息子の指示で母親がスーパー銭湯盗撮

昨年末、名古屋市内のスーパー銭湯で女性が盗撮をしていたとして逮捕される事件があり、実の息子の指示で盗撮を繰り返していたと発覚しました。盗撮を指示した息子は37歳の無職で引きこもりでした。中学時から引きこもりとなり20年近く経っています
そのうち起訴されるのだろうから裁判になったらブログで取り上げよう、と思っていたのですが起訴されたとの報道がないままです。県迷惑防止条例違反として罰金刑で決着させたのかもしれません
逮捕された関明範容疑者に関する記事を以下、引用します


〈名古屋発〉母はなぜ37歳の引きこもり息子のために入浴施設で20回以上も盗撮を繰り返したのか?
昨年12月30日の夜、名古屋市守山区内にある大型入浴施設の女湯で、不審な動きを見せる初老の女がいた。
女は午後7時55分から約1時間、タオルやクシ、ポーチなどが入ったかごを手に、脱衣所と浴場を何度も行き来し、度々かごの中を確認する様子を見せていたという。不審に思った他の利用客が、従業員に連絡。女性従業員2名がかごの中身を確認したところ、ポーチの中から2台の小型カメラが出てきた。現場の責任者だった副店長が愛知県警守山署に通報し、駆けつけた同署員が問い質すと、女はあっさりと盗撮行為を認めたという。
当日は非番だった店長が、逮捕に至った経緯をこう説明する。
「現場では警察が押収した小型カメラを再生できず、盗撮した証拠を確認できなかったと聞いています。そのため、現行犯逮捕ができませんでしたが、状況的には明らかに盗撮の疑いがある。警察からの要請で当施設が被害届を出し、『建造物侵入』容疑で逮捕してもらいました。うちのような入浴施設は、お客さんがたくさんいる中で不審な行動をされた時点で大迷惑。業務妨害以外の何物でもありません」
逮捕されたのは、名古屋市北区に住む会社員の関佐登美(63)容疑者。彼女は、その後の取り調べで、「実の息子に指示されるままに犯行に及んでいた」と驚くべき供述をする。
母とともに逮捕された無職・関明範(37)容疑者は関佐登美の実の息子。明範容疑者は19日までに県迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑も加えて送検されている。「助言や指示はしたが、全ては共謀していない」と一部容疑を否認するも、「インターネットで売れると知り、将来的に販売しようと思った」と販売目的の犯行であったことを認めている。
佐登美容疑者は「息子が自宅にこもりがちで、落ち着かせるために言うことを聞いた」と話している。
その後の捜査で東区の入浴施設でも同様の盗撮行為の疑いが持たれ、再逮捕された母子。愛知県警は、昨年8月ごろから、7か所の入浴施設などで少なくとも20回以上にわたり盗撮を繰り返していたとみて、捜査を進めている。一体、何が母子を連続盗撮行為に駆り立てたのか――。
明範容疑者は容姿にひどいコンプレックスを抱えていた
「ニュース映像に映るおぼこい(あどけない)面影を見て、すぐに関くんだとわかりました。関くんとは小学校の時に同じクラスで、一緒に遊んだこともある仲なのでとても残念です。友達数人には時折かわいらしい笑顔も見せてくれて、すごく優しい子でした。ただ、極度に内気な性格でおとなしく、ボソボソと喋っていた印象です」
(中略)
優しく礼儀正しい少年だった明範容疑者は、地元中学校に入学すると、内気な性格に拍車がかかり、やがては引きこもりになってしまう。小学生時代には一緒に遊ぶ仲だった前出の同級生も「学校でたまにすれ違っても、会釈をする程度の関係になった」と疎遠になるなかで、明範容疑者の変化をこう語る。
「昔からぽっちゃりした体型など自分の容姿に強いコンプレックスを感じていたようで、自分から打ち解けられるタイプの子ではなかったが、中1の途中から明らかにうつむきがちで、どんどん暗くなっていきました。中学校という新たな環境に馴染めなかったのが原因なのかもしれません」
他の同級生たちも、明範容疑者については「とにかく暗い人」「影が薄かった」と口を揃える。
「途中から学校にもほとんど来なくなって不登校気味でした。たまに学校に来ても、よくわからないことで先生に怒られていました。ヤンキーでもないのに授業中にガムを噛んで怒られていたのを覚えています」(別の同級生)
(集英社オンラインの記事から引用)


20年以上も自宅で引きこもり状態の息子、というのがなかなか手強さを感じさせます。引用した上記の集英社オンラインの記事は半分程度であり、引用しなかった部分では明範容疑者が祖母を殴っていたとか、暴力に走る人物だったと明かしています。父親は愛人を作って家を出てしまい、離別したのだとか。なので祖母と母親の3人暮らしであり、御し切れなかったものと推測されます
明範容疑者は自室でパソコンを使いゲームをしたり、ポルノビデオを観たりして過ごしていたのでしょう。そして「盗撮物」動画を売って金にすることを考え、母親に実行を迫ったと考えられます。「共謀はしていない」と逮捕時は供述していたようですが、もちろん嘘でしょう
現時点で起訴されたとの報道がないため、冒頭でも書いたように条例違反事件として簡易裁判所で罰金刑で決着したものと推測します
が、その結果明範容疑者が引きこもりを脱し、額に汗して働くようになったかどうか?
引きこもりの期間が長すぎて、いまさら就労する意欲も湧かないのでは。あるいはあれこれ働かない理由を並べ、拒否するとか
このまま親の金を当てにして引きこもり生活を継続する予感しかしません。本来なら刑務所に1年半でも収監し、働く体験をさせた方が本人と家族のためでしょう

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