奈容疑者は女性として生まれながらも、「本当は男として生まれるはずだったのではないか」とか、「どうして自分は女の体なんだろう」という不全感を抱えていたのかもしれません
女性には存在しない男性性器を補う意味で、彼女はナイフに惹かれ収集していた…とも考えられるのです
ただ、ナイフを20本、30本と収集したところで彼女の不全感は解消されるはずもなく、性同一性障害者であるかのように見える女装癖を持った被害者男性と接近し、何らかの助言なりを求めようとしたのか。しかし、被害者男性は単に女装好きなだけであり、内面に葛藤など抱えてはおらず、女漁りを生き甲斐としている人物でした。そこで強制的に性関係を持つ結果となり、瑠奈容疑者は怒りと恨みを抱き報復を決行した、との仮説が考えられます
そこで首を切り落としたのは、男性性器を切り落とすのと同じ趣旨であり、被害者を強制的に去勢することこそ最大の報復と考えたからでしょう
以上は自分の勝手な憶測です。直接、瑠奈容疑者と話をしたわけではないので、事実と乖離しているかもしれません
父親の修容疑者は精神科医ですが、おそらく今風の精神医学を学んだ人物だと思われますので、精神分析の知見は持ち合わせていないのでしょう
瑠奈容疑者は精神分析でいうところの、「エディプスコンプレックスをこじらせた人」のように自分には思えるのですが、修容疑者からすれば「エディプスコンプレックス」など埒外だったのでは

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