千葉県警警部 盗撮や強姦してもなお情状求める

千葉県警本部に勤務していた元警部、岡田誠被告は住居侵入や強姦、盗撮などの容疑で起訴され、懲役17年を求刑されたと前回、当ブログで取り上げたところです。判決は9月27日に言い渡される予定です
話が前後してしまうのですが、公判での岡田被告の言動をデイリー新潮が記事にしていますので取り上げます。


10代女性に目隠しをして強姦…千葉県警「46歳元警部」の狡猾すぎる“証拠隠滅”
(前略)
被告はきまって深夜に、空き巣の如く窓や玄関ドアから女性宅に侵入した。そして、寝ていた女性にいきなり刃物を突きつけて脅し、犯行に及ぶのだった。
2014年7月の深夜、岡田被告はDさん(当時19)が住む部屋に掃き出し窓から侵入。就寝中のDさんに包丁を突きつけて「顔を見たら殺すから目隠しする」。その言葉通り、Dさんに目隠しをした上で強姦した。そして、翌15年7月の深夜には、Fさん(当時22)方に侵入。「騒ぐと殺すぞ」と刃物のようなものを突きつけ、バスタオルで目隠しをして強姦。さらに2017年7月の深夜、Eさん(当時29)方の掃き出し窓から侵入し、「包丁見えるでしょ、動かないで」と刃物を見せて脅した上で性的暴行に及んだとされる。
犯行後、被害者を“風呂”に入れる
行為後、岡田被告はすぐに現場を立ち去らなかった。その代わりに、被害者宅のシーツを洗濯したり、被害者を風呂に入れたりしていたという。犯行に及んだのが現役の警察官だったことを考慮すれば、“証拠隠滅”という言葉が思い浮かぶのはむしろ当然と言える。岡田被告が逮捕後しばらく、DNA鑑定のための検査を拒んでいたことも頷ける話だ。何度となく繰り返されたであろう脅し文句と手慣れた犯行、証拠を残さない狡猾な手口、その結果、積み重なった未解決事件の数々――。岡田被告が手を染めた性的暴行は、起訴されている3件だけではないこともわかっている。
全ての公訴事実を認めていた岡田被告ではあるが、7月の初公判で、性的暴行の詳細については「記憶がない」と証言していた。また、2014年1月に孤独死した父親に対し「もっとできることがあったのでは」という自己嫌悪があり、「やけになって、相手の立場で物を考えられなくなった」状態で性的暴行を繰り返したとも語った。
「犯行の記憶」がないと主張する岡田被告に対し、第2回公判で裁判官らがその理由を尋ねると、黒いスーツに坊主頭の被告は、マスクの下から聞こえるか聞こえないかの弱々しい声でこう語った。
「自分のなかで罪悪感を持つような行為……、記憶、消したい部分もある」
むしろ罪悪感を持つ行為であるほど忘れられないのではないか、という問いに対しても「大体のことは覚えていますが、時間が経ってしまったとか、そういうことで記憶がない」と、あくまでも犯行当時の記憶がないと主張し続けた。
(中略)
犯人が長年逮捕に至らなかったことから、被害者たちは恐怖しながら日々を過ごしていた。しかも、逮捕されたのが現職の警察官だったことについて、Dさんは「犯人は警察官と聞き、とても驚いた。もはや社会そのものが信じられない。絶望的な気持ちになった」とその衝撃を語り、Eさんも「警察官だからこそ、どのようにすればバレないか知っていたはず」と述べ、両名ともが、岡田被告に対して「一生刑務所にいてほしい」と望んでいた。
ところが、岡田被告の弁護人は、被告が警察官だったことをもって情状酌量を求めていた。「警察官だったことから大々的に報道され、家族は離散した。自業自得と言えばそれまでだが、警察官だったことで社会的制裁も受けた」と、広く報道されたことや、退職金が不支給になったことなどを理由に、検察官による懲役17年の求刑に対して“懲役10年”が相当であると述べている。
(以下、略)


「警察官だったので報道でバッシングされた。退職金も不支給になった。だから情状酌量して求刑の懲役17年に対し、懲役10年が相当だ」という弁護人の言い分です
岡田被告は千葉県佐倉市に土地付きの住宅を購入しており、退職手当で支払うつもりで住宅ローンを組んでいたのでしょう。が、退職手当不支給となったのは岡田被告自身の犯罪のせいであって、それ以外の誰かのせいではありません。家族が離散したのも、その家に住み続けるわけにはいかなくなったからであり、これらを理由に情状酌量せよ、との主張には唖然とします
弁護人は被告の意向を汲んで弁護活動をしますので、弁護人の主張は岡田被告の本音を反映したものでしょう
つまりは被害者への謝罪より、「自分の方が酷い目にあっているのだから、刑期を短くしろ」と。法廷で耳にした裁判官、検察官とも呆れ返ったに違いありません
判決は情状酌量などせず、求刑通り懲役17年でよいのでは?
あるいはもう2年くらい加算して懲役19年にしてはどうか、と言いたくなります

(関連記事)
千葉県警警部 強姦や盗撮で懲役13年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/500902867.html
千葉県警警部 6人強姦で懲役17年求刑
千葉県警警部 住宅侵入強姦で6回目の逮捕
千葉県警警部 5度目の再逮捕
千葉県警警部 強姦容疑で起訴
千葉県警警部 強姦容疑で4度目の逮捕
千葉県警警部が盗撮 強姦事件にも関与か
共産党千葉県書記長 盗撮にレイプ予告で逮捕
千葉県警巡査クレジットカード窃盗で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501381444.html
警視正を性的暴行で逮捕 余罪は多数か
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501410107.html
警視正を性的暴行容疑で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501374533.html
新潟県警本部の警部 不同意性交で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501077174.html
警視庁巡査部長 女児強姦で懲役4年4月判決
神奈川県警警部補 女子中学生にわいせつで逮捕
愛知県警本部捜査四課長 盗撮で停職処分・退職
愛知県警本部捜査四課長 女子高生盗撮で逮捕
奈良署刑事1課長 捜査費着服して失踪
露出わいせつ警察官の転落 性依存症を自覚
露出わいせつ犯は現役警官 父親は警察署長
警察官が支援担当の少女にわいせつ 実刑判決
わいせつ目的誘拐の警察官に執行猶予判決
愛知県警巡査部長を強姦未遂で逮捕 余罪も
警察官が留置場内でセックスし有罪判決
福島県警パワハラで警察官2人が自殺
19歳警察官が上司を射殺 求刑は懲役25年
岩手県警巡査部長 留置場のわいせつ行為で懲役3年