甲府放火殺人　１０月に初公判: 夾竹桃日記

2023年08月21日

甲府放火殺人　１０月に初公判

甲府市の定時制高校に通っていた男子生徒が同じ学校の女子生徒にフラレたのを逆恨みし、彼女の両親を殺害した上に住宅に放火した事件で起訴された遠藤裕喜被告の初公判が、１０月２５日に開かれます

裁判前の争点整理が終わり、遠藤被告は事実関係を争わない方針だとも報じられています

量刑と情状が裁判では問われることになるのでしょう

甲府市で２０２１年１０月、夫婦が殺害され自宅が放火された事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた無職遠藤裕喜被告（２０）について、甲府地裁は２１日、初公判期日を１０月２５日に指定した。同被告は事件時１９歳で、１８、１９歳を「特定少年」と位置付け、実名報道を可能とした改正少年法の施行後、検察が氏名を公表した初のケースだった。

起訴状によると、遠藤被告は２１年１０月１２日未明、甲府市蓬沢の民家に侵入し、住人の会社員井上盛司さん＝当時（５５）＝と妻章恵さん＝同（５０）＝を刺殺。夫婦の次女も襲撃し、室内に放火して全焼させたとされる。

（時事通信の記事から引用）

世間から注目された事件ですから、当然の如く山梨刑務所の拘置区に収容されている遠藤被告のところへは大手メディアの記者、フリーの記者が押しかけ面会を申し入れ、彼の口から事件について聞き出そうとしているはずです。あるいは手紙を出し、文書でのやり取りを求めたり、告白手記を書かないかと持ちかけたりもしているはずです

注：通常、刑務所は街外れか山奥にあり、被告人を収容する拘置所は裁判の都合上、裁判所のある市街地に置かれています。が、山梨刑務所は甲府市内に位置しており拘置支所を持たず、刑務所内に拘置区画を有しています

メディアが接触を試みているとしても、インタビュー記事などは１件も見当たりませんので、取材には応じていないのでしょう

遠藤被告が事件当時１９歳だったという事情もあり、弁護人が遠藤被告に「取材には応じないように」と助言しているのかもしれません。取材に応じたところで、何をしゃべっても批判され叩かれるのは確実です

あるいは遠藤被告自身、事件について誰かに何かを語りたい、伝えたいとの気持ちが乏しい、とも考えられます

公判では弁護人が刑罰を少しでも軽減させるため、情状酌量を求めるはずであり、遠藤被告の不遇な生い立ちについてアピールするものと予想されます。が、それでさえ批判する人たちがいるのは確実であり、「甘ったれるな」とか「生い立ちが不幸なら人を殺してもよいのか」と罵倒されるでしょう

精神鑑定の結果からして、犯行時に心神耗弱だったと主張して減刑を求めるのは無理があり、検察は無期懲役を求刑するのでは？

１０月から始まる裁判に注目しましょう

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