「岸田首相はプーチンと直談判せよ」という記事

亀井静香はすっかり過去の人ですが、かつては石原慎太郎と組んで国会で暴れまくった元衆議院議員です
その加盟静香がテレビ朝日の「木下容子ワイドスクランブルに出演し、岸田首相はプーチンと直談判して核兵器使用をやめさせるべきだ」と提言したのだとか
ベテラン政治家にしては見識を疑う発言です
先日取り上げた、小学生たちが岸田首相に手紙を書いて「防衛費をなぜ増やすのか」と問うのにも似た、短絡思考の発露でしょう
そもそも岸田首相がプーチン大統領と直談判したいと申し入れたところで、相手にはされないはずです。岸田首相が何か明確な見返りを用意できるのならともかく、プーチンを納得させられる見返り(巨額の資金、大量の武器、政治的な妥協)など提供できるわけがありません


出身地・広島での被爆体験を振り返ったのは、2017年に政界を引退した元金融担当大臣の亀井静香氏(86)。8月15日放送のテレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」にVTR出演し、自身の戦争体験に続いて、ウクライナ侵攻への危機感をあらわにした。
「プーチンは核兵器を使うかもしれないということまで言ってるでしょう? いまギリギリのところまで来ているということを我々は自覚せなあかんですね」
さらに同じ広島県出身の岸田文雄総理に対してはこう提言を行った。
「岸田のやることは、モスクワに乗り込んでいって、プーチンに『今やってることをやめなさい』と、プーチンに直談判をなぜしないの、岸田は? それが今の日本の世界に置かれた立場の中でやるべきことなんだ」
亀井氏のド直球の提言は反響を呼び、SNSでは《亀井さん、岸田総理にそんな度胸ないよ》《戦争を知ってる亀井さんと岸田総理の温度差を感じる》《亀井さんが岸田総理に直談判してほしい》といったコメントが寄せられていた。
「ウクライナ侵攻が始まって以降、西側諸国の首脳でモスクワ入りしたというケースは聞きません。一方、広島出身の岸田総理については核廃絶、核軍縮に対して『もっと強くアピールしていいのでは?』という声が各界から聞こえてきます。被爆国のリーダーとしてロシアのプーチン大統領に直談判するのはいいアイデアかもしれませんが、そもそも岸田総理はロシアへの入国を無期限で禁止されています。22年5月、ロシア外務省が発表した『入国禁止リスト』には岸田総理だけでなく、松野博一官房長官や林芳正外務大臣の名前も掲載されています。モスクワ入りどころか、入国すらかなわないでしょう」(政治ジャーナリスト)
唯一の被爆国の総理として、広島出身の総理として強いリーダーシップが求められているようだ。
(アサ芸bizの記事から引用)


同じような例が、「岸田首相は北朝鮮の金正恩と直談判してミサイル発射をやめさせろ」との声です。これも金正恩が岸田首相と直談判などするはずがないのであり、実現不可能な話です
北朝鮮側も岸田首相と首脳会談をするなら、見返りを要求します。大量の食料、多額の資金、大量の兵器、ハイテク製品の提供、あるいは日本国内の米軍基地の廃止など約束しない限り首脳会談は実現しません
亀井静香もベテランの政治家ですから、そうした事情は承知しているはずです。ボケたのでしょうか?
外交は相手が交渉に応じてくるから成立するのであり、相手が応じなければ外交になりません
「防衛費を増額するのではなく、中国や北朝鮮、ロシアと話し合うべきだ」との意見もあるのですが、相手が話し合いに応じようとしないので実現不可能です。岸田首相に手紙を出した和光小学校の児童にもそう教える必要があります
どれだけ強いリーダーシップがあっても、相手が警戒して首脳会談を回避したらそれまで、です

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