月探査機打ち上げた日本を羨む韓国

悪天候のため打ち上げが引き伸ばしにされていたH2Aロケット47号機が9月7日、種子島宇宙センターから打ち上げられ、搭載していた天体観測衛星と月探査機をそれぞれ所定の軌道に投入しています
日本はこれまでにもX線観測衛星を幾つも打ち上げてきましたが、予定した軌道には載せたものの、観測のための機器を冷却するヘリウムガスが漏れ出してしまい運用に失敗したという事例もあります。また、X線観測衛星「あすか」は設計寿命を大幅に上回る観測実績を残したのですが、終盤は姿勢制御ができなくなり大気圏に投入させて役目を終えています。このように衛星の打ち上げも難しいのですが、衛星をその目的実現のために長期間運用するのも難しいのが現実です
さて、月探査機の方は計画通り月面への着陸が実現できるかどうか、はらはらしながら見守りましょう
今回の打ち上げに対する勧告の反応を紹介した記事がありますので、取り上げます


2023年9月7日、韓国・京郷新聞が「日本が無人月面着陸船『SLIM(スリム)』を打ち上げた」と報じ、韓国のネット上で注目を集めている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日午前8時42分、種子島宇宙センター(鹿児島県)からスリムを搭載したH2Aロケットを打ち上げた。当初は先月26日の予定だったが、天候悪化などにより3回延期された末にようやく実施された。
スリムは打ち上げから3~4カ月後に月の周回軌道に到着する予定で、4~6カ月後には月面着陸に挑戦するとされている。記事は「成功すれば、日本は旧ソ連、米国、中国、インドに続いて世界で5番目に月に足を踏み入れた国になる」と説明している。
また「JAXAが達成したい目標は“正確な着陸”だ」とし、「他の国の月面着陸船はこれまで、本来の着陸地点から数キロメートル以上離れて着陸することが多かったが、JAXAは誤差100メートル以内に抑える計画だ」と伝えている。
現在世界各国が月開拓に総力を挙げている。米国と中国は30年前後までに月面基地を建設する計画を推進中。韓国は32年に無人月面着陸船を打ち上げる予定となっている。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「日本の宇宙技術も優秀だね」「日本はやり遂げるだろう」「たとえ失敗しても、挑戦したことがうらやましい」「そんな中、韓国は技術予算を削減中」「韓国はいつ?今年中に打ち上げて」「韓国は32年予定か。こんなに差がつくとは」「韓国も航空宇宙分野に積極的に投資し、成功させてほしい」などの声が上がっている。
(レコードチャイナの記事から引用)


記事にある「韓国は32年予定か。こんなに差がつくとは」の声にはツッコミを入れたくなります
韓国の月面探査計画が二転三転四転しているのは当ブログで言及しています。政権が交代するたびに月面探査計画をいじくりまわし、変更を加えているのですから、現場はたまったものではないはずです
下の関連記事にも挙げておきましたが、2016年に月面探査を実施するとブチ上げ、そこから2020年になり、また2022年に変更したりと無茶苦茶です。昨年、ようやく探査機打ち上げのベースとなるロケットの発射には成功しているものの、そこから一足飛びに月面探査実現とはいきません。現在のところ2030年以降、となっています
さらに言えば、日本が人工衛星「おおすみ」を打ち上げたのが1970年であり、韓国とはその実績で大きな差があります
ただ、日本は韓国と競争しているわけでもなく、日本の計画に基づいて遂行しているだけです。今後は火星を回る衛星「フォボス」に探査機を送り込み、地質のサンプルを地球に持ち帰る計画が予定されています。「はやぶさ」でやったようにオーストラリアの砂漠に地質サンプルを収めたカプセルを投下させる方式です
月面探査の方は多国間の協力による「アルテミス計画」が推進される予定です。今回のように日本が独自に探査機を送り込み、さまざまな技術試験を行い実績を作り上げれば、それが「アルテミス計画」にも反映されるようになります
なので、月面探査を単なる国威発揚とか、優越感を味わうとか、何番目に月探査を送り込んだ国だとか、そんな狭小な満足を求めるのではなく、科学への貢献とか人類の歴史に新たなページを開くとか、奥深い大義を掲げて取り組んで行くべきだと思います

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