自民党女性議員の華麗なフランス研修　それでも擁護論

自民党女性局長を務めていた松川るい参議院議員がフランス研修を巡る騒動の責任を取って、女性局長を辞任しています
ところが、これに異を唱え「辞任する必要はなかった」と逆張りの見解を述べる人がいます。何を主張しようと発言は自由ですが、その偏った見識を披露するのは結果として、発言者に跳ね返ってきます
東京工業大学の西田亮介准教授の見解が報じられていますので、取り上げます


自民党女性局のフランス研修が「観光旅行だ」などと批判されている問題で、松川るい参議院議員が女性局長の役職を辞任したことについて、東京工業大学准教授の西田亮介氏が22日の『ABEMAヒルズ』で見解を述べた。
西田氏は「辞任は本人の意思であり、解散の可能性もちらつくなかで自民党も早く幕引きするためにもやむを得ないと判断したのだろう。しかし、本当に辞任する必要があったかどうかについては疑問だ」とコメント。一方で、「物価高や円安、それからコロナで長く海外に行きづらかった事情もあり、不満の蓄積した国民感情に配慮が足りなかったとは言える。むろん経費精算については透明性を確保し、国費が直接の遊興費に使われていないかチェックできることが大事だ」と指摘する。
今回の件で、“炎上させれば辞任させられる”という既成事実を作ってしまったことにはならないか。西田氏は「その通りだ」と回答。そして、「昔の政治家や現役の政治家の手記には、海外で大使館を巻き込みながら無茶苦茶をしていたことをちらつかせる記述もある。それと比較して、今回の松川議員をはじめとする自民党議員たちの行動がそこまで軽率だったのかというとそうともいえず、穏当だ」との考えを示した。
最後に、「海外視察は産官学民どこでも物見遊山的な性質が強いが、それでしか広げられない『幅』もあるはずだ。そんなことはみんなわかっている。日本が“貧すれば鈍する”と泥縄式に見聞や視野を広めることをやめようとならないことが大事だ」とした。
（ABEMA TIMESの記事から引用）


昔の政治家が海外出張で無茶苦茶をしていたとして、それが現在許されたりはしないのであり、過去の例を引っ張り出すのは大間違いでしょう
政治家は生物であり、人気商売でもあります。これだけ世間から叩かれてしまったら、次の選挙で当選するのは難しくなるわけで、さっさと火消しを図って身を守るための行動は不可欠です。党の役職辞任で幕引きできるのであれば、もっと早く辞任すべきでしょう
そうしないと週刊誌などはしつこく松川議員を狙い、さらなるスキャンダルの発見に血眼になるはずです。また、次の参議院議員選挙では落選運動の標的にされる可能性もあります
批判を招かないように行動するのが当たり前で、何か特別な要求を国民がしているわけではありません
見識を広め有意義な政策立案の材料を仕入れるのであれば、観光メインのスケジュールなど組むはずがないのです。食事をしたり、合間に観光地に立ち寄ったり、お土産を購入するくらいで国民は目くじらを立てたりはしません
政治家であるなら炎上しないよう日常の言動に注意を払う必要があり、それができない政治家がいるからこそ炎上するのです
そして一部のメディアはいまだに「エッフェル塔前でのふざけたポーズ」が問題だとばかり書き立てていますが、国民が怒っているのはそこではありません。中身の乏しい研修と、自民党の経費（政党助成金として交付された国民からの税金を含む）を使っておきながら「自腹を切った」と言い張る厚かましさ、それに松川議員が娘を同伴したこと（娘の渡航費も半分は自民党持ち）に腹を立てているのです

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