体育祭練習で熱中症13人搬送 山形

北陸、東北、北海道が異例の猛暑となっている折、山形市内の中学校で午前中、体育祭の練習をしている際に生徒が体調不良となり、救急車で13人が搬送される事態になったと報じられています
山形県内では先日、部活動を終えて帰宅する途中の女子中学生が死亡する件があったのですが、学校関係者の警戒心の乏しさには呆れてしまいます


24日午前10時半ごろ、山形市内の中学校で、体育祭の練習を屋外で行っていた複数の生徒が熱中症とみられる症状を訴え、午前11時半の時点でこのうち7人が病院に搬送されました。
消防によりますと、24日午前10時半ごろ、山形市立第十中学校から「複数の生徒が熱中症とみられる症状で体調不良を訴えている」と通報がありました。
救急隊員が駆けつけたところ、複数の生徒が体調不良を訴えていたということです。
いずれも熱中症とみられ、このうち7人が病院に搬送され、ほかにも複数の生徒を搬送する予定だということです。
詳しい容体は分かっていません。
山形市教育委員会によりますと、この中学校では当時、校庭で体育祭の練習が行われていたということです。
山形市では午前中から気温が上がり、通報があった午前10時半には34.3度を観測していて、環境省と気象台は熱中症の危険性が極めて高まるとして、山形県に「熱中症警戒アラート」を発表していました。
(NHKの記事から引用)


NHKの記事では7人搬送となっていますが、最新の情報では13人が搬送されたと報じられています
暑いのですから体育祭の練習など中止すればよいのです。しかし、教師たちは体育祭の日が迫っているため中止したくなかったのでしょう
が、大切なのは行事を予定通り開催することではなく、生徒の身の安全です。何のための学校教育なのか、教師たちが目的を履き違えているのが問題です。猛暑続きで体育祭の練習ができないのであれば、体育祭を10月に先送りするとか、今年は実施しないと判断すればよいのです。なぜそうした柔軟な判断ができず、予定通りに進めようとするのか?
以前も当ブログで取り上げた、浜名湖でのボート訓練を思い出します。荒天のため湖が波立っていたにもかかわらず、行事として計画されているからと生徒たちのボート訓練を強行し、ボートが転覆して女子生徒が死亡する事件となりました。生徒の命を犠牲にしてまで強行する必要などなかったのであり、判断を誤った教師たちの責任は重大です
教師たち1人1人に、生徒の命を預かっているとの自覚が欠けているからこそ、こんなバカな行事優先の判断がまかり通るのでしょう
上記の山形の中学校で、もし13人の生徒が熱中症で死亡したなら誰がどう責任を負うのか、山形市立第十中学校の教師たちは考えてもいないものと推測します。それでも予定通り体育祭は実施するのか
「たかが熱中症くらで」と思っている教師がいるのも見過ごせません

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