娘に食事させず 共済金騙し取る鬼母
自分の娘に食事を与えず、低血糖状態にして入院させ、共済の医療給付金を騙し取っていた容疑で起訴された縄田佳純被告の裁判が始まっています。縄田被告は結婚後も地元の男友達と飲み歩くなど奔放な生活が原因で離婚となり、シングルマザーとして娘と暮らしていたのですが、娘に食事を与えず故意に低血糖状態にさせる手口を繰り返し、40回も入退院を重ねていました
福祉施設のパート職員としての収入では生活が苦しかったのか?
それにしても自分の娘の健康を害してまで金にしようという執念には驚き、呆れます
娘(9)に食事を与えず低血糖状態に陥らせたとして、傷害罪などに問われた母親の無職、縄田佳純(かすみ)被告(34)の公判が18日、大阪地裁(岩崎邦生裁判官)で開かれ、被告は「体調を悪化させようと食事を与えなかったことはありません」と傷害罪の起訴内容を否認した。弁護側は「(低血糖は)持病の糖原病に起因している」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、娘はケトン性低血糖症などで約40回入退院しており、「医師から栄養摂取の重要性を指導されていた」と言及。にもかかわらずLINE(ライン)でお菓子やトマトを食べていいか尋ねる娘の要望を聞き入れず、「ゲー吐くからやめとき」「たべたりのんだりせんと待ってて」などとメッセージを送って、「必要な食事を取らせなかった」と指摘した。
起訴状によると、1月、娘を入院させる目的で、必要な食事を与えずにケトン性低血糖症に陥らせ、6日間入院させたとされる。
被告は娘に下剤を飲み込ませたとする別の傷害罪にも問われ、6月の公判で起訴内容を否認。他にも入院による共済金をだまし取ったとする詐欺罪や、養育放棄を示して絶食を要求した強要未遂罪でも追起訴されている。
(産経新聞の記事から引用)
縄田被告は離婚後、他の男性の愛人となり生活費を受け取っていたようですが、その男性との縁も切れてしまい困窮したのが犯行を思い立ったきっかけなのか?
本人は犯行を否認し、無罪を主張していますのでそうした生活の事情も頑として認めないのでしょう
医療給付金を騙し取られた共済にしても、入院し治療を受けたという事実が病院からの書面で提示されれば約款通り医療給付金を支払うのであり、疑ってかかるわけにもいきません。そこに目をつけた悪質な犯行です
医療も共済制度も病気になった人を助けるためにあるわけで、金儲けの手段ではなく、悪用は制度の存在意義を毀損する犯罪です
また、当ブログで過去に取り上げた代理ミュンヒハウゼン症候群とは異なり、明らかに金儲けの手段でしょう
娘さんには気の毒ですが、縄田被告には実刑が科せらるはずで、受け取った共済の医療給付金も返済を求められます。返済に当てる資産がないとしても、犯罪による賠償責任はたとえ自己破産が認められても免責されません
詐欺罪の場合は10年以下の懲役となりますが、縄田被告は傷害や強要未遂などいくつもの罪で起訴でされていますのでどれくらいの求刑になるのか、想像できません
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