サッカー浦和 サポーター17人無期限入場禁止

サッカーの浦和レッズのサポーターが試合後暴れた問題で、日本サッカー協会は中心となったサポーター17人に対し、無期限入場禁止とする処分を下しています
これに対し浦和レッズのサポーターは、「厳しい処分が下った場合には暴れてやる」と宣言しており、悪党の開き直りです。日本サッカー協会を恫喝しているわけで、許せるものではありません
暴れたり恫喝したりすれば自分たちの要求が通ると勘違いしているのであり、ここが問題です
これまでにも浦和レッズのサポーターが暴れるたび、クラブ側の幹部が話し合いに応じ、監督や選手がサポーターに謝罪する場面もありました。が、こうした話し合いとい名の馴れ合いがサポーターを増長させ、クラブが主役ではなくサポーターこそが主役であるかのような本末転倒を招いたのでは?


日本サッカー協会(JFA)は31日、浦和レッズのサポーターに対する処分を審議する臨時理事会を開き、今月2日の天皇杯4回戦(対名古屋グランパス、CSアセット港サッカー場)で暴力や破壊等の行為に及んだ人物に科す処分を決定した。
悪質な行為が映像で確認できた17人に対し、日本国内で行われる全ての試合への「無期限入場禁止」処分を決めた。JFA主催試合に加え、Jリーグや各種連盟等が主催する試合が含まれ、小中高や女子に至るまで全ての試合会場に入れなくなる。
日本協会がサポーターを処分した人数としては過去最多。1人は5試合の入場禁止とし、この日時点で把握できた計18人を処分した。協会は<1>フィールドへの侵入行為<2>暴力行為<3>迷惑危険行為<4>破壊行為<5>横断幕に係る問題行為、を認定。新たな禁止行為が確認された場合は別途、追加処分が下される。
サポーターへの処分は天皇杯の「試合運営管理規定」が適用されるため、先に今回の臨時理事会で決定した。クラブへの懲罰は「懲罰規定」に基づく規律委員会の所管になるため、取り沙汰されている来年度の出場資格停止の可能性などは9月中旬予定の規律委員会で審議決定される。
合わせて、田嶋幸三会長が声明を発表。「17人に対する無期限の入場禁止は、浦和の試合だけでなく日本国内で行われる全ての試合を対象としたもので、極めて厳しい決定です」と強調した上で「(浦和サポーターは)素晴らしい存在であるにもかかわらず、一部の心ないサポーターによって、楽しく、ワクワクするはずの観戦環境が、暴力や威嚇、破壊行為で侵されたことは極めて残念なことです。今回の違反行為は、安全で安心してサッカーを楽しめる環境を広げていこうというサッカー界全体の取り組みを著しく阻害するものです」と断罪した。
「痛恨の極み」など厳しい言葉を並べ「スタジアムは若い人ばかりではありません。初めて来られる人もいるでしょう。障がい者の方や高齢者、子供も観戦しており、万が一、彼らに危害が及んだ場合、大きな事故になりかねません。さらに言えば、今回のケースは負傷者や死者を出すような重大な事故を引き起こす危険性もはらんでいました」とまで踏み込んだ。
一方、浦和は暴動が起きた翌3日、クラブ独自の処分を先んじて発表した。試合直後にJFA、Jリーグ、愛知県協会、両クラブ、両サポーターと協議した内容にのっとり、その時点では「暴力は振るっていない。立ち入り禁止エリアに侵入した」と認定。<1>立ち入り禁止エリアへの侵入を主導したサポーター31人に浦和が出場する9試合の入場禁止<2>統括するリーダー1人に16試合の入場禁止<3>立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーター45人を厳重注意、の計77人を処分していた。
しかしその後、JFAが入手した映像を用いて浦和の競技運営部門と話し合い、違反行為の有無に関する確認や行為者の特定を実施。クラブは16日に新たな違反行為を発表し「暴力行為(警備員を押し倒したり、相手サポーターの胸ぐらをつかむなどの行為)12件」「破壊行為(緩衝柵を破壊するなどの行為)12件」などを科していた。そしてこの日、浦和の出場試合だけでなく、国内全試合への無期限入場禁止という日本協会からの厳罰も下された。
JFAは7月、スタジアム内で禁止されている火気の使用と持ち込みに及んだFC東京サポーター4人に国内全試合の無期限入場禁止を、同様に科していた。クラブ独自の処分としてはベガルタ仙台が同月、立ち入り制限エリアに侵入してジュビロ磐田のバスを取り囲んだ22人に対して、ホームおよびアウェーへの無期限入場禁止を決定していた。
(日刊スポーツの記事から引用)


8月2日のグランパス戦での大暴れが問題となったのですが、浦和レッズ側は早々に「暴力行為はなかった」とコメントを発表していました。が、そのコメント発表後にレッズサポーターが会場の警備員に詰め寄り押し倒す動画がアップされ、その他の暴力行為も次々と発覚する事態となり、クラブ側の調査が杜撰だったと明らかになっています。クラブとしてはサポーターの暴力行為を認めたくなくて、穏便に収束を図ろうとしたのでしょう
しかし、そうしたクラブ側の姿勢がかえってサポーターたちに、「自分たちが暴れてもクラブ側は理解してくれる。かばってくれる」という誤った認識を与えた可能性があります
日本サッカー協会がどう考えようと、本件は暴力事件として刑事告発すべき事案であり、入場禁止で済ませる話ではないはずです
言うならば彼らはサポーターではなく、暴れたくて暴れるフーリガンです
海外のサッカーの試合がYou Tubeにアップされているのですが、客席には高齢者の姿も目につきます。皆、サッカー観戦を楽しんでいる様子が伝わってきます。しかし、浦和レッズの試合は観客席が殺伐としており、サッカーを楽しんでいるといった雰囲気ではありません。長年、勝手に暴れるサポーターをさせるがままにしてきたクラブの責任は重大です。サポーターとの意思疎通は重要ですが、サポーターにやりたい放題を許すのとは別です
サポーター組織は一旦解体し、役員・世話役などすべて入れ替えた上で新たな組織を結成する方向に持っていく必要があります

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