堺4人ひき逃げ 懲役12年求刑

昨年12月、大阪府堺市の路上で町内会の夜間パトロールに参加していた男性4人を車ではね、逃げていた男が逮捕されました。猪木康之容疑者は事故前、飲食店を酒を飲んおり、日頃から酒を飲んでも車の運転を繰り返していた人物なのでしょう
逮捕時、「電柱にぶつかった。人をはねた覚えない」と言い張っていました。が、警察は飲酒運転によるひき逃げ死亡事故であると判断し、検察も業務上過失運転致死事件としてではなく、危険運転致死傷事件として起訴しています。つまり一般的なひき逃げ事件より重く罰せられるわけです


大阪府堺市で、町内会のパトロールをしていた4人が飲酒運転の男にひかれ、2人が死亡したひき逃げ事件の裁判で、検察は運転手の男に懲役12年を求刑しました
2022年12月、堺市中区で町内会のパトロールをしていた男性4人が車にひかれ、運転手の男は逃走しました。
4人のうち、自営業・村上伸治さん(47)と大阪市の職員・山中正規さん(46)が死亡し、残る2人もケガをしました。
その後、堺市の建設作業員・猪木康之被告(49)が逮捕・起訴されましたが猪木被告は犯行当時、飲酒運転でした。
これまでの裁判で猪木被告は、飲酒運転については認めていますが、運転への酒の影響が定かでなく、危険運転にあたらないと起訴内容を否認しています。
24日の裁判で、検察は懲役12年を求刑しました。
(関西テレビの記事から引用)


裁判になってもなお、酒の影響で前方をよく見ていなかった(漫然と運転していた)とは認めず、争っています。猪木被告の車で村上さんらがはねられたのは明らかで、言い逃れの余地などないのですが、「飲酒運転の結果事故になった」とは認めたくないようです
弁護人は「酒を飲んだのは事実だが、正常に運転していた」と主張しています。猪木被告の言い分に沿う形の弁論ですが、いかにも苦しい言い方です。そもそも正常な運転をしていたのであれば、道路端を歩いていた4人をはねたりしないはずです
さらに、仕事を終えた後に車で居酒屋へ行き、飲食して車で帰宅するのが習慣になっていたのも問題です。飲酒運転が常態化してしまい、それが危険な行為だとの認識も欠いていたのでしょう
猪木被告に酒を提供した飲食店も処罰の対象となります。場合によっては死亡した被害者遺族から損害賠償を請求されるケースもあります
飲酒での死亡事故では、酒を提供した側は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます
なので、形だけ「車で来店してないですね?」と訊くだけでは、「十分な確認もせず酒を提供した」と見なされ罰金刑を喰らうかもしれませんので、よくよく注意が必要です
本件の場合、「猪木被告が不自然な釈明に終始しており、反省がうかがえない」として懲役10年くらいの判決でしょう

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